就活初心者必読|タイムリーな就活事情と就活成功法

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最終更新日:2022年03月29日

就活初心者必読|タイムリーな就活事情と就活成功法

近年の就職活動のキーワードでは、「早期化」「多様化」「積極化」の特徴が見られます。

多くの企業が採用意欲を高めており、18卒の大卒内定率は2018年2月1日時点で91%と、過去10年の最高を記録しています。その為、企業同士が新卒の学生を取り合い、簡単に人材を確保しにくくなっているというのが現状です。

こうした状況から、学生に早く出会わないと自社について知ってもらえないという不安が企業に広がり、会社説明会の開催、エントリーシートの受け付け、水面下による面談や選考、内定を出すタイミングなど、前年より前倒しのスケジュールで動く企業が増えています。

経団連の調査によれば、3月に会社説明会解禁、6月に面接解禁のスケジュールが守られなかったと感じる企業は約9割近くで、ルールが形骸化している状況です。早くから存在を認識してもらおうと、インターンシップに注力する企業も増え、実施企業は延べ1万社を超えています。

近年の就活事情とは

最近の採用ツールは、就職サイト、合同企業説明会が主でしたが、学生と企業が出会うきっかけとなるツールが誕生または復活しています。

たとえば2003年の個人情報保護法の施行以降、大学が情報を開示しないため衰退していったOB訪問は、SNSの普及により改めて利用されるようになりました。

また、かつては理系学生、体育会系学生へのアプローチとして使われていたリクルーターも、近年、総合商社が活用しだし、いわゆる文系職種の採用まで拡大しています。これらのツール拡大から、新卒採用広報解禁前から学生と企業が出会えるというメリットがうまれています。

このような、「早期化」、「多様化」の流れを受けて、採用に関わる社員や予算を増やす「積極化」も目につくようになりました。

現在の景気予測や各社の採用予定人数の調査から見ると、有効求人倍率が下がる可能性は低いので20卒の新卒採用は、今までの特徴が継続しさらに強化されるはずでしょう。

「大手・安定志向」の就活生が増加する理由

企業が採用に対して危機感を強めていく中で、就活生はバブル期に採用された世代を髣髴させる傾向が見られます。その特徴は以下の2つが考えられます。

1. 内定を取ることに対する余裕感
 特に優秀でない先輩が大手企業から内定をもらったり、「就活は超余裕だった」といった話を耳にしてしまうことで、「それならば自分も大丈夫だろう」と考えてしまうのでしょう。これは有効求人倍率が高まっている際に顕著な現象です。

2. 大手企業が求人数と採用予算を増やし、求人プロモーションを強化
 大手企業が求人数と採用予算を増やし、求人プロモーションを強化することで、より多くの学生が大手企業の情報を得る機会が増えます。そのため、大手企業への憧れを持ちやすくなり、大手・安定志向が強まっていくのでしょう。

 以上2点が促進されることによる就活生が後々経験する可能性が高いデメリットとは何でしょうか。

改善されない早期離職問題

このように就職環境が良くなるほど、学生の行動量は減少します。また、会社や仕事への理解不足が進行採用ツールの多様化によって、従来の「たくさん集めて、たくさん落とす」という思考が、マッチングを重視した採用活動に移行しつつあるにも関わらず、学生が「就職」ではなく、狭い視野の「就社」志向だと、早期離職問題も改善されません。

「確かに今は採用されやすいし、働きやすい世の中になりつつある。それでも学生は『なんて楽なんだ!』と短絡的に喜ばないほうがいいでしょう。同じような状況でバブル期に入社した先輩には、会社に貢献できない“残念”な人材が多い。その二の舞いにならないか、心配しています。」

以上は、ある大手企業の人事の方の言葉です。では、「その二の舞」にならないためにはどうすれば良いでしょうか。

自己分析の意義

就活において「自分を知ること」は必須です。おそらく就活生であれば再三聞いているのではないでしょうか。

「自分を知る」理由は、どの企業に就職したいのか、その企業で何をしたいのかといった自分の仕事選びを明確にするためと、分析したそれを他人にわかりやすく説明するためです。

また、それにより企業側はその就活生はどんな人物か、どのように会社で活躍してくれそうかなどを知ることができます。

しばしば『御社の○○という企業理念に引かれたから』『御社の○○な社風に引かれたから』などという志望動機を伝える人もいますが、“なぜ引かれたのか”までを伝えないと、企業にきちんと伝わりにくいでしょう。

この“なぜ”を明確にするためには、自分が何に価値を感じているのか、何を大事にしたいと考えているのか、を理解することが大切です。自分の価値観に合った企業に出会うためにも、その企業に自分の思いを明確に伝えるためにも、自己理解は重要なのです。

いつからすべき?

時期としての結論は、早ければ早いほど良いです。3月には企業エントリーが始まり、3月~4月にかけて企業説明会が集中してきます。遅くても2月までには自己理解に十分な時間をかけるようにしておきましょう。

どうやってすべき?

一般的な「自分を知る」方法としては、生まれてから現在までを振り返り、頑張ったこと、自分で選択したこと(意思決定基準)、楽しかったこと、挫折したことなどいろいろな出来事やエピソードを書き出してみるといった方法があります。

ただし、これだけだとエピソードをただ並べるだけになってしまう可能性もあります。「振り返り方」にはさまざまありますが、今回は、比較的簡単なやり方を説明します。

自己分析のポイントと例

自己分析のポイントは「なぜ?」を繰り返すこと。それに尽きます。

これはこれまでの人生を振り返り、出来事やエピソードを紙に書き出したら、その一つひとつを深掘りする方法です。

Step.1
「頑張ったこと」「楽しかったこと」「大変だったこと」など1つのテーマを決める。

Step.2
決めたテーマを今までの人生の中のさまざまなシーンで振り返り、挙げてみる。

(例)頑張ったこと
・高校のバスケ部の練習を頑張った
・志望校に合格するため受験勉強を頑張った
・ゼミで発表するために論文作成を頑張った
・コンビニのアルバイトを頑張った など

Step.3 
その中で、一つひとつを“なぜ?”でどんどん掘り下げてみる。

(例)コンビニのアルバイトを頑張った場合

以上の掘り下げ例を見ると、「一緒に働く人を大事にしたい」「仲間と一致団結して大きな目標を達成したい」という価値観が見えてきます。

「頑張ってきたこと」一つひとつを掘り下げていくと、自分では気づかなかった価値観や漠然とわかってはいたけれど言語化できていなかった価値観が見えてくるようになります。

また、できれば1つの『頑張ったこと』に対して、10回ぐらい『なぜ』を繰り返すといいでしょう。

選んだ「頑張ったこと」のエピソードの中でも、掘り下げやすいもの、掘り下げにくいものがあるはずです。掘り下げやすいものは、「自分にとって印象的だったもの」な可能性が高く、より具体的に掘り下げることができたのではないのでしょうか? 

自分の言葉で企業に熱意や思いを伝えることが必要になる採用選考時は、そのようなエピソードを選んでみるものオススメです。

ある程度自己理解が進むと業界研究、企業研究をしなくてはなりませんが、その選び方を次は説明します。

企業選びの基準① 社風

企業選びの基準として大切なものに、就職したいと考える会社の社風がどのようなものかという点があげられるでしょう。企業選びには多くの基準がありますが、やはり社風に合う合わないというのは、とても重要なポイントとなるでしょう。

社風が合わないと長期で働くことが厳しくなる

同じ職種や業界であっても、会社によって随分と社風や雰囲気が違います。ネームバリューや福利厚生を重視し、あまりに自分と合わないような社風の会社を選んでしまうと、せっかく内定を獲得でき入社が決まっても、長期に渡って働くのは難しいのが現実です。それを防ぐために必要なこととは何でしょうか。

説明会参加やOB訪問を積極的に行う

企業選びの際に、その会社の社風がいかなるものかという点をチェックする確実な方法としては、実際に説明会などで職場へ行ってみることがあります。また、OB訪問などを積極的におこなうようにして、社風や雰囲気というものを理解するようにしましょう。

社風や雰囲気がどうかという点を考えるということで、よりその企業に対する理解が深まります。色々な情報を駆使して、さらに詳しく研究してみるということが大切といえるでしょう。

選び方の基準② 待遇

待遇面も企業選びにあたっては非常に重要になってくるでしょう。

企業選びの基準の中でも、実際に自分の生活にダイレクトにかかわってくる点となりますので、この待遇面をより詳しく調べるということは怠らないようにしましょう。

給料・福利厚生・休暇の制度などのリサーチをする

待遇面の基準と言っても、単に給料がいくらかということだけではもちろんありません。給料以外にも、福利厚生や、出産や介護に関する休暇の制度といった点について調べておくことも大切です。

これからの時代は、育児や介護など男女関係なくかかわってくる時代です。長く働きたいと考える時には、その点においてもしっかりと自分なりの基準をもって企業選びをすることが大切です。

待遇の基準をクリアしない=NGという考えは良くない

但し、待遇面が自分の持つ企業選びの基準をクリアしていないからといって、必ずしもNGというわけではありません。例えば住宅手当などがあまりよくないという点が事前に分かっていれば、それに対して早めに貯金をするといった対策がとることができます。

企業選びの基準として待遇面をチェックすることは大切ですが、そのうえで自分が何を望んでいるのか、それを考えることも企業選びの基準を設ける際には必要なこととなるでしょう。

選び方の基準③ スキルアップ

企業選びの基準で必要なものとして、その会社でいかにスキルアップすることができるかというものがあります。様々な企業の中で、そこで働くことで多くのことを学ぶことができるか、または、成長することができそうかどうかという点が、企業選びの基準のひとつになるでしょう。

企業研究×自己分析が重要

そのためには企業研究を徹底して行い、その会社の事業内容などを深く理解することが必要です。またしっかりと自己理解を重ね、そのうえで自分はどのような仕事がやりたいか、どういったことができそうか、または適性があるかということを探ってみるのも重要なこととなります。

つまり社会人人生において、どのような方向を目指していきたいか、それについても考えることになります。

どう働いていきたいかを考えてみる

企業選びの基準を考えるということは、自分自身をもう一度振り返ってどういう風に働いていきたいかということをチェックするための良い機会です。その会社でいかに自分が成長できるか・スキルアップできるかという点にしっかりと目を向けることで、より自分自身に適した会社を見つけるひとつのポイントとなる事でしょう。

多くの企業を理解する「企業研究」

業界研究や特定の企業研究をすることも、また企業を選ぶ上で大切なことです。多くの企業を知ることによって、自分に適性がある企業を見つけ出せる可能性が高まります。

また、仮に見つからなかったとしても、その過程で自分が重視しているポイントが自ずと見え、より自己分析が深まることになります。

そうすれば、より効率的に自分が望んでいる要素を備えた企業を見つけ出すことができ、自分にとって大きなプラスとなります。

志望業界以外にも視野を広げる

志望業界以外にも視野を広げることは、自分の適性を見つけだしたり自己分析をするため大いに役立ちます。

就職活動を進めていくと、徐々に特定の業界ばかりに目が行ってしまうことが多いのですが、そういった時こそ他業界の企業の説明会などに足を運んでみることも効果的です。

他業種の説明会などに行くことによって、なぜ自分は今メインで特定の業界を選んだのか、どうして志望したのかを深く見つめ直せます。自分の志望業界と他の業界とは、どのような点が違うのかを考えるだけでも効果があります。

そして、それは志望動機や面接におけるアピールをより深く説得力があるものに変え、採用担当者を納得させることができるようになるのです。

面接をしながら基準を決めることもできる

面接を受けていくと、志望動機や自己PRといった一般的な質問もありますが、業界特有の質問があることもあります。たとえば、飲食業界であれば慢性的に人が不足しており激務であることが多いために、体力を備えているかどうかをほぼ確実に問われます。

こうした面接で採用担当者から受けた質問について、なぜそのような質問を投げかけられたのかを考えたり、面接の最後に逆質問をすることによって、志望する企業や業界についてより深く理解することができるようになります。

採用担当者が就活生に尋ねる質問には、必ず何らかの聞きたいポイントがあるために質問しているケースがほとんどです。

最後に

以上のことを要約すると、

「学生は売り手市場の恩恵を甘受するのではなく、まずは自分の人生を最終的にどうしたいのかを考え、自分が納得できる就職活動の方が長期的に考えたら自分の為になる。納得できる就活を送るためには、自分自身が何を会社に対して求めるかという事を明確に理解しておく事が重要。

ということが言えます。

就活生なら耳にタコができるほど言われていると思いますが、自己分析の濃さは就活を左右すると言っても過言ではありません。また、人間の欲求は自分が知っていることからしか生まれないため、企業を沢山見ない限り、「本当にしたい仕事」は見つかりません。

以下の参考記事では、日系大手の内定獲得に特化した初心者向けの記事です。ぜひ参考にしてみてください。

だからこそ、企業研究にも抜かりなく取り組んでください。

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三菱商事を蹴って伊藤忠商事にいく理由 三菱商事を蹴って伊藤忠商事にいく理由 こんにちは。17卒のMARCHの学生です。来春から伊藤忠商事で社会人人生を歩むことを決めました。就職活動では専ら総合商社業界を目指し、結果的には、三菱商事をはじめ、5大総合商社から4社内定を頂くことができました。就職人気ランキングでも常に上位を独占し、総合商社業界を目指す学生は多いと思います。そこで、今回は三菱商事ではなく、なぜ私が伊藤忠商事で働く決意をしたのか、記事を書きます。私の就活幼少期を海外で長く過ごし、将来は「世界を舞台に日本人として活躍する男になる」という夢を持ちました。学生時代はこの夢に挑戦し続け、様々な団体の立ち上げ、リーダーとして運営するような経験を重ねました。その関わりの中で、「プレイヤーとしてビジネスを作りたい」という想いから商社業界を目指しました。就活中は7大商社で100名程度のOBOG訪問を重ね、各商社がどのような社風なのか、どんな社員の方々が働いているのか、具体的にイメージすることができました。伊藤忠商事と三菱商事OBOG訪問を通じて感じた印象具体的に伊藤忠商事と三菱商事で、それぞれどのような印象を抱いたのか、下記に書きたいと思います。◆伊藤忠商事伊藤忠のOBOG訪問を通じて抱いた印象は、・一人が強烈的な推進力で切り開いていく、攻めていく気概・対お客様の繊維ビジネスに歴史があることから、末端のニーズを貪欲に汲み取っていく・個性的な社員の方々、忌憚なく意見していただいた・高い目標を持った、負けず嫌いな意欲的な方が多い食料カンパニーの5年目の方にOB訪問したときのエピソードです。「取り扱う食品のサプライヤーは全世界にある、価格と品質は商社マン次第」という気概のもと、若手にも関わらず自分の意思で世界中を飛び回り、果物ジュースの原料を探しているそうです。三菱商事の食品部門は、個人の言語運用能力の有無で海外担当と国内担当の分けられる一方で、伊藤忠は、個人が両方を担当するからこそ、ビジネスの種をクリエイティブに生み出すことができる、と言っていました。◆三菱商事三菱商事のOBOG訪問を通じて抱いた印象は、・リーディングカンパニーとして国家日本を背負う気概・最高レベルの経営者になれる土壌・三綱領が浸透、フェアで社会に意義のあること・組織の三菱、集団の中での役割が求められる金属グループの10年目の方にOB訪問したときのエピソードです。三菱商事では、様々な意味で「組織の中での役割」が求められるそうです。その方は、会議の場でも俯瞰的に状況を考えて、あえて反対意見を言うことによって議論が活発化するなら、本心が賛成でも反対するそうです。それだけ、組織がより活発になるために、個人がどうすればいいのかを考える視座が大切だそうです。ただ、働く周りの人は国家を背負っているという気概があるからこそ、とてもレベルが高く優秀です。三菱商事は外国の政府のトップとのパイプが太く、資源エネルギーがない日本に果たす三菱商事に役割はかなり重要です。商事を蹴って、伊藤忠へ行く理由総合商社の中でもなぜ三菱商事ではなく、伊藤忠で働く決断をしたのか。理由は大きく分けて、3つあります。1.企業文化と人生観のマッチング私は、逆境の中で挑戦を続ける人生を歩みました。中学受験、高校受験、大学受験にはことごとく失敗する中で、目の前にある環境の中で全力で取り組んできました。また、自分自身が情熱的なリーダーシップを発揮し、周囲を巻き込んで引っ張ってきました。私は「強い個性を持って、常に挑戦していきたい」と考えています。この人生観が、「組織の三菱」ではなく、「野武士集団」の伊藤忠の決め手の1つになりました。伊藤忠は、大企業である点、組織ではありますが、一人一人が強烈な個をもってビジネスを創造していく集団です。2.面接を通した伊藤忠と商事の相違それぞれの面接では、一次面接(課長クラス)、二次面接(部長クラス)、三次面接(役員クラス)とステップを踏み、内定を頂きました。それぞれの面接を通して、会社の性格を強く感じることができました。三菱商事は、まさに「組織の商事」を感じる面接で、質問もシステマッティクで、コンサルの面接でよくあるケース面接も行われました。最終面接では、尋問のように質問され続け、少々肩身狭くなってしまいました。また、内々定を知らせる電話でも、リーディングカンパニーとしてのプライドを感じる応対でした。その一方、伊藤忠の面接はとても楽しかったです。面白い質問も多くあり、「合コンの中での役割は?」「アルジェリア人の部下が不正をしたらどうする?」「部下の指導方法はスパルタかマイルドか?」などがありました。また、最後の役員面接では、役員の方から質問を受けることなく、伊藤忠の魅力を語ってくださり、とても素敵な会社だと強く感じることができました。3.直観正直な話、直観はとても大切です。あの人は「伊藤忠っぽい」とか「商事っぽい」とかはよくある話です。私自身も多くの方々に「伊藤忠っぽい」と言われ続けるくらい、そのオーラを出していたようです。自分自身の直観を信じることも1つとして大切だと思います。まとめ総合商社は7社ありますが、それぞれの会社の魅力・歴史・企業文化・人はかなり違います。これは私自身、100名のOBOG訪問を重ねて分かりました。後悔する就職活動を送らないためにも、自分自身で行動を起こし、それぞれの会社の魅力を自分自身で確かめてください。「百聞は一見にしかず」です。その中での企業選びの基準を、自分自身で確立していくのがいいと思います。photobyCalsidyrose 48,564 views
長期インターン選考に20社落ちたライターが語る、絶対に受からない面接の極意 長期インターン選考に20社落ちたライターが語る、絶対に受からない面接の極意 17卒就活生予備軍です。昨年の冬、就活に先駆けて長期インターンを経験しておきたいと思い20社ほどエントリーをしました。そのうち10社ほどの企業でESが通りましたが、その後の最終面接の結果まで含めると、全滅。その経験から見つけ出した、面接で受からない極意を5つお教えします。本記事のコンテンツ①遅刻してみた。②企業に合わせて“作り上げた”自己PRをする。③曖昧な返事で乗り切ってみる。④面接とプレゼンを一緒にして考える。⑤自己分析から、逃げる。・最後に①遅刻してみた。当然、落ちました。社員さんは時間・分単位でうごいている方が多いです。ましてやスピード感のあるベンチャー企業が実施していることの多い長期インターン面接は、面接自体にかなりコストをかけています。忙しい時間を割いてもらっていることを忘れないでください。裏を返せば、それだけあなたが社会へもたらす価値に期待しているということ。面接といえど、基本はコミュニケーション。相手を思いやった行動を心がけるべきです。②企業に合わせて“作り上げた”自己PRをする。いったい何が悪いのか分からない方も多いと思います。気を付けなければならないのは、“作り上げ”てはならないという点です。面接の場において見られているのはあなたがその企業に本当に合っているかどうか。何百人、何千人と就活生を見てきた人事の方の前で、作り上げた自分を見せても一瞬でばれます。きちんと自己分析をして、等身大の自分を伝えましょう。③曖昧な返事で乗り切ってみる。長期インターンはベンチャー企業が多いので、IT系の会社ばかりです。エンジニア職も豊富です。私はプログラミングをほとんどしたことがありませんが(授業程度)、面接の際にプログラミング言語が書けるかと聞かれ、焦った結果こう答えました。「まぁ。なんとなくは・・・」落ちました。なんとなく書いたコードでプログラムは動きません。書けないときは、素直に書けませんと伝えましょう。④面接とプレゼンを一緒にして考える。十分すぎるほど自己アピールが出来ていて、反応もとてもいい、しかし受からない。かつての私がそうでした。そんな方は面接がプレゼン化しているのかもしれません。自分のことを主張することばかり考えていても、何も伝わりません。企業はあなたがどんな人か、うちの企業で何をしてくれるのか、どうしてうちの企業なのか、そういう人間的な点を知り、合っているかどうかを見極めたいのです。⑤自己分析から、逃げる。自己分析を軽んじている方、過去を振り返ることが怖い方、多いと思います。かつての私は自分のことを知り尽くしていると信じていましたし、過去は振り返らずに生きていくのだと固い信念を持って生きていました。しかしながら、20年ほど生きていれば莫大な決断や感情の量と、そこにはある程度の規則性が存在します。それを見つけ出していくことが自己分析であり、理解することで、企業とのマッチングがしやすくなります。掘り下げれば掘り下げて伝えるだけ、企業側はあなたがどういう人間なのか理解しやすくなるので、採用しやすいのです。よくわからない人間はリスキーなため、基本的に落とされます。自分を知ることにはかなりの時間がかかります。分かったと思っても、本質からずれていることや、まだ足りないということばかりです。企業に自分を伝えやすくするために、自分を知るところから始めましょう。最後に以上が大きな失敗の極意です。余談ですが、私特有の失敗もありましたので以下でいくつか紹介させていただきます・特技が面接官と被り、ぼこぼこにされる個人的なこととはなりますが、私は大学生活でずっと舞台に立ってきました。何百人という人の前で演技をしたり、歌ったり、パフォーマンスをしていた経験を面接でよく話していたのですが、とある企業に行ってみると、面接官が何故か元プロのオペラ歌手でした。確か教育×ITのベンチャーであったことを記憶していますが、今はそこでエンジニアをしているそうです。しかし、それまでは何千人という人の前で歌っていた人物です。規模も経験も桁が違いました。結局その面接では舞台の素晴らしさを説かれ、まだまだ先は長いぞ、ここで諦めるなと、今後の舞台での活躍を期待されながら落とされました。本当に何が起きるかわからない面接。自分はここの長期インターンをやりたいんだと、明確な理由と固い意志を用意して臨んでください。人生の大先輩です。甘いと言いくるめられます。ちなみに僕はそれから舞台の道に一旦戻りました。・面接で採用をほとんど言い渡されたのに、課題の出来でなしになるある企業と話が盛り上がり、ほとんど採用を言い渡されたことがありました。その後、試しに具体的にプロジェクトを作ってきてくれと言われたので、なんとなく案を練り、受かったと安堵しながら、企画書にまとめました。その際、もうその企業に心を許していたので、個性を出したかったことと、どうにか笑ってもらいたいと思ったため、かなり攻めた表現の文書を作り上げました。結果、それ以来連絡が来なくなりました。あまりにもショックで、大人が信じられなくなりかけたことは記憶に新しいです。(今は立ち直りました)やはり、インターンといえどすべてが仕事です。あくまで企業と社会のニーズの中で、個性を発揮していくべきなのかもしれません。いかがでしたでしょうか。繰り返すようですが、面接は対人間であり、コミュニケーションの場です。そのことを念頭に置き、就職活動に臨んで欲しいと願っております。私は以上の経験を踏まえながら、現在は無事に広告系の長期インターンをしております。別途サマーインターンの採用面接も受ける予定ですので、次はそれらを踏まえた成功談をお届けできたらと思います。photobyAlex 46,542 views
【21卒向け】6月にエントリー締切を迎える大手企業の本選考情報まとめ|締切順 【21卒向け】6月にエントリー締切を迎える大手企業の本選考情報まとめ|締切順 2021卒の就職活動が3/1に本格解禁されてから、約3ヶ月が経過しました。新型コロナウイルスによる影響で、選考が延期になった・選考フローが変更されたという話も目にしますが、21卒就活生の多くは既にエントリーシート(ES)を提出し、面接などの選考対策に励んでいることでしょう。とは言え、「大手に行きたいけど持ち駒が無くなっているから、まだ何社かエントリーしたい!」「就活に出遅れてしまったけど、まだエントリーを受け付けている企業ってあるの?」上記のような考えを持っている就活生も少なくないことでしょう。実際、既にエントリー受付を締め切った企業もありますが、大手企業の中でもまだまだエントリーを受け付けている企業は多数存在します。そこで本記事ではそんな21卒就活生に向け、就活生から特に人気の高い大手企業に絞り、"6月にエントリー締切を迎える本選考情報"を締切順に紹介していきたいと思います。情報の精度には最大限注意していますが、本記事の記載情報には誤りがある可能性があります。コロナウィルスの影響で選考内容に変更があるかもしれないため、本記事の記載情報だけでなく、必ず"各社から発表されている一次情報"を確認していただくようお願い致します。また、本記事に掲載している情報は「本エントリー締切日」となります。"プレエントリー締切日とは異なる場合"がありますので、誤認識のないようにしていただければと思います。6月にエントリー締切を迎える本選考情報6/1(月)雪印メグミルク日本テレビ放送網オリエンタルランド6/5(金)ヤクルト本社6/7(日)川崎重工業6/8(月)大塚商会日本郵政グループ(日本郵便)6/10(水)東レ日本政策金融公庫(日本公庫)高島屋トヨタ自動車6/14(日)三越伊勢丹AIGグループ凸版印刷6/15(月)パナソニックSMBC日興證券アサヒビール6/16(火)ブリヂストン6/17(水)日本航空(JAL)6/19(金)ヤクルト本社6/22(月)あいおいニッセイ同和損害保険IHI日本郵政グループ(日本郵便)6/24(水)三菱ケミカルNTTコムウェア6/28(日)ソフトバンク6/29(月)NTT西日本6/30(火)関西電力あおぞら銀行住友化学6月に本選考のエントリー締切を迎える大手企業以降の会員限定コンテンツでは、各社のエントリー締切日・募集職種に加え、「本記事からのマイページ登録・各社の企業研究ページへの遷移」が可能となっています。まだ会員登録をされていない方は会員登録をしていただき、本記事をより効果的に活用してみて下さい。雪印メグミルク◆エントリー締切6月1日(月)9:59◆募集職種・事務営業系本選考へのエントリーはこちら選考対策・企業研究ページ(関連記事・本選考レポート・本選考通過者ESなど)はこちら日本テレビ放送網◆エントリー締切6月1日(月)10:00◆募集職種アナウンス部門本選考へのエントリーはこちら選考対策・企業研究ページ(関連記事・本選考レポート・本選考通過者ESなど)はこちらオリエンタルランド◆エントリー締切2次募集:6月1日(月)10:00◆募集職種総合職本選考へのエントリーはこちら選考対策・企業研究ページ(関連記事・本選考レポート・本選考通過者ESなど)はこちらヤクルト本社一般職コース◆エントリー締切6月5日(金)23:59◆募集職種一般事務本選考へのエントリーはこちら選考対策・企業研究ページ(関連記事・本選考レポート・本選考通過者ESなど)はこちら総合職コース◆エントリー締切【第2回】6月19日(金)23:59◆募集職種・事務職・海外系営業等・SE本選考へのエントリーはこちら選考対策・企業研究ページ(関連記事・本選考レポート・本選考通過者ESなど)はこちら川崎重工業◆エントリー締切第2回締切:6月7日(日)23:59◆募集職種事務系本選考へのエントリーはこちら選考対策・企業研究ページ(関連記事・本選考レポート・本選考通過者ESなど)はこちら大塚商会◆エントリー締切6月8日(月)23:59※Web説明会(選考必須)の予約締切◆募集職種・営業職・SE職・スタッフ職本選考へのエントリーはこちら選考対策・企業研究ページ(関連記事・本選考レポート・本選考通過者ESなど)はこちら日本郵政グループ(日本郵便)地域基幹職(窓口コース)◆エントリー締切第2回締切:6月8日12:00◆募集コース窓口コース※地域基幹職のうち、郵便コースとJP金融アドバイザーコースについては、今年度の採用予定はありません。本選考へのエントリーはこちら選考対策・企業研究ページ(関連記事・本選考レポート・本選考通過者ESなど)はこちら一般職(窓口コース/郵便コース)◆エントリー締切第2回締切:6月22日12:00◆募集コース・窓口コース・郵便コース本選考へのエントリーはこちら選考対策・企業研究ページ(関連記事・本選考レポート・本選考通過者ESなど)はこちら東レ◆エントリー締切第4回締切:6月10日(水)◆募集職種・営業・管理部門本選考へのエントリーはこちら選考対策・企業研究ページ(関連記事・本選考レポート・本選考通過者ESなど)はこちら日本政策金融公庫(日本公庫)◆エントリー締切6月10日(水)10:00◆募集職種・総合職・地域総合職本選考へのエントリーはこちら選考対策・企業研究ページ(関連記事・本選考レポート・本選考通過者ESなど)はこちら高島屋◆エントリー締切6月10日(水)23:59※第2クール◆募集職種・マネジメント職・バイイング職・企画職・セールス職・スタッフ職等本選考へのエントリーはこちら選考対策・企業研究ページ(関連記事・本選考レポート・本選考通過者ESなど)はこちらトヨタ自動車◆エントリー締切(第2クール)【エントリーシート締切】6月10日(水)17:00【適性検査・学力検査(テストセンター)受検締切】6月15日(月)23:59【希望本部登録締切】6月15日(月)23:59※エントリシート提出後の適性検査・学力(テストセンター)の受検、希望本部登録の完了をもって応募(エントリー)完了です。◆募集職種事務職本選考へのエントリーはこちら選考対策・企業研究ページ(関連記事・本選考レポート・本選考通過者ESなど)はこちら三越伊勢丹◆エントリー締切第4クール:6月14日(日)23:59◆募集部門総合職本選考へのエントリーはこちら選考対策・企業研究ページ(関連記事・本選考レポート・本選考通過者ESなど)はこちらAIGグループ◆エントリー締切第4締切:6月14日(日)23:59◆募集職種総合職本選考へのエントリーはこちら選考対策・企業研究ページ(関連記事・本選考レポート・本選考通過者ESなど)はこちら凸版印刷◆エントリー締切6月14日(日)23:59◆募集職種・営業職・事務職本選考へのエントリーはこちら選考対策・企業研究ページ(関連記事・本選考レポート・本選考通過者ESなど)はこちらパナソニック◆エントリー締切【エントリーシート提出締切】6月15日(月)16:00【適性検査(SPI)受検締切】6月21日(日)23:59◆募集職・事務系・技術系本選考へのエントリーはこちら※外部サイトへ遷移します選考対策・企業研究ページ(関連記事・本選考レポート・本選考通過者ESなど)はこちらSMBC日興證券◆エントリー締切【エントリーシート/顔写真提出期限】6月15日(月)12:00【WEBテスト受検期限】6月15日(月)13:00◆募集職種投資銀行部門本選考へのエントリーはこちら選考対策・企業研究ページ(関連記事・本選考レポート・本選考通過者ESなど)はこちらアサヒビール◆エントリー締切二次募集:6月15日(月)11:00◆募集職種業務系本選考へのエントリーはこちら選考対策・企業研究ページ(関連記事・本選考レポート・本選考通過者ESなど)はこちらブリヂストン◆エントリー締切第5回締切:6月16日(月)23:59◆募集職種総合職:事務系(国内営業、海外営業、マーケティング、経理、調達、広報、人事等)本選考へのエントリーはこちら選考対策・企業研究ページ(関連記事・本選考レポート・本選考通過者ESなど)はこちら日本航空(JAL)◆エントリー締切<7月選考>【基本情報登録期間】6月17日(水)23:59【WEBエントリーシート入力期間】6月19日(金)13:00※海外の大学に在籍している方(留学生含む)、もしくは教育実習により6月選考に参加できない方を対象とし、別日程にて選考を実施します。◆募集職種業務企画職(地上職事務系)本選考へのエントリーはこちら※外部サイトへ遷移します選考対策・企業研究ページ(関連記事・本選考レポート・本選考通過者ESなど)はこちらあいおいニッセイ同和損害保険◆エントリー締切【エントリーシート締切】二次募集:6月22日(月)13:00【SPI受験】二次募集:6月30日(火)23:59※「エントリーシート提出」と「SPI受検の完了」をもって本エントリー完了となります。※すでに他社の選考にてテストセンターで受検をしたことがある場合は、最新の受検結果を送信していただくことも可能です◆募集コースあんしん24専任社員コース本選考へのエントリーはこちら選考対策・企業研究ページ(関連記事・本選考レポート・本選考通過者ESなど)はこちらIHI◆エントリー締切第二期募集:6月22日(月)17:00※ESの提出、適性検査の受検、履修履歴の登録完了をもって応募とみなされます。◆募集職種事務系(海外営業、国内営業、調達、財務、企画・管理、法務、総務、人事、生産管理等)本選考へのエントリーはこちら選考対策・企業研究ページ(関連記事・本選考レポート・本選考通過者ESなど)はこちら三菱ケミカル◆エントリー締切6月24日(水)◆募集職種・技術系・事務系本選考へのエントリーはこちら※外部サイトへ遷移します選考対策・企業研究ページ(関連記事・本選考レポート・本選考通過者ESなど)はこちらNTTコムウェア◆エントリー締切6月24日(水)◆募集職種総合職本選考へのエントリーはこちら※外部サイトへ遷移します選考対策・企業研究ページ(関連記事・本選考レポート・本選考通過者ESなど)はこちらソフトバンク◆エントリー締切6月28日(日)23:55◆募集コース総合職総合コース本選考へのエントリーはこちら選考対策・企業研究ページ(関連記事・本選考レポート・本選考通過者ESなど)はこちらNTT西日本◆エントリー締切【第7回】6月29日(月)12:00※本エントリーは「エントリーシートの提出」と「Web適性検査の受検」をもって完了となります。◆募集部門総合職(事務系・技術系・財務コース・法務コース・AdvancedEngineerコース・BusinessDesignコース)本選考へのエントリーはこちら選考対策・企業研究ページ(関連記事・本選考レポート・本選考通過者ESなど)はこちら関西電力◆エントリー締切6月30日(火)◆募集職種・総合職・エリア総合職・プロフェッショナル職本選考へのエントリーはこちら※外部サイトへ遷移します選考対策・企業研究ページ(関連記事・本選考レポート・本選考通過者ESなど)はこちらあおぞら銀行◆エントリー締切6月30日(火)◆募集職種・全国総合職(Open&Global)・地域総合職本選考へのエントリーはこちら※外部サイトへ遷移します選考対策・企業研究ページ(関連記事・本選考レポート・本選考通過者ESなど)はこちら住友化学◆エントリー締切6月30日(火)◆募集職種総合職本選考へのエントリーはこちら※外部サイトへ遷移します選考対策・企業研究ページ(関連記事・本選考レポート・本選考通過者ESなど)はこちらまとめ本記事では、"6月にエントリー締切を迎える本選考情報"を締切順にまとめました。21卒の就活本格解禁から約3ヶ月が経ち、本選考を締め切った企業も多くなってきました。それに伴い、焦りを感じる就活生も少なくありません。しかし、ご覧頂いたようにまだまだ多くの企業が本選考のエントリーを受け付けております。「持ち駒を増やしたい」「これから就活を逆転したい」と考えている就活生は、是非この機会を逃さずに沢山の企業にエントリーしましょう。本記事を参考に、自身の志望企業の本選考のエントリー締切を管理し、「効率的なエントリー・自身の就活スケジュール設計」に役立てていただければと思います。【本選考対策に関する記事】エントリーシート作成に関する記事はこちらWebテスト・筆記試験に関する記事はこちらグループディスカッション(GD)に関する記事はこちら面接に関する記事はこちらまた、unistyleでは、今後も「本選考のエントリー締切情報」を公開していく予定です。まだ会員登録を済ませていないという就活生の方は、以下から早めに会員登録をし、本サイトを有効活用していただければと思います。 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減少する総合商社の若手の仕事、成長を阻害される若手社員とは 減少する総合商社の若手の仕事、成長を阻害される若手社員とは 近年、総合商社に対する就職人気は非常に高まっており、特に上位校を中心とする学生の間では最も就職したい業界の一つとして挙げられることも少なくありません。グローバルな職場環境、投資と経営を通じた企業価値の向上といった仕事内容の魅力もあれば、平均年収が1000万円を大きく超える会社も多いなど待遇面の魅力もあるでしょう。一方で、総合商社の中堅からベテランの方に話を伺うと、ここ3、4年で入社した若手にとって総合商社の職場は必ずしもいい環境ではないと話す人が少なくありません。若手の成長について心配するベテラン社員も多く、今回はその真意について噛み砕いて説明したいと思います。若手の数が多すぎる今の好調な経営環境から想像するのは難しいかもしれませんが、90年代後半から00年代初頭まで厳しい経営環境だったため、90年代後半〜05年ごろに入社した人は数十名から100名に満たない程度でした。そのため、06年頃〜10年までに入社した若手にとっては直近の先輩社員が少ない分、1人当たりにこなさないといけない仕事は非常に多かったそうです。新入社員のうちから決算資料の作成、事業会社管理と同時に受け渡しの担当も行い、幅広い業務を担っていました。一方で10年以後に入社した新人は、06〜10年までに大量に採用したこともあり、若手が多く、業務内容が分散されてしまいます。06年〜10年に入社した新入社員が1人でやっていた仕事を3人〜4人で担当することも出てきていると聞きます。ワークライフバランス重視の流れ近年、日本企業においてはワークライフバランス重視の流れが鮮明で、伊藤忠商事においては朝方勤務を推進し、業務効率を高めて残業時間の削減に努めています。参考:伊藤忠商事の朝方勤務、KDDIの退社後11時間以内の出社禁止などユニークな勤務体系全体の流れからも、以前のように夜遅くまで、時には徹夜も問わずに仕事をするという風潮は急速に後退しており、ある意味働きやすい環境が整ってきています。一方でワークライフバランスが整い、働きやすい環境が整うということは仕事時間が減少するとともに成長機会が少なくなっているということでもあります。特に若いうちは仕事も遅く、吸収すべきことがたくさんあるのですが、上記の通りそもそもの業務量も少なく、仕事時間が短くなるとどうしても一人前になるまでに長い期間を必要としてしまうでしょう。トレードから投資の流れで現場の仕事が減っているこれは部署によるといえますが、「現場の仕事が減っている」と感じているベテラン・中堅社員の人は多いようです。総合商社を志望して就職活動をある程度進めると、「トレードから事業投資へ」という話は聞くことになると思います。総合商社は元々は貿易業として、顧客企業の輸出入を担当していましたが、顧客企業の海外進出に伴い、徐々に総合商社の存在意義に疑問を感じる会社が増え、口銭の減少した結果、新たな事業モデルとして事業投資に移り変わっていきました。元々、トレードの仕事をしていた時は本社にも顧客企業と直接触れながら、貿易実務をこなしていましたが、近年では顧客企業とふれあう貿易実務部分を子会社に移管して、本社ではその子会社の事業管理がメインになっている部署もあります。また近年、総合商社各社が進出し始めているベンチャー投資や金融関連産業分野においてはトレードが存在せず、事業会社管理のみの部署も存在しているでしょう。実際にトレードを通じて顧客企業、扱う製品に対する知識や業界内のパワーバランスなどを、身を以って体感する機会が失われていることを危惧している中堅、ベテラン社員も多くいます。高いとはいえない総合商社の転職市場価値下記のコラムに詳しく書いていますが、元々総合商社の社員の転職市場価値はそこまで高いとはいえません。そもそもがプロフェッショナルというより何でも屋さんであり、成長に対する圧力はそこまで強くない環境です。総合商社からの転職で評価されているのはその業務内容というよりも、ブランドのある総合商社に入社できた地頭・リーダーシップなど、総合商社特有のスキルというよりは汎用的なスキルの部分だったりします。参考:意外に低い総合商社人材の転職市場価値そのような状況の中で、上記のように若手の業務量が減り、成長がさらに阻害されてしまうと、今後ますます総合商社の人材の転職市場価値は下がってしまうかもしれません。最後にもちろんこのような事態は総合商社各社の部長、役員も把握しており、今後、対策をしていくものと思われますが、人余りに加えて、ワークライフバランス重視の大きな流れの中で劇的に改善するのは難しいかもしれません。もし既に総合商社に入社した、入社を決めているという人は、こういった事態を理解した上で自分でどうするか考えてほしいと思います。業務以外の時間で自己研鑚に努めることが今まで以上に、自分のキャリアを充実させる上で重要になるかもしれません。総合商社業界の情報収集に役立つ!就活生向けLINEオープンチャットを紹介unistyleでは業界別の就活用LINEオープンチャットを運営しており、数多くの就活生が匿名で就活に関する情報交換をしています。実際に総合商社志望者向けのグループでも、各社の選考に関するトークが活発に交わされています。下記の画像をクリックすることで参加用ページに飛び、ニックネームとプロフィール画像を登録するだけで参加することができますので、興味のある方はぜひご参加ください。 20,721 views

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