ビジネスマンの3段階のレベルから考える自己PRで伝えるべきこと

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最終更新日:2023年10月30日

ビジネスマンの3段階のレベルから考える自己PRで伝えるべきこと

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ビジネスマンには3段階のレベルが存在するという話を聞いたことがあるでしょうか。社会人でも意識している人はあまり多くないかもしれませんが、このことを理解しておくと就職活動に直接プラスになるだけでなく入社後にもプラスになると思いますのでご紹介します。

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レベル1:言われたこと・守るべきことをこなす

レベル1の段階は言われたことや守るべきことをしっかりとこなすというレベルです。例えば、コピーをして書類をまとめる、遅刻をしない、会社のルールを覚えて守るといったことが当てはまります。時期としては新入社員のうち、遅くとも2年目には脱しておきたいレベルではあるが、実際にはこのレベルを突破することができずに足切りされてしまう人も少なくありません。日本の雇用環境ではこのレベルで脱落してしまう人でもクビにすることはできないので、3年目以後はできない人として放置されてしまうことも少なくありません。

レベル2:与えられた枠組みの中で成果を出す

レベル2の段階は与えられた枠組みの中で実績を出すというレベルです。例えば、営業成績で上位の成績を取る、参加したプロジェクトの中で周囲に評価されるような仕事をして認められるなどがあげられます。与えられた枠組みの中で高いレベルで成果を上げる段階です。証券会社、銀行、不動産営業など営業色の強い会社では1年目からこのレベルが求められる傾向にあります。時期としては遅くとも10年目までにこのレベルで実績を残しておこないと大企業の部長、役員などの上のポジションにつくのは難しいかもしれません。一方で実績を残すことができず、このレベルから脱することができない人も多いのが現実で、多くのビジネスマンは与えられた枠組み、ルールの中でどう成果を出すか悩んでいるというのが実態でしょう。

レベル3:既存の枠組みを超えて組織や会社のための提案を実現する

レベル3の段階は、与えられた枠組みを超えて組織や会社のために提案するだけでなく、実際に自らの手で実現するところまで担うレベルです。例えば、新規事業の部署を自ら提案し立ち上げる、これまで取引のなかった企業と新規提携を行う、業務改善の提案を行い実際に導入するなどがあたります。

このレベルに到達するにはレベル2での実績が不可欠です。与えられた枠組みの中で成果を出した人間でなければ、いくら会社のためになる提案だとしても残念ながら受け入れられることは少ないでしょう。それは会社の融通が利かないからという話ではなく、単純に与えられた枠組みで成果が出せない人が既存の枠組みを超えた提案を実現するのは難しいと考えられているからだと思われます。何の実績もない人に重要な仕事は残念ながら回ってこないのです。

実際にはレベル2の段階で四苦八苦している人が多いため、レベル3の段階に到達できるビジネスマンは少なく、意識すらしたことがない人が少なくありません。一方で大企業の中で役員になっている人はレベル2の実績だけでなくレベル3段階での実績を伴う人が多いでしょう。

学生の所属する組織でも同様に3つのレベルが存在している

さてここまでビジネスマンの3段階のレベルについて見てきましたが、これは学生が所属する組織でも同様に当てはまります。例えば体育会系の部活であれば、レベル1の段階は新人として言われたことを守る・役割をこなす段階で、レベル2はレギュラーや選手として成果をあげる段階、レベル3は幹部として部活全体のための提案を実現する段階だといえます。同様にゼミ活動でも、レベル1の段階はゼミ生として言われたことを守り、課題をこなす、レベル2の段階は課題や共同論文の執筆において高い評価を得る、レベル3はゼミ全体のためになる提案を実現する段階だといえます。

体育会でもゼミでも、レベル3の段階に到達するためにはレベル2の段階での評価や実績は重要で、レベル2の段階で組織に貢献できていないとレベル3に到達するのは難しいかもしれません。実績が1番ではなくても誰よりも組織のことを考えて、レベル2の段階でも努力し周囲に認められている必要があります。

ビジネスマンと学生時代の経験の共通点から自己PRで話すべきことを考える

ここまで見てきたようにビジネスマンの3段階のレベルは学生時代の経験にも当てはまります。この共通点を理解しておくと自己PRで話すべきことは明確に見えてくるのではないでしょうか。レベル1の段階のことを必死にアピールしようとしてなかなか評価されないと落ち込む学生がいる一方で、人気企業内定者の多くがレベル2での実績だけでなく、レベル3の実績も準備した上で、面接の中では両方の強みを伝えています。このことを理解しておくと、学生時代頑張ったことで、他者との関わりがないTOEICや受験勉強を頑張った話があまり評価されない理由も理解できるでしょう。

下記の動画においても、評価される自己PRのポイントを解説しているので参考にしてください。

最後に

実際には社会人には3つの求められるレベルがあるということを理解している社会人はそこまで多くないかもしれません。一方でこのことを学生時代の経験からも体感的に理解できている人は社会人になってからも応用しやすくレベル3のことを早い段階から意識することができます。これを読んでまだ学生時代の経験でレベル3のことができていないと感じるのであれば今からでも遅くないので、所属する組織のために自分自身は何ができるのか考えて行動に移してほしいと思います。

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先輩のESは絶対に参考にすべき!自己PR・志望動機における守破離とは 先輩のESは絶対に参考にすべき!自己PR・志望動機における守破離とは 自己PR・志望動機をパクることはよくないことだと思っている学生は多いかもしれません。流石に何も考えずに先輩のESをそのままパクっても落ちてしまうでしょうが、評価された通過者や内定者のESを参考に自分なりに考えて書くとより良いESになります。中には人のものを参考にしても、自分オリジナルの経験を伝えることはできないというアドバイスをする人もいますが、塾講師のアルバイトやスポーツサークルなど同じような組織に同じような立場で関わった先輩がどのようにESを書いたのかは非常に参考になります。日本の武道・茶道などの伝統文化においては「守破離」という考え方もあります。今回は「守破離」にも振れながら、先輩のESを参考にすることがなぜいいのか解説していきます。本記事のコンテンツ・「守破離」とは?・ESは「ビジネス文書」・最後に「守破離」とは?wikipediaによると「守破離」とは下記のような考え方になります。守破離(しゅはり)は、日本での茶道、武道、芸術等における師弟関係のあり方の一つ。日本において左記の文化が発展、進化してきた創造的な過程のベースとなっている思想でもある。個人のスキル(作業遂行能力)を3段階のレベルで表している。まずは師匠に言われたこと、型を「守る」ところから修行が始まる。その後、その型を自分と照らし合わせて研究することにより、自分に合った、より良いと思われる型をつくることにより既存の型を「破る」。最終的には師匠の型、そして自分自身が造り出した型の上に立脚した個人は、自分自身と技についてよく理解しているため、型から自由になり、型から「離れ」て自在になることができる。個人のスキル(作業遂行能力)をレベルで表しているため、茶道、武道、芸術等だけでなく、スポーツ、仕事、勉強、遊び等々、世の中の全ての作業において、以下のように当てはめることができる。守:支援のもとに作業を遂行できる(半人前)。~自律的に作業を遂行できる(1人前)。破:作業を分析し改善・改良できる(1.5人前)。離:新たな知識(技術)を開発できる(創造者)。引用:wikipedia武道や芸術だけでなく、この考え方は仕事でもスポーツでも活かすことができます。①まずは指導者や前任者の言われたとおりに練習・作業を行い、ある程度できるようになる②その上で練習内容や作業を分析し、よりよい内容に改善する③新たな練習法や技術を開発し、人に伝えられるという三段階で成長します。エントリーシートに当てはめると、①フレームワークや先輩のESを参考にそれなりの内容の文章が書くことができる②フレームワークや先輩のESをアレンジして自分なりに改善する③新たなフレームワークや書き方を開発し人に伝えるの三段階が当てはまります。ESは「ビジネス文書」就活生の中にはESをエッセイや小説などと勘違いして、やけに情緒的な文章を書いてしまう人も少なくありません。感動的なストーリーにするために嘘を盛り込んでしまう人もいます。一方でESとは、自分の経歴や魅力を採用担当者に伝えるビジネス文書です。ビジネス文書は伝わりやすい構成や書き方というものが存在しており、ESにおいて伝わりやすい基本構成を示したのが自己PRと志望動機のフレームワークに当たります。下記の記事のフレームワークに自分自身の経験や思いを当てはめて、更に自分と境遇の近い内定者のESを参考に書くとかなりレベルの高い自己PR、志望動機を目指せます。その上で、フレームワークや経験を伝える際に自分なりにアレンジを加えて改善すると自信を持って自己PRや志望動機を話すことができるでしょう。参考:内定レベルの学生時代頑張ったことが10分で書ける学生時代頑張ったことのフレームワーク→学生時代頑張ったことに関する設問についての解説記事です。評価される内容の選び方や論理的な構成にするためのフレームワークなどの実践的なテクニックが載せてありますので、ESを書く際の参考にしてみて下さい。参考:内定レベルの自己PRが簡単に書ける自己PRのフレームワーク→就活で「ガクチカ」と並び最も聞かれると言っても過言ではない「自己PR」本記事では自己PRを論理的に分かりやすく伝えるためのフレームワークをご紹介します。参考:内定レベルの志望動機が10分で書けるフレームワーク→志望動機で伝えるべきは「その企業である理由」だけではありません。論理的な志望動機を構成する際のフレームワークをご紹介します。トリンプの元社長である吉越氏は、ビジネスで重要なことはTTP「徹底的にパクる」ことだと話されています。参考:元トリンプ日本法人代表・吉越浩一郎氏が提言する「勝てる会社の方程式」→ドイツ系女性下着メーカートリンプの元代表吉越氏が「合理的な仕事の進め方」に関してスピーチしたものをまとめた記事です。仕事術・経営術に関する著名も多い吉越氏の語る「勝てる会社」とは何でしょうか。ESにおいてもまずは、評価された先人たちがなぜ評価されたのかを参考にする中で学び、その上で自分なりのアレンジを加えてより良いものを志向するのが良い方法でしょう。最後に評価された先人たちがなぜ評価されたのか参考にする中で、自分なりのアレンジを加えてより良いものを志向してもらいたいと思います。そのためにunistyleでは今後も内定者のESの収集と、より個々人に合ったエントリーシートやコンテンツが表示されるように努力して参りますので、今後ともご利用いただければ幸いです。unistyleでは2016年10月より、全ての有名企業内定者のES1万枚以上が無料で読み放題となっています。また「塾講師」、「テニスサークル」などフリーワードでの検索も可能となっており、自分の境遇に近い内定者のESを探しやすいようにしております。(対象件数が多い場合エラーになってしまうことがありますが。)また、unistyleのような就職活動系の情報メディアが立ち上がるまでは、内定者のESを参考にする機会は少なく、今の学生は情報という面ではかなりオープンになっており恵まれているといえます。ぜひ活用して納得のいく自己PRや志望動機に昇華させた上で企業の選考を受けていただければと思います。参考:unistyleES一覧photobyvadym777 37,504 views
「就活は団体戦」という言葉をとあるシチュエーションで解説してみた 「就活は団体戦」という言葉をとあるシチュエーションで解説してみた "就活は団体戦"就活生の皆さんはこの言葉を聞いたことがあるでしょうか。事実、「就活は団体戦」という考えは間違ってはいないと考えられます。と言っても「団体戦って具体的にどういうこと?」、「別に個人戦でもうまくいく人はいるでしょ」と思う方もいると思います。unistyleとしては、「就活は団体戦」という言葉を"就活は、周りの方と協力して進めることで自分だけでは知りえない情報・新たな発見を得ることができ、効率的な行動に繋がる"と定義づけることができると考えています。そこで本記事では「就活は団体戦」という言葉をより分かりやすく解説するために、とあるシチュエーションに基づいて紹介していきます。また、併せて「就活は団体戦という言葉の注意点」も紹介していますので、こちらもぜひご覧ください。就活は団体戦をとあるシチュエーションに例えてみると※下記に記載している物語はフィクションであり、unistyleが独自に作成したものになります。文中に出てくる登場人物・企業名なども全て仮名ですので、参考程度にご覧ください。ちなみに、この物語の主人公である「ユニ男」のプロフィールは以下の通りです。都内の有名私立大学に通っている文系学生総合商社への内定を目指しているまた、物語の登場人物である「よっぴ・あんちゃん・なっちゃん」のプロフィールは以下の通りです。よっぴエントリーシート(以下、ESと明記)が得意インターンからの特別選考ルートで大手広告代理店B社に内定あんちゃんGDが得意早期選考でメガベンチャーC社に内定なっちゃん面接が得意学校推薦で大手メーカーD社に内定各登場人物のプロフィールを紹介したところで、いよいよ物語に入っていきましょう。この物語は、「ユニ男が就活を意識し始めた大学3年生の夏」から始まります。大学3年生の夏周りの友達が少しずつ就活のことを意識し始めた大学3年生の夏、ユニ男も周りの友達と一緒にインターンに参加し始めました。この時期はまだ志望業界・企業などは特になく、且つ選考対策もほとんどしていなかったため、"先着・抽選制の1dayインターン"だけに申し込みをしました。その結果、見事全てのインターンに合格・参加することができました。そしてどのインターンでも比較的楽しく活動することができ、「就活ってこんなものか。世間一般では有名な大学に通っているし、このままいけば順調に内定を貰えそうだな。(ユニ男の心の声)」とこの頃は思っていました。大学3年生の冬充実した夏休みが終わり、その後秋学期が始まり、いよいよ冬がやって来ました。そしてこの辺りの時期から、多くの企業で「冬季インターンの申し込み」が開始します。「夏季インターンがうまくいった」と感じていたユニ男は、夏季インターン参加後は全く就活対策を行っていませんでした。また、この頃から「高い給与が欲しい・海外で働きたい」という軸を持ち始めたユニ男は、志望業界を"総合商社・専門商社"に絞ることに決めました。そしてユニ男は、志望している企業の冬季インターンに片っ端から申し込みました。⇩ただその結果はというと…"申し込んだ企業、全落ち…。"それもそのはず、申し込んだ冬季インターンでは全ての企業で何かしらの選考フローがあり、これまで全く選考対策をしてこなったユニ男にとっては"歯が立たなかった"のです。そうこうしているうちに冬が終わり、3/1の「就活解禁日」が訪れました。冬季インターンに全落ちし、すっかり自信をなくしてしまったユニ男は、その後もほとんど選考対策をせずに過ごしてきました。しかし3月の某日、ふとしたきっかけで友達の「よっぴ・あんちゃん・なっちゃん」と4人で集まる機会がありました。そしてこの日が、ユニ男の就活における"ターニングポイント"となったのです。3月某日のとあるカフェにてユニ男「3人ともすごいよな~。3月のこの時期に志望企業から内定を貰って就活が終了してるんだもんな~。オレなんか冬季インターンの選考に全滅しちゃって、全然経験が積めてないんだよ。今からの本選考が不安でしょうがないよ…。」よっぴ「ユニ男それやばくない?インターンに全落ちしたやつが何も対策しなければ、本選考で内定を取るのはかなり難しいよ!」あんちゃん「確かにそれはかなりやばいね。ちなみにユニ男はどの選考フェーズで落ちることが多かったの?」ユニ男「そうだな~、企業によってバラバラだな。一次選考で落ちるとこもあれば、最終選考で落ちるところもあったわ。だからこそ自分の何が悪いのか良くわからないんだよ…。」なっちゃん「なるほどね。じゃあせっかく今日はES・GD・面接のスペシャリストが集まっているし、ユニ男の就活対策をすることにしましょ!」ユニ男「マジで!?それはマジ助かる!どうしても総合商社に行きたいんだ!オレに協力してくれ!」ES編よっぴ「じゃあまずはESのスペシャリストであるオレがユニ男のESを見てやるよ。普段使っているガクチカとかってあるか?」ユニ男「普段使っているのはこれかな~。指定文字数400文字のガクチカだな。」私は、フィリピンにある人材紹介会社で在越日系法人向け営業に取り組んでいた。しかし当初は初めて体験することが重なり非常に苦労した。具体的には、フルタイムで社員の方と同条件での仕事、発展途上国での過酷な生活、外国人とのコミュニケーションなどである。しかし、私はそこで諦めなかった。発展途上国特有の人との距離の近さを活用し、自ら勉強する機会を創り続けることを意識した。現地で働いている方、時には取引先の方にもお願いし、営業のコツをご指導頂いた。そういった姿勢が周囲に伝わり、社外の方からお客様を紹介して頂くなど、徐々に私の仕事へ周囲の方を巻き込むことができるようになった。その結果、グループの中でインターン生の最高営業成績を樹立することができた。辛いことも多々あったが、この経験を乗り越えたことで大きく成長することができた。(359/400文字)ユニ男「よっぴ、このESはどうだ?」よっぴ「正直に言ってもいいか…?ユニ男、このESじゃ中々通過しないと思うわ…。」ユニ男「…!!??(がーーーん…。)」よっぴ「どの箇所に問題があるかを説明してやるから、まずはを読んでみろ。」ユニ男「この記事にガクチカのフレームワークが書かれているが、オレのガクチカには書かれていない内容がたくさん書かれているな…。」よっぴ「そうだ、その箇所だ!ユニ男のESでいうと、"行動に至るまでの背景が書かれていない・結果(実績)の具体性が薄い"という問題があるっていうわけだ。」ユニ男「なるほどな。だからオレのESは内容が抽象的だって良く言われるのか。」よっぴ「そういうことだ!だから先ほどのフレームワークに沿ってESを添削すると以下のような文章になる!」私は、約半年間に渡りフィリピンにある人材紹介会社で、在越日系法人向け営業に取り組んでいた。しかし来越当初は初めて体験することが重なり非常に苦労した。フルタイムで社員の方と同条件での仕事。発展途上国での過酷な生活。外国人とのコミュニケーション。それも現地に知人が一切いない状況からのスタートだった。しかし、まずは自分の姿勢を改めフィリピンに無いものを考えることを辞めた。発展途上国特有の、人との距離の近さを活用し、自ら勉強する機会を創り続けることを意識した。現地で働いている方、時には取引先の方にもお願いし、営業のコツをご指導頂いた。そういった姿勢が周囲に伝わり、社外の方からお客様を紹介して頂くなど、徐々に私の仕事へ周囲の方を巻き込むことができるようになった。その結果、約100万円を売り上げグループ11カ国26拠点のインターン生の最高営業成績を樹立することができた。(384/400文字)あんちゃん・なっちゃん「すごい…エピソードは同じでも内容のわかりやすさが段違いだね…。」ユニ男「よっぴ、マジでありがとう!これを元にさらにESをブラッシュアップしていくよ!」よっぴ「おう!ちなみに"志望動機・自己PRのフレームワーク"に関する記事も以下に抜粋しておくから、ぜひ参考にしてくれ!」GD編あんちゃん「じゃあ続いてはGDのスペシャリストである私がGDの選考突破の秘訣を教えてあげるね。ところでユニ男、GDにはテーマはいくつかに分類することができることは知っている?」ユニ男「え…いや…知らないわ…。」あんちゃん「まぁそうだと思ったわ。GDのテーマは主に以下の5つに分類されているよ。」①課題解決型:与えられた課題に対する解決策を考える②売上アップ型:企業の売り上げを増加させる方法を考える③新規事業立案型:企業が取り組むべき新規事業を提案する④抽象テーマ型:抽象的なテーマに対する解決策を考える⑤意思決定型:与えられた選択肢の中から当事者が取るべき選択を決定するユニ男「なるほど~。各テーマの型によって手順も変わるっていうことか。」あんちゃん「そういうこと。各テーマの進め方に関する記事は以下に記載しておくから、家に帰ってからゆっくり確認してね。」【参考記事】なっちゃん「ちなみにユニ男、あなたってGDでいつもどの役割を担っているかとかってある?」ユニ男「そうだな、基本的にはファシリテーター(司会者)を担当することが多いかな。」なっちゃん「なるほどね。ちなみにそれは何か理由がある?」ユニ男「えっ?だって統率力を発揮してグループを引っ張った方が良いんじゃないのか?あと、ファシリテーターをすれば受かるとも聞いたことがあるし…。」あんちゃん「はぁ~、やっぱり勘違いしていたわね。ユニ男、GDの評価基準は何もリーダーシップだけではないわよ。GDの評価基準は主に以下の4つに分類されると言われているわ。」議論に臨む基本姿勢議論のテーマや流れへの理解力自身の意見の主張力議論を統率するリーダーシップあんちゃん「確かに、リーダーシップは一つの評価基準ではあるわ。しかし、それだけでは高い評価を得ることはできない。あらゆる評価基準を総合して評価されるというわけなのね。評価基準の詳細は以下に記載しておくから、帰りの電車の中とかで確認しておいてね。」【参考記事】ユニ男「なるほど、そういうことだったのか。ちなみに一点質問なんだけど、ファシリテーターをすれば受かるというのは本当なのか?」あんちゃん「そうね、別にファシリテーターをしたから受かる確率が高くなるということはまずないわね。大切なことは"どんな役割を担うにしろ、グループでの議論を良い方向(結論)に導こうとする姿勢。そして議論を進めることに貢献する"ということよ。」ユニ男「なるほどな…。別にファシリテーターに固執する必要はなかったのか…。」あんちゃん「そういうこと。ただ、自分がファシリテーターが得意なのであれば担当すれば良いと思う。重要なことは、自身の役割に固執しすぎず、より良い結論を導き出そうと努力することってわけよ。」ユニ男「あんちゃん、ありがとう!これからGDに臨む際は教えてくれたポイントを意識して取り組むよ!」面接編なっちゃん「じゃあ最後に面接のスペシャリストである私が面接の極意を教えてあげるね。じゃあ早速質問だけど、ユニ男は面接に臨む前に何か準備していることはある?」ユニ男「そうだな…。面接は提出したESを元に質問されるって聞くし、ESの内容を見直すくらいかな。」なっちゃん「なるほどね、確かにESを元に質問されるってのは正しいわ。ただ、ESの内容を見直しただけでは選考突破することは難しいと思うよ。ユニ男「えっ?そうなのか?」なっちゃん「ESを元に質問されるってことは、別にESの内容を改めて質問されるという意味ではないわ。正しくは"ESの内容を元に、さらに深堀りされる"ということなよ。」ユニ男「なるほど、だからオレは突っ込んだ質問に答えることができず、あいまいな回答しかできずに落ちてしまったというわけか…。ちなみに具体的にはどのような質問がされるんだ?」なっちゃん「いい質問ね。以下に記載したのが志望動機に関する具体例になるわ。」志望動機を教えて下さい。将来の夢、成し遂げたいこと、キャリアビジョンについて教えて下さい。5年後・10年後のビジョンについて教えて下さい。企業選びの軸について教えて下さい。他にはどのような業界を受けていますか。他業界ではなくこの業界を志望する理由について教えて下さい。具体的に取り組みたい仕事について教えて下さい。業界内でも当社の理由について教えて下さい。当社の改善点について意見を下さい。あなたにとって就職するとはどういうことですか?希望の配属先・部署にいけない場合はどうしますか?当社に落ちた場合、どうしますか?他社の選考状況について教えて下さい。内定を出した場合、すぐに就職活動を辞めますか?ユニ男「かなり細かく深堀りされるんだな。確かにこれまでの面接で聞かれたことのある質問がいくつもあるわ…。」なっちゃん「そう、つまりこのくらい深堀りされてもすぐに答えることができるくらいの準備は必要というわけよ。ちなみに具体例の詳細は以下に記事を記載しておくから、授業とアルバイトの空き時間にでも確認しておいてね。」【参考記事】なっちゃん「ちなみにユニ男にもう一点質問だけど、面接では一次・二次・最終とそれぞれ見られているポイントが異なることは知っている?」ユニ男「えっ?そうなのか?面接官が変わるのは知っているけど、見られているポイントまで変わるのは知らなかった。具体的にどう変わるんだ?」なっちゃん「やはりそうだったわね。下記に記載したものはあくまでも一例にはなるけど、基本的には以下のように言われているわ。」各面接フェーズで見られているポイント【一次面接】◆担当社員→若手社員◆見られているポイント→一般的なビジネスマナー・対人スキル・事業や会社についての基本的な理解◆詳細→一次面接では、最低限のマナーや会社への理解、対人スキルを見極められています。自己紹介、学生時代頑張ったことや自分の強みなど、面接で必ず聞かれる項目についてはよどみなく話すことができる準備をしておきましょう。【二次面接】◆担当社員→中堅社員(現場責任者)◆見られているポイント→自己理解の深さ・業務内容とのマッチング◆詳細→一次面接以上に思考の深さを見極められているため、抽象度の高い質問も増えてきます。具体的なエピソードから、「なぜその行動をとったのか」「どんな価値観に基づいていたのか」というように自分自身の核に迫った深掘りをしておくとよいでしょう。【最終面接】◆担当社員→役員・社長◆見られているポイント→入社意欲・将来のビジョン◆詳細→最終面接まで進むと、能力や適性などは一定の評価を得ていることがわかります。そのため、最終面接では「会社の方向性と応募者の描く未来が合致しているかどうか」「内定を出した時に入社するのか」といった志望度が見極められています。ユニ男「なるほど、だから質問内容とかもフェーズによって変わるというわけか。」なっちゃん「そういうこと。ちなみに以下に面接に関するまとめ記事を記載しておくから、面接に臨む前に必ず確認しておいてね!」【参考記事】ユニ男「3人ともありがとう!本当に助かった!今日の学びを活かして志望企業からの内定を貰えるようにこれから頑張るわ!」よっちゃん・あんちゃん・なっちゃん「ファイト!」6月某日ユニ男「お~い!みんなのおかげで総合商社A社からの内定をもらえたよ!」よっちゃん・あんちゃん・なっちゃん「マジ!?おめでとう!」ユニ男「よっぴから添削してもらったESは、本選考では見事全通過だったよ。やはり他人から添削してもらうのは大事なんだな。」よっぴ「そういうことだ。ユニ男のESを評価する面接官は第三者であるし、誰かに添削してもらうことで第三者からの見られ方を確認することは重要ってわけだ。」ユニ男「確かにな。あんちゃんとなっちゃんにアドバイスを貰ったGDと面接に関しても、事前に入念な対策ができたおかげで本番は緊張せずに臨むことができたよ!」あんちゃんとなっちゃん「ユアウェルカム!」ユニ男「あの時3人に相談に乗ってもらって本当に良かったよ。やっぱり就活は団体戦だね!」「就活は団体戦」とは今回はとあるシチュエーションを例に出して紹介しましたが、「就活は団体戦」という言葉の意味を少しでも理解することができたでしょうか。改めてまとめさせていただくと、「就活は団体戦」という言葉は、"就活は、周りの方と協力して進めることで自分だけでは知りえない情報・新たな発見を得ることができ、効率的な行動に繋がる"と定義づけることができると考えています。そのため、勘違いしていただきたくないのは、「就活は団体戦」という言葉は別に"とにかく周りの友達や知り合いの社会人を頼りながら就活を進めなさい"という意味ではないということです。そのため、「就活は団体戦」という意味を文字通りに受け取り、「とにかく周りの人の言う通りにだけ行動しよう」という考えは良くありません。また、注意点として以下の2点が挙げられます。友達・先輩・知り合いの社会人からの意見・アドバイスを鵜呑みにしすぎない。得た情報を自分なりに取捨選択し、本当に必要な部分だけを活かす。もちろん、「友達・先輩・知り合いの社会人からの意見・アドバイス」は参考になるものも非常に多くあります。ただ、先輩がこの方法でうまくいったからといって自分に当てはまるわけではありませんし、そもそも境遇・スキルが異なるのであれば別の方法が必要になります。意見・アドバイスを貰うことは重要ではありますが、その情報を自分なりに"取捨選択"し、本当に必要な部分だけを活かすことを意識していただければと思います。また、得た情報に関しても"全ての情報を100%正しいと思わない"ということも重要です。どの情報が正しく、どの情報が正しくないのかを見極めるのは難しいのですが、そういった情報はあくまでも参考程度にとどめ、判断資料の一つとして活用するのが望ましいかと思います。最後に"ES・GD・面接の対策に役立つunistyleの記事"を掲載しておきますので、こちらも併せてご覧ください。ESの対策に役立つunistyleの記事はこちらGDの対策に役立つunistyleの記事はこちら面接の対策に役立つunistyleの記事はこちら 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