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銀行員が考える3メガバンクの志望動機

銀行員が考える3メガバンクの志望動機

掲載開始日:2016年09月28日
最終更新日:2019年02月14日

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こんにちは、以前にUnistyleでインターンしていた都内支店勤務の銀行員です。

就活生の皆さんのことを考えると、あれから1年経ったのかと思うと感慨深いものがありますが、同時に社会人になってもう半年経ったのかと思うと恐ろしくもあります。半年たった今筆者はどんなことをしているかというと、先輩から任された仕事(主に会社の決算資料の読み解きなど)にてんやわんやされる感じです。

さて本日は、そんな半年経った今の視点から、もし自分が今の状態で就職活動をするなら3メガバンクの志望動機をどのように書くか?ということについてコラムを書いてみます。

今のメガバンクを取り巻く状況

正直金融機関で働いているものとして、今の金融機関特に銀行を取り巻く環境は良いとはいえませんし、逆風が吹いていると言えます。2016年9月21日に日銀の政策決定会合でマイナス金利の深掘りは見送られたものの、日銀は依然として深掘りの余地を残したままです。取引先の資金需要は乏しく、メガバンクは取引先にお付き合いで”お金を借りてもらっている”状況とも言えます。

ところが四苦八苦しているメガバンクの中でもUFJとSMBCは反旗を翻す姿勢を見せており、UFJであれば有利な条件で国債を落札できる一方で一定量の国債を買い付けなければいけない制度「プライマリーディーラー」の返上や、SMBCであれば個人向けにATM手数料を改定し、抱えている負担を消費者に転嫁する姿勢までにじませています。メガバンクに限らなければ、ゆうちょ銀行は今年の10月からゆうちょ銀行の代名詞でもあった送金手数料無料を条件付きで有料にしますし、そのくらい銀行を取り巻く環境というのは前述の通り厳しいです。

そこで活路を見出しているのが「フィンテック」であり「海外進出」であり、メガバンクは地銀に比べて海外へのチャネルやコネを持っている分まだ良いという状況でしょう。

それではこれらの状況も踏まえて、UFJ・SMBC・みずほの、「銀行員の考える3メガバンクの志望動機」を考えていきましょう。内部事情も踏まえた志望動機なので、就活生の皆さんが本番の場でこれを参考にするのはもしかしたら受けが良くないかもということは念頭に置いておいてください。今も昔も筆者は「日本のプレゼンスを高めること」が夢ですので、その前提で志望動機を書いていきます。

三菱UFJ銀行の志望動機と解説

日系企業の海外展開を幅広い業務経験から生まれる提案力で支援したいと考え、UFJを志望する。その上で、世界における日本の存在感向上に貢献したい。貴行はアユタヤ銀行への統合に見られるように3メガバンクの中でも国際競争の点では他の追随を許さず、敢えて「統合」という形を取って現地にローカライズする柔軟さを持っていると考えている。一方で、先日の貴行のプライマリーディーラーの脱退にも見られるように、メガバンク1位の誇りと大胆な行動力に魅力を感じている。上記のような柔と剛の性質を併せ持つ貴行でこそ前述の夢を達成できると考えている。

成し遂げた経験や自身の志向とリンクしていないので志望動機としてはイマイチですが、志望動機の根幹となるUFJのイメージで筆者が志望動機を書くとこんな感じです。上記で書いたように銀行員の立場から見たUFJはまさに”王者”という言葉がよく似合い、お客様もまたUFJが王者であるからこそ取引を続けているという側面もあります。

更に突っ込むならば、UFJが融資を実行している・UFJが債権回収に動いているという情報は、他の2行は非常に重要視します。前者であれば「うちも貸せる」という判断材料になりますし、後者であれば自行も債権回収に動いたほうがいいと考える材料になります。ちなみにこれらを銀行員っぽく書くと前者は「他行の融資実行状況から実行したいと思料」後者は「他行との兼ね合いの故已無」と書いたりします。

話がそれましたが、そのくらいUFJの融資状況は信頼できるものなのです。他にも個人向けのお客様に対して、「一人一口座の原則」を堂々と実行できるのも王者たる所以です。会社からの号令で給与口座を作りたいといった理由で一人二口座以上作れてしまう例外もあるのですが、UFJは場合によっては断るということも聞きます。

まとめると、社会人になっても取引先に迎合することなく誇りとプライドを持って仕事したい方や、将来海外市場で活躍したいと考える方にはおすすめです。

三井住友銀行の志望動機と解説

迅速とも形容される行動力と融資実行力を持つ貴行で世界における日本の存在感向上に貢献したいと考え、貴行を志望する。一般に融資実行の際には店内での稟議や、場合によっては本部にまで稟議を回覧し、「融資を実行した場合に収益が得られるか」を慎重に吟味すると聞いているが、貴行は他のメガバンクと比べてもそのスピードは速いと聞いている。その所以としては若手に裁量が与えられ、意見が反映されやすいことにほかならない。銀行の収益向上とお客様の満足度を高めることを両立させる貴行でこそ、上記の夢を達成できると考えている。

SMBCがメガバンクで収益力1位である所以は、SMBCの他の2行にはない迅速な融資実行力や債権回収力にあります。普通融資する際には不動産や預金などを担保にとって、取引先の収益が悪化した際にはその担保を売り払って債権回収することが多いのですが、SMBCは迅速な行動力故に他行より早く不動産にこの権利(これを第一順位で抵当権を設定すると言ったりします)を付けられるのも一因でしょう。

上記にも書いたように若手のうちから裁量(というより聞こえは悪いですがノルマ)が与えられ、1年目からカードローンの成約率を競わされたりと戦力になることを期待されます。

このように収益には他行よりも貪欲で、マイナス金利に苦しむ銀行の中でいち早く顧客にその負担をATM手数料改定という形で転嫁したことにもその側面が表れています。3メガバンクの中で一番給料がいいのも、この収益を行員に還元しているからと言えるでしょう。

まとめると、個人の実績が評価に直結する銀行で働きたい・若手が重宝され、若いうちから力をつけて活躍していきたい方にはおすすめです。

みずほ銀行の志望動機と解説

お客様に寄り添って彼らの夢を支援し、二人三脚で進んでいく人間味のある貴行にて、日本の存在感向上に貢献したい。前述のような側面から貴行は他の2行の追随を許さない取引基盤を持ち、昨今ではソフトバンクのアームズ社買収に一役買ったと聞いている。ソフトバンクがまだ駆け出しの頃から取引を持ち、その関係性を今もなお保っていることに魅力を感じている。このように現在の収益状況ではなく、会社の将来性を踏まえてお金を融通する銀行としての姿勢を持つ貴社でこそ、様々な会社を支援しながら前述の夢に近づいていけると考えている。

就活生はよく「銀信証」「One Mizuho」というキーワードで志望動機を書いていると思うのですが、銀行員としてはこの志望動機には穴がありまくりです。

そもそも皆さんが志望するみずほ銀行は法律上信託業務を行ってはならず、あくまでみずほ信託銀行への仲介のみを行うのであって、証券を売ろうにもその権利はみずほ銀行にはなく、あくまでみずほ証券の証券マンを紹介するだけです。

縦横無尽にお客様に商品を提供できるというのは間違いで、みずほ銀行に入行した場合にできるのはあくまで融資で、それ以外のことは仲介であることを知っておいたほうがいいです。

上記の志望動機は最近新聞を賑わせたソフトバンクのアームズ社買収に焦点を当ててみました。みずほ銀行は他の追随を許さない強固な顧客基盤を持っており、昔お世話になったからという義理人情で深い付き合いを続けてくれるお客様が一番多いと感じます。

他にも「One Mizuho」としてお客様の幅広いニーズに応えたいと奮闘したり、昨今ではカンパニー制の導入といった情勢に合わせて舵取りを変える柔軟性は素晴らしいと評する方もいらっしゃます。

その一方で「甘さ」や「優柔不断さ」も目立ち、義理人情で逆に裏切られることや、安易に関係性を切れないこともあったりすると聞いています。直近で言えば、シャープが鴻海に買収された際にシャープや鴻海側からあまり情報を引き出すことができなかったということがあります(それでも今も取引を続けているわけですが)。

まとめると、お客様に寄り添って一緒に成長していきたい・幅広いお客様を支援できる銀行で働きたいと考える方にはおすすめです。

最後に

いかがでしょうか。

そもそも働いていないのに会社からは志望動機を求められるのは苦だなと、働き始めて本当に思います。銀行という仕事は上司の命令は絶対ですし、時には自分の意見を曲げて仕事しないといけないときもあるお固さが今でも残ります。

もちろんすべてに満足できる会社を探そうとしてもそれはきっと無理でしょうし、どこかで妥協点を見つけていくことになるのが就活生だとおもいますが、その判断材料の一つとしてこの記事が役に立てば幸いです。

photo by Elisabeth D'Orcy

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