「シーシーシー」”彼女は海を見る”を英語で言えるやつ、少なすぎ。

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最終更新日:2023年10月19日

「シーシーシー」”彼女は海を見る”を英語で言えるやつ、少なすぎ。

こんにちは。

くらもんです。

いきなりですが、

 

"She sees the sea."(彼女は海を見る。)を正しく英語で言える日本人、少なすぎ。

 

 

私、16年間ニュージーランドに住んでいたため英語はネイティブなのですが、日本にきて早7年。
気づいてしまったことが一つあります。

 

"She sees the sea."(彼女は海を見る。)を正しく英語で言える日本人、少なすぎ。

 

 

コンビニは24時間営業で素晴らしいし、

世界でも最先端テクノロジーに溢れる街中に”お寺”。
現代と古き良き文化の融合なんてイカしてる。

ご飯はおいしいし、電車に携帯忘れても戻ってくる。

日本って、本当に素晴らしい国。

 

ただ、、、、、

 

英語の発音が、、、、、残念です、、、、、。

 

上記で述べた、She sees the sea. 

日本人が言うと、She she the sea.(彼女が海を彼女が)とか、

See see the see.(みるみるみる)とかに聞こえて、

ネイティブからすると

「What the hell are you talking about?(こいつ何言ってんだ?)」

となります。

 

日本語で例えると、「掃除機」と「正直」のような感じです。

 

「正直に話さないといけないよ」と言ったつもりが

「掃除機に話さないといけないよ」となる。

 

ま、昨今IoTが叫ばれてるので、もしかしたらマジで掃除機に話さないといけないシーンだったりすると最高にCOOOOOOOOOOOOOL!!なわけですが、文脈から言いたいことは感じとってもらえたらうれしいです。

 

ということで、「聞いてるこっちも恥ずかしい!日本人の発音違いあるあるアワード!」を勝手に開催します。

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ほんとにあった、怖い日本人の英語のお話。

やっほー!デブ!

初対面で必ず言う、"Nice to meet you!(初めまして!)”。

言い間違いで多いのが、

Nice to MEAT you!(やっほー!デブ!)

ウィットに富みすぎている日本人だと思ってもらえたら光栄ですね。

今回のワード▶︎▶︎▶︎MEET(会う)/MEAT(お肉)

女1:えー嘘でしょ!シーツッ! 

覆うものを指すSheet(シーツ)と、スラングであるShit(ちくしょう!)

ご存知だと思いますが、日本語にもスラングがあるように、英語にももちろんあります。

おそらく、以下の女性は最近覚えたてホヤホヤのスラングを披露したかったのでしょう。


(日本にて。私が駅で電車を待っているときの、前の日本人女性2人組の会話)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

女1:「あれ、携帯がない」

女2:「さっきのカフェに忘れたんじゃない?」

女1:「あー、Sheet(シーツ)!!!」

外国人の子供:「(冷たい目)」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

おそらく、Shitと言いたかったのでしょうが、私にはSheetにしか聞こえませんでした。

なんでそこだけ英語で言ったのか、はたまたなんであまり良いとされていない言葉をわざわざ使うのかその神経がわかりませんでしたが、その後もシーツ!シーツ!シーツ!と連発していたので聞いてる分には面白かったです。

たまたまそこが観光地だったこともあり、周りに外国人の方がいたのですが、近くにいた親子連れの外国人の子供(7歳くらい)が女1をずっと見ていた目が非常に冷ややかだったのが印象的でした。子供って正直ですよね。

 

少し話が逸れてしまいましたが、英語の発音がままならないのにスラングを使うことはやめましょう。

そもそもShitは思春期の子が親に反抗して使うケースがほとんどで、大人でも仲の良い友達に軽口を叩く程度で使うことはありますが、いいものとされていない上に、公衆の場でいうと周りから知性のない人と思われるので控えることをオススメします。

今回のワード▶︎▶︎▶︎SHEET(シーツ)/SHIT(クソッッッ)

私はあなたをこするよ〜♪

皆さんご存知"I LOVE YOU."。愛の言葉も要注意です。

 

日本の曲にも"I love you~♪"ってよくあると思うんですけど、

♪ I love you (♪ 愛してるよ~~)

じゃなくて、何回聞いても

♪ I rub you (♪ こするよ~~~)

にしか聞こえないんですよね。本当に。ナニをこするんでしょうか。私にはわかりません。

 

国際化が進む中で国際カップルも今後ますます増えると思われますが、ぜひLOVEとRUBの発音にはお気を付けください。

今回のワード▶︎▶︎▶︎LOVE(愛する)/LUB(擦る)

私、シラミが好物なんだよね!

“Lice” “Rice”

たった一文字違うだけで、おいしい「お米」が「シラミ」に。

 

過去、私が通っていたNZの高校に日本人留学生がきた際に、NZの友人が、

ーWhat food do you like?
(なんの食べ物がすきなの?)

と聞き、

ーI  like to eat lice.
(私、シラミ食べるのすきです。)

と返され、” Oh,,,(えっっ、、、)”と言っていたコミュニケーションは今でも鮮明に覚えています。

 

その後友人から、「Do Japanese eat lice? Something gross!(日本人はシラミを食べるのか。やべえな。)」と言われましたが「きっと"RICE"と言いたかったんだよ。」と説明しておきました。

”日本人シラミ食べる説”は私の手で抹殺しておいたので安心してNZに旅行行ってください。

今回のワード▶︎▶︎▶︎RICE(お米)/LICE(シラミ)

沈んじまえ!

ディベートの授業を受けていた友達から聞いた話です。

当時、あまり感情が読めない日本人留学生もその授業を取っていたそうなのですが、いきなり、

”SINK.”

と言い出し、その場が凍りついたそうです。

その日本人留学生が言った言葉を日本語にすると「沈め。」です。サイコパスですね。

直後、クラスの1人が「Are you looking for a fight?(何だお前、喧嘩売ってんのかコラ)」とバトルを仕掛けようとしたそうですが、「THINK.(考えよう)」と言いたかったことが判明したためとりあえず一件落着だったそうです。

 

感情の読めない日本人留学生だったことも相まって引き起こされた事案だとは思います。同情もします。が、通じないものは通じません。意識するしかありません。

この「考える」の意でお馴染みの “think” ですが、最初の “th” を “s” と発音してしまうと、“sink(沈む)” の意になるのでご注意を。

今回のワード▶︎▶︎▶︎THINK(考える)/SINK(沈む)

俺、ビッチ好きなんだよね!

「浜辺」の意味を持つ"Beach"と「アバズレ」の意味を持つ”Bitch"

 

この発音違い、意外に多いんです。しかも言い間違えたら引かれるやつです。

 

NZは海が綺麗で観光名所にもなっているのですが、それ故に以下のようなやりとりが多くなります。

 

ーWhich is your favourite spot in NZ?
(ニュージーランドでのお気に入りは何?)

 

ーumm,,,, I like the bitch.
(うーん、アバズレ女がすきかな。)

 

「NZの女はみんなビッチだよね~だからサイコー!」。

・・・。

国家への冒涜と見なされ島流し必至ですね。

favouriteの意味を問うとおそらく多くの人が「お気に入りの」や「好きな」と答えるでしょう。間違っているわけではないのですが、厳密に言うと大事なポイントを見逃しているんです。

実は、favouriteには“to all others(他のどれよりも)”という意味があります。つまり、本来の意味としては「1番のお気に入り」や「もっとも好きな」というものになります。

「えっ!最上級の時って”the most"って使うってならったけど?くらもんってエセ?」と思う方がいるかもしれませんが違います。口語では強調するためにつけたりしますが比較のない形容詞なのでつけません。英語には兎に角、例外が多く、これもその一つです。
 
つい真面目な解説をしてしまいましたが、上記のことを踏まえると、favouriteで聞かれたということは「1番のお気に入りのもの」を聞かれているため、そのあとに「この上なくビッチ好きなんだよね〜」と言っていると捉えられます。やばいです。非常に。

加えて、bitchという言葉は怒り狂った時につい言っちゃったレベルの言葉なので、よっぽどのことがない限り使いませんが、「追う」と「覆う」のように言葉を長めに言うか言わないで意味合いが全く異なることもあるので注意してください。

(日本はアメリカ英語を習ってるからfavoriteですけど、NZだとfavouriteになります)

今回のワード▶︎▶︎▶︎BEACH(海辺)/BITCH(ビッチ)

持論:ネイティブの真似は、滑稽である。

本記事を執筆しながら「日本人ってやたらとネイティブのように発音したがるし、それはなんでなのか?」を考えていたのですが、勝手ながらその考察結果を以下で述べますね。ここからは少し真面目。

 

思うに、日本人の英語の発音が外国人に通じない理由は、「通じる英語の基準=アメリカ英語orイギリス英語の標準語」という認識を持っているからだと思います。

今までシンガポールやインドといった、”聞きやすい”とは決して言えない人たちの英語も多く聞きましたが、彼らの英語は”聞きにくい”けど”通じます”。

通じる彼らと、通じない日本人の決定的な差は、英語を自分のものだと思っていないからだと思います。

 

つまり、ネイティブ英語への執着が日本人の英語習得にとってのボトルネックになっているのだと私は主張します。

 

 

多くの日本人が「英語での標準語を習得しよう、いやするべきだ」と必要以上に考えているように感じますが、

 

想像して下さい。今まで出会った日本語を話せる外国人のアクセントに対してそんなに気になったことはありますか?

多くの人はコミュニケーションとして成り立った時点で気にならないのではないでしょうか。

最後に:大事なのは発音とかテクニカルなところじゃなくって。

私が本記事を通して、通じる英語を話せるようになるためのアドバイスは、

「完璧な英語、ネイティブと同じでないと通じないという概念をなくす」ことです。

私もポンコツ耳の持ち主のため、ネイティブを模倣した訛りがすごい英語を話されると泣きそうになります。

よく、「どうやったらうまく英語を話せるようになりますか?」と年に240回くらいは質問されるのですが、私は、「ネイティブ英語じゃないと伝わらない」という考えを捨て、うまく話そうとするのではなく、「自分の言語だ」と思って伝わるように話すことを繰り返し行うことが最も大事だと思っています。

ネイティブのように話したい気持ちはわかりますが、伝わってなんぼですよ!

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題点」について分析し、それを解決するために「今までにない新しい制度を取り入れたバンドサークルを設立する」した経験について話しています。参考:P&Gエントリーシート最後にバンドマンに対するイメージは世間一般ではあまりいいものではなく、就職活動においてもバンドやサークル活動について話すことに対して就活生は遠慮しがちですが、一番大切なことは「伝え方」です。評価される近道として実際に就職活動を成功したサークルの先輩に「どのようにバンド活動の経験を伝えたか」について話を伺うのも1つの手段です。ぜひ就職活動を成功させて、「真面目なバンドマン」として社会に羽ばたいてください。photobyJesseAcosta 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【20卒慶應義塾経済学部】すーりなさんの就活体験記vol.2|2018.8 interview 【20卒慶應義塾経済学部】すーりなさんの就活体験記vol.2|2018.8 interview 前期末テストもひと段落し、20卒の皆さんはインターンシップ選考が本格化してきた時期ではないでしょうか。今回は慶應義塾大学経済学部のすーりなさんに2018年8月にインタビューした内容を掲載します。↓↓↓すーりなさんのこれまでのインタビュー記事はこちら↓↓↓慶應義塾大学すーりなさんの履歴書すーりなの履歴書すーりなの履歴書◆性別└女性◆大学└慶応義塾大学経済学部に高校からの内部進学で合格。慶應以外は受けておらず検討もしていなかった。◆趣味└テニス(大学からサークル)・ピアノ(小さい頃から親の教え)・映画・旅行(国内も海外も)・ディズニー◆サークル└テニスサークルに所属。現在一般会員で今後幹部になりたいなどもそこまでない。◆アルバイト└居酒屋(3年半)・塾講師(4年)で働いている◆留学└半年カナダへ。海外に対しての興味はそこまでなく、海外で働きたいという欲はない。◆資格└自動車免許と英検2級。英検は高校時代に取得したもの。◆就活をはじめた時期└2018年6月頃◆志望業界└7月時点ではディベロッパーを希望。それ以外は見ていない。◆希望職種└まだぼんやりしているが営業。そもそも営業以外をあまり知らない。本インタビューはunistyle編集部のむたか(@mutaka_unistyle)とくらもん(@esquestion)にて行っております。7月の活動を振り返って自分の活動量・内容について「7月の就職活動について教えてください。」「結局インターンESを数社提出したくらいですね。インターンにはまだ参加できていません。ただ、いくつかインターン選考には参加しました。」「ESは結局どこの企業に提出したの?選考状況と併せて教えて下さい。」「ESを提出したのは、三菱UFJ銀行と東京海上日動、森ビル、NTT都市開発、東急不動産、野村不動産の6社です。東京海上日動と野村不動産、三菱UFJの3社は書類通過して、他はまだ結果待ちというところです。」「どういう基準で提出する企業を選んだの?あとインターン選考に参加したということだったけど、面接とかGDには参加した?」「前回も言ったように、興味があるデベロッパーを中心に提出しました。視野を狭めたくないので、金融もいくつか提出してみたという感じです。選考に関しては、東京海上日動の集団面接と野村不動産のGDに参加しました。」自分の行動量・内容まとめ・ES提出を中心に活動。提出数は6社ほどでディベロッパーと金融を中心に受けている。・まだインターン本番への参加はしておらず、インターン選考に数回参加。インターン選考について「集団面接とGDに参加したということだけど、それぞれの選考内容について簡単に教えて下さい。」「東京海上日動のGDは8人程度の集団面接で学生時代頑張ったことについて聞かれました。野村不動産は6人程度のGDで3つの開発計画の中から1つを理由付けと共に発表するというものでした。」「インターン選考全体を振り返ってみて何か反省はある?」「反省というか、ESをもっと提出すればよかったなと思っています。テストが忙しくてES提出どころじゃなかったというのが正直なところです。同様に、もっとESを提出して面接とかGDを練習すればよかったなと後悔しています。」「確かに、テストと被るとES提出もかなり大変だよね。何かGDに関して反省点はあるかな?」「GDは全然話せなかったというのが反省点ですね。自分自身でも全然出来なかったなという感覚です。周囲の人はこなれている感じで何か言おうとすると遮られてしまってなかなか発言出来ませんでした。あと面接では書いたESを保存するのを忘れていて、何をガクチカに書いたか分からなかったのも良くなかったですね。」「GDに関してはまずは場数を踏むことが大事だね。あとESに関しては何を書いたかくらいは覚えておかないと一貫性がないと捉えられかねないから、内容は保存しておいた方が良いね。面接は集団面接ということだけど、すーりなさんは何の経験について話したの?周りの人はガクチカとしてどんなことを話してた?」「私は、居酒屋でのバイトの話をしました。他の人は、部活のこととかボランティアのこととかを話している人が多かった気がします。飛び抜けてすごい経験をしている人はいなかった印象です。」「エピソードの内容自体で大きく差がつくようなことはあまり無いみたいだね。マリンの面接はフィードバックを貰えると聞いたけどどんなことを言われた?」「やったことの内容は分かるけど、その中で困難だったことや苦労したことが伝わってこないと言われました。一応、unistyleのガクチカのフレームワークに沿って考えていったのですが。。。」インターン選考まとめ・GDと集団面接にそれぞれ1度ずつ参加。手応えは今一つのよう。・選考の経験が少ないため、まずは場数をこなす必要があると思われる。周りの活動量・内容について「友人たちはどう?どのくらい就活してる?」「うーん、そうですね。。みんな結構インターンは出しているみたいですけど、そこまで詳しくわかりません。私が1年遅れているので周囲に就活をしている友達がいないし、そもそもあまり周囲と就活状況の共有とかはしないですね。」「1年遅れているということは、友達で就活が終わった人も多いと思うんだけど、どういう業界・企業にいった人が多いの?」「特にこの業界が多いというのはありませんが、強いて言うならばサークルは銀行とか金融が多い印象です。商社とかITもいますね。」周りの行動量・内容まとめ・周囲と比較して大きく出遅れているということはなさそうだが、個人差が大きい模様。・インターンシップに参加した学生も出てきた印象。7月と8月を比較した変化企業選びの軸「インターン選考に参加したことで就活の軸は少しでも明確になった?以前聞いたときは何も固まっていないということだったけど。」「いえ、まだ決まっていません。というか、特段軸を作る必要性も感じていません。周囲の人に聞いても、受けている業界、企業に合わせて軸そのものを変えている人が多くて、後付けのイメージが強いです。そもそも軸が必要なのかという疑問もあります。また、決めるにしても、軸となり得る要素が多すぎてどう絞っていけば良いのかも分かりません。」志望業界・職種「以前は、ディベロッパー志望ということだったけど、他に興味がある業界はあった?」「いえ、志望業界に関しても志望職種に関しても特段変化はありません。まだインターンシップにも参加してないので、他の業界についてもよく分かっていません。」ガクチカ・自己PR「学チカ、自己PRについてはどうやって作ってる?」「unistyleのフレームワークを参考に作っていますが、これで良いのか分からないまま何となく作成しています。内容に関しては何を書くか悩んでいる状況です。いわゆるネタみたいなものが全然なくて。。」全体を通して「7月から就活を本格的にし始めたと思うけど、何か思うこととか感じたことはある?今の正直な気持ちを聞かせてください。」「正直に言うと、就活やりたくないなと思っています(笑)。面接とかGDへの恐怖心みたいなものはないのですが、落ちることで自分に自信がなくなってきます。ガクチカや自己PRに関しても固まっていないし、漠然とした不安を抱えています。」7月と8月を比較した変化まとめ・企業選びの軸に関しては未だ明確になっていない。そもそも軸を設定する必要性を感じていない。・ガクチカ・自己PRのネタ探しが難航している様子。ESの書き方よりもまずはエピソード探しをする必要がある。8月にやろうと思っていること「ここまでを踏まえて、自己分析や業界企業分析等、何かやろうと考えていることはある?」「7月は提出できたESが少なかったので、追加でESを提出しようと思っています。」「なるほど。まずはインターンに参加してみようということかな?」「そうですね。インターンにはできるだけ多く参加できればいいなと思ってます。」「ES作成についてはどのように進めている?又は今後どのように進めていこうと思ってる?」「できる限り自分一人でやろうと思っています。自分のESを他人に見られるのもあまり好きじゃないので。」8月にやろうと思っていることまとめ・とにかく提出するESの数を増やし、インターン参加を狙う。・ES作成に関しては、誰かに頼るのではなく個人で進めていこうと考えている。今就活で悩んでいること「今就活で困っていることとか悩んでいることはある?」「一番は、ガクチカのネタがないということですね。ESに書くことがなくて困っています。」「塾講師のアルバイトやテニスサークルにも入っているみたいだから、そういった活動をガクチカとして書かないの?」「どちらも集団で何かを成し遂げた経験や目標を立ててそこに向かって努力した経験というのがないんですよね。自分自身のこういう強みを発揮しました!みたいなエピソードもないですし。自分自身、リーダーシップとか主体性がある方だとは思っていないので、集団で行なった経験があったとしてもそれをどう書けば良いかも分かりません。」「どうやってネタ探しをするか何か方法は考えてる?」「自己分析をして過去を振り返るしかないのかなとは思っています。まずは使えそうなエピソードを列挙するところからですかね。」今就活で悩んでいることまとめ・やはりガクチカのネタ探しに頭を悩ませている。・自己分析を行い、ガクチカのネタとなり得るエピソードを探す予定。unistyle編集部よりすーりなさんへのフィードバック本格的に就職活動を始めて、インターン選考にも参加したようです。初めてのGDや集団面接にも臆することなく参加している点は、彼女の良い点と言えるでしょう。選考に参加するという一歩が踏み出せない学生がいる中で、まずはどのようなものか経験してみようという彼女の考え方は、チャンスを逃さないためにも重要なことです。インターン選考に関しては「GDで発言をすることができなかった」、「ガクチカにおける困難、苦労が伝わらない」等反省点も多いようです。GDの発言量については、上記でも述べたように"慣れ"による部分が大きいと思います。まずは場数をこなし、グループの中での自分の立ち位置を見つけることから始めるべきではないでしょうか。誰しも得意、不得意があるはずなので、無理にリーダーや調整役などをやる必要はなく、自分に最適なポジションを担うよう心がけましょう。GDで最も重要なのは、チームとして良い結論を導くことですので、チームの成果を最大化するために自分に出来ることは何なのかを常に考えるようにしましょう。ガクチカについては、そもそものネタ探しの段階から難航しているようです。エピソードのインパクトの大きさが評価に直結する訳ではありません。ガクチカで重要なのは、自分の人柄や考え方から企業で活躍できる人材であることを伝えることです。そのため、「なに」をやったかも大事ですが、それ以上に大事なのは「どのように」取り組んだかということです。もっとも、企業という組織に属する以上、自分一人ではなくチームで何かを成し遂げた経験の方が企業への適性をアピールできるでしょう。リーダーシップを発揮した経験でなくとも、自分自身が組織に対してどのように貢献できたかが伝わるエピソードであれば、あなた自身の強みを十分伝えることができると思います。すーりなさんへのオススメ記事今回、すーりなさんには日経大手の夏インターン選考の定番である「グループディスカッション」に関する記事を一読することをおすすめします。「グループディスカッション初心者」が読むべき記事3選はこちら【1】→グループディスカッションの評価基準や進め方、グループディスカッションの能力を高める方法をひと通り理解できます。選考突破の上で最低限抑えるべき点をまとめているので、まだグループディスカッションに参加経験がない方はもちろん、参加経験がある方も選考の前にも目を通して頂きたい記事です。【2】→グループディスカッションで出題されるテーマ・お題の具体例からこれらのテーマ・お題に対して、論理的に結論まで導くことのできる力を養うために必要な対策方法について説明していきます。【3】→グループディスカッションでは何が評価されているのか、評価項目を4つのポイントに分けて解説していきます。どのような行動が評価されるのかといった点にまで落とし込み、未経験の方にもわかりやすく説明していきます。Vol.3は9月に公開予定●その他の20卒就活生のリアルタイム就活体験記は以下よりご覧いただけます。● 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【20卒有名就活ツイッタラーが語る】”普通”の学生が5社の内定を獲得し、納得して就活を終えるまでの話。 【20卒有名就活ツイッタラーが語る】”普通”の学生が5社の内定を獲得し、納得して就活を終えるまでの話。 はじめまして。既にご存知の方はこんにちは。この度unistyleにてライターを務めることになりました、2020年卒の就活生&ツイッタラーのてん(@naiteiOTL)です。本記事では、これから就活を始める21卒、既に就活真っただ中にいる20卒の皆さんに向けて、自身の就活になぞらえながら、そのtipsをお伝えしていきたいと思います。ご挨拶&自己紹介改めまして、この4月よりunistyleにインターン生としてジョインしました、てんです!以降、お見知りおきのほど(そしてフォローも!笑)よろしくお願いします。はじめに簡単な自己紹介をしておくと、・都内の大学院に通う修士2年の学生・修士1年の4月より就職活動を始め、大手のメーカーやIT、人材やベンチャー企業など幅広くインターン参加・12月までに5社から内々定を頂き、うち組織人事コンサルティングの内々定を承諾して就職活動を終了・現在は、TwitterやNPO、内定者インターンでの活動を通じてキャリア支援活動中ここまで聞くと、いわゆる“優秀そうな人”というイメージを抱かれるかと思いますが、サークルの長でも体育会でもバイトリーダーでもない、だらだらと大学生活を食いつぶすだけの”平々凡々な学生”でした。僕の記事は、そんな「特筆する成果のない普通の学生で就職活動に不安を感じている」方々に届けば良いなと思っています。そして、今後皆さんにライターとしての執筆を通してお伝えしたいことは唯一つ、『納得感のあるキャリア選択』についてです。もし、少しでも後悔の少ない選択を行いたいと感じている方は、一度目を通して頂ければ幸いです。少し長くなりましたが、以上でご挨拶&自己紹介とさせて頂きます。よろしくお願いします!僕自身の就職活動についてここからは早速、僕自身の就職活動について季節毎にtipsを交えながら振り返っていこうと思います。春、僕は日系大手メーカーで研究開発職を志していた。晴れて大学を卒業し、大学院に進学した僕は(学歴ロンダリングをしていたので尚のこと)希望と期待を胸に、研究室の門戸を叩きました。当時は、「周りの友人、あるいは研究室の先輩が行くから」「名前を知っていて評判が良く安定していそうだから」という理由で、研究領域関連のメーカーに何とか潜り込もうという算段でした。(皆さんの中にもそういう方がいらっしゃるのではないでしょうか?)しかし、たまたま入学式で受け取った就活イベントのチラシが僕の運命を変えることになります。大学受験で失敗していた僕は「どの企業に行くにせよ、今回こそはしっかり対策をして絶対に成功させたい」という思いで、友人を誘ってそのイベントに参加しました。イベントには、誰もが一度は聞いたことのあるような大手企業から、全く名前を知らないようなベンチャー企業まで、幅広い企業が集まっていました。そして、そのうち一社の社員の方が放った一言に、大きく心を揺さぶられました。「かつて『ジャパン・アズ・ナンバーワン』と謳われた日本は、既に世界の時価総額ランキングからその名を消し、世界から置いてかれようとしている。」「これまで戦後の復興に伴って築き上げられた過去の貯金を食いつぶすだけの現状で良いのか。」「これまで以上に変化が激しい時代に突入する中で、世間が抱いている“安定”はもはや幻想に過ぎない、変化し続けることこそが“安定”だ。」※参考:世界時価総額ランキングの推移今思えば、大いにポジショントークを含む内容だったのですが、これまで「なんとなく」企業を選び、世の中の情勢にも無関心だった僕には良い薬でした。この日を境に、様々な選択肢を見て自分の納得する選択ができる就活を行おうと考えを改めることになります。もし皆さんの中にも「なんとなく」「周りの評価基準で」企業を選んでいる方がいるのであれば、一度考え直すきっかけとなれれば幸いです。その上で、今の選択肢を選ぶのであれば何の問題もありませんし、企業にもより明確に志望理由を伝えられると思います。キャリア選択に正解はありません、あなたの人生という正解のない問いへの答えは、あなた自身以外は持ち得ないのです。夏、サマーインターン40社ノック。外資系の企業やベンチャー企業を目指す学生にとっては主戦場となるサマーインターン。まずは色々な業界・企業を見てみたいという思いや、面接が得意ではないと感じていたこともあり、とにかく多くの選考に臨みました。また、この頃から情報収集ツールとしてTwiterを利用し始めました。結果としては、18社(有名ドコロだと、P&GやAmazon等)のインターン参加権を獲得することになります。ここでは、どのように選考を突破したのかを簡単に書こうと思います。(詳細なテクニック等はまた別の機会に紹介しようと思うのでお楽しみに!)結論から述べると、「自己理解と社会理解のサイクル」です。具体的には、・自己理解(自己分析)から仮説(将来像や軸、志望動機)を立てる・企業のウェブサイトや説明会、選考といった社会理解(業界・企業分析や社会情勢)を通じて仮説を検証する・上記二つのサイクルを回し続ける・その上で企業から選ばれるために選考対策を行う僕自身、はじめの頃は、情けないほど選考に落ち続けました。(笑)最初の頃は、自分の能力・経験の平凡さや人見知りが原因だと思っていたのですが、あるとき「どうしてどの面接官も“なぜ”を問うてくるのだろう」と考えたことがきっかけとなりました。そこからこのサイクルを何度も回し続けることで、少しずつ「Why?」への自分なりの答えが見つかり、最終的には選考を突破できるようにもなりました。そして、特にこれからインターンに臨む皆さんに大切にして頂きたいのが、「目標設定と振り返りの徹底」です。・なぜこの企業のインターンに参加し、何を達成したいのか・参加前に立てた目標はどの程度達成できたのか、またそれは何故か・反省を踏まえ、次のインターンでは何を目標とするかキャリア選択においても、日々の行動においても、常に目的意識を持つことが重要です。これらを徹底することで、より有意義な時間を過ごすことができるはずです。秋、本選考に臨む企業を選ぶ。激動の夏を終え、少しづつ軸が明確になってきた時期です。(軸の立て方に関しては、こちらの僕が個人的に執筆したnoteを参考にしてみて下さい)サマーインターン参加メリットの一つとして挙げられるのが、「社会人メンターやキャリアアドバイザーの獲得」です。オータム/ウィンターインターンや本選考に向け、さらなる準備を進めるためにも、仮説構築と検証をし続けることが欠かせません。その“検証”、つまり壁打ちの段階で非常に有用なのが、「実際の社会人に話を聞いてもらうこと」です。面接という場ではなかなか本音で話せなくとも、フラットに社員と話す場を設けることで、より社会理解を進めることができます。いくつかの企業では、サマーインターンに参加、あるいは採用を見込んだ学生に、メンターをつけることがあるので、それを参考にするのも一つの手かもしれません。(ただし、ポジショントークには注意!)結果として、今の内定先を含む5社に絞って選考を受けることにしました。これから本選考に臨むにあたって、20卒の皆さんに伝えたいのは、・選考に追われる中でも、常に仮説検証サイクルを回すことによって軸を明確にし、「なぜこの会社なのか」を自分や他人が理解できるようにすること・選択と集中を行う一方、より多くの選択肢を持った上で、自分自身が心から納得できる企業を選ぶこと21卒の皆さんに伝えたいのは、・昨年よりも現状で3ヶ月ほど選考スケジュールが早まっており、より早くから仮説検証サイクルを回しておく必要があること・本選考よりも多少は心にゆとりを持って臨むことができるインターンの機会を決して無駄にしないこと是非、後悔のない選択ができるよう、目の前の課題に向き合い続けてみてください。冬、最終決戦、そして就職活動を終える。いよいよ最終章です。ここでは、最終的になぜ1社に決断できたのかという話をしようと思います。おそらく、これまで書いてきた内容で企業を選び、その企業に内定をもらうための適切な選考対策ができていれば、多くの方が内々定を得る実力を身に着けているはずです。しかし、ここで誰もが悩むのが、「結局どの会社にしよう...」ということです。何社内定をもらおうと、基本的に入社できる企業は一社のみです。僕自身、本選考を受け始めた時期には、全く明確にはなっていませんでした。(というか、調子に乗って5社に絞ったはいいものの、一つも内定が出なかったらどうしようかと震えていました笑)ここで、僕の軸を上述のリンク先で紹介した4Pのフレームワークに則って優先度が高い順に明記しておくと、・Philosophy(目標):自らのWillと企業のVisionが同方向で、社員に浸透していること・People(組織):それぞれの社員が個人のWillを明確に持っており、Visionで束なった組織であること・Profession(活動):企業のVision/Missionの実現に紐付いていること、今後成長しうる領域であること・Privilege(特権):経営者/経営視点を持った社員のそばで事業づくりに携われること、組織づくりに携われること、家族との時間を大切にできることこの軸をもとに5社を選出しましたが、最後の決め手は面接官をしてくださったとある社員の方の一言でした。今までの面接で評価されてきたのは、僕の将来への意気込みや、能力面ばかりでした。それ自体は大変ありがたいことだったのですが、僕自身が自分の能力に自信がなかったことから、それらの評価にどこか違和感を覚えていたのです。しかし、その面接官の方が評価して下さったのは、僕という一人の人間そのものでした。当時の僕は感銘を受け、選考途中だった他の企業をすべて辞退して、二次および最終面接に臨むという強行策に出ました。(今思えば本当に向こう見ずな行動だったと思います笑)このように、人と言うのは最後は感情で動く生き物です。軸を作るという段階では、①自分が納得する②相手を納得させるという二つの意味で、非常に合理的に進める必要があるかと思います。ですが、選び抜いた先に、合理だけで最後の意思決定を下すのはおそらく非常に困難を極めます。あくまで内定を獲得するまでは合理的に。しかし、最後の決断はある種直感的に選び、その上で「なぜそのような直感に至ったのか」を言語化することで、より納得感のある選択ができるのではないかと考えます。まとめ今回のまとめです。・自己理解による仮説構築と社会理解による仮説検証のサイクルを回し続ける・他人の評価基準ではなく、自分なりの答えを持つ・目的意識を持った選択と行動を心がける・合理的に軸を作成し、内々定を獲得する・最終最後の意思決定は、自分の直感とその理由を明確にすることで下す以上、ライター紹介と僕自身の就活の系譜&tipsでした。今回は自己紹介記事を書かせて頂きましたが、そもそも僕がunistyleへのジョインを決めたのは、自分が就職活動を通じて得た学びや気付きを、少しでも多くの方に伝えたいという想いからです。納得感を持って、後悔のないキャリア選択のできる就活生を一人でも増やす。そのために頑張っていきたいと思います。また、Twitterでは、日々アップデートされた学びや、僕が運営する就活イベントおよび選考情報の紹介、疲れた心をエンカレッジする発信や、就活生間の繋がりの強化を積極的に行っています。unistyleの記事とはまた違ったものを提供しているので、もし良ければフォローしてみてください! 31,533 views

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