エントリーシートは早めに提出すべき、最初に提出した人は無条件で内定することも

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最終更新日:2023年10月26日

エントリーシートは早めに提出すべき、最初に提出した人は無条件で内定することも

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エントリーシートの提出が、いつもギリギリになってしまう方は多いのではないでしょうか。

自分が納得できる最高のものを提出したいという気持ちはわかる一方で、unistyleではエントリーシートの提出は、出来るだけ早くするように関わる学生には伝えています。

よほどOB訪問や添削を明確に受ける予定があり、その日程よりも前に提出できないという明確な基準がない限りは、最短ですぐに提出した方がプラスになることは多いでしょう。

本選考とインターンの締め切り情報

提出が一番はやい学生は採用しろという社長命令

某東証一部の大企業では、エントリーシートの提出が一番はやい学生については、学歴やエントリーシートの内容に関係なく採用しろと明言しているらしいです。曰く、「なんでも一番になれるやつは優秀である」とのことです。

確かに仕事においても締切ギリギリに提出するよりも、早め早めに提出する人の方が評価は高くなります。

エントリーシートについては提出時期も就活時期の変動があるとはいえ、予測はたてやすく内容も例年とドラスティックに変化することはありません。

誰よりも前もって準備を行い、募集が開始した段階でクオリティの高いものを提出することができる学生であれば、仕事ができる可能性も高いといえます。

想定される期日までに事前準備を怠らずに、発表されたら誰よりも早く動く、仕事にも共通している部分が多いといえるでしょう。

悩みに悩んでもいいものができるとは限らない

こういう話をすると、「クオリティが低いけど早く提出するのと、提出はギリギリだけどクオリティが高いものであればどっちがいいか?」という質問を受けるのですが、この質問自体、「時間をかけることでクオリティが上がる」ことを前提にしていますが、これは正しいのでしょうか?

提出を遅らせて悩みに悩んだとしても、悩んだ分だけいいものができるとは限りません。多くの人がベストなものを出そうと思って、一人で堂々巡りの悩みを繰り返して時間を浪費してしまいがちです。

OB訪問や信頼できる先輩などに添削を繰り返してもらうのであれば質は確かに向上するでしょうが、受ければ受けるほど質が向上するものでもありません。

添削やアドバイスを受ける回数が少ないうちは急激に質が向上しますが、ある程度アドバイスを受ければ質の向上は急激に鈍化します。自分自身の経験については切り口も限られており、起死回生の策が急に出てくるものではないでしょう。

キツイ言葉で要約してしまえば、誰に添削してもらうわけでもなく一人で悶々と考えてもクオリティは高くならないので、現状できるベストで提出するのがよいということになります。

提出を遅らせるリスクについては、ギリギリに提出しようとする学生が多く回線が混みあい、締切に間に合わない、あれこれ悩んだ結果、時間に追われて却ってクオリティが下がるなどが考えられます。

時間をかけてもクオリティが上がるとは限らないのであれば、これらのリスクを回避する上でも評価を高くする上でも早めに提出してしまうのがよいでしょう。

最後に

受験と異なり、点数や偏差値など自分を図る明確な指標がないために疑心暗鬼になってしまい、その不安を払拭するために知識を仕入れようと闇雲に時間をかけてしまうのかもしれません。

多くの仕事も同様に答えはなく、限られた時間で自分のベストを求められますが、疑心暗鬼になり悩んでいるだけでは成果はでません。

時間をかけるのであれば上記の通り、添削やアドバイスをもらい、それについても期限を設け、むやみに期限を伸ばさないようにしましょう。

時間をかけてもクオリティは向上するとは限らない、早く提出することのメリットは大きいことを胸に刻んで今後のエントリーシートや仕事の提出物にも向き合ってもらいたいと思います。

参考:エントリーシートは早めに提出すべき、最初に提出した人は無条件で内定することも
→エントリーシートを郵送で提出する上での注意点をまとめた記事です。郵便局が閉まるギリギリに書き方を調べないよう、予め整理しておくことを勧めます。

photo by Moto "Club4AG" Miwa

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日系大企業かベンチャーかは内定してから考えよう 日系大企業かベンチャーかは内定してから考えよう 就職活動を始めると日系大企業かベンチャーかというのはよく話題にあがります。それぞれのメリット、デメリットについてはだいぶ議論されてきたように思います。日系大企業を中心に受けるか、ベンチャー企業を中心に受けるか悩んでいる人も多いのではないでしょうか。一方で日系大企業もベンチャー企業も両方内定してから選んだ方がよいという話はあまりされないように感じるので、今回は両方内定してから生き方を選ぶ利点について説明したいと思います。選考時期が大きく異なる日系大企業とベンチャー企業日系大企業の選考時期とベンチャー企業の選考時期は大きくずれており、ある程度早めに就職活動を始めていれば併願するのはそこまで難しくありません。経団連に所属している日系大企業であれば、就職活動解禁日以後に始まると考えて問題ありません。一方でベンチャー企業は早い企業は夏のインターンシップで選抜を行い、夏のインターンシップ終了後に内定を出すケースや、通年採用で採用期間中には都度、面接を行い、優秀な人材であれば随時内定を出します。内定出すことをウリに夏のインターンシップに学生を集めるベンチャー企業も多くあります。時期がずれているため、夏から余裕を持って就職活動を始めれば両方の選考を受けることは難しくないでしょう。「第一志望だ」と言わなくても内定は出るそうはいっても、とにかく様々な企業を受けることを勧めると、「業界研究が大変になるから受ける業界を絞りたい」という学生が多くいますが、業界研究はそこまで必要ないケースが少なくありません。多くの学生は、「説明会に参加する→業界研究をして志望度を高める→面接では志望度の高さを伝える」というフローが重要だと考えているようですが、自己PRや学生時代の経験から優秀そうであること、企業選びの軸やキャリアの考え方を聞いて自社とマッチしていると感じれば、業界知識がなくても内定を出すケースは少なくありません。特にベンチャー企業であれば自社に対する理解は選考を通して深めてもらえればよいと考えている会社も多く、そうした企業では選考過程に説明会や職場見学、社員紹介など自社の理解を深める選考内容になっています。またベンチャー企業の採用担当は、日系大企業に行きたい学生の気持ちも理解しており、「第一志望だ」と言わずとも内定を出すことも少なくありません。優秀な学生に対して内定を出しながら自社の魅力を伝えて囲い込む戦略で採用活動をしている会社も多いのが実態です。第一志望ではなくても下記の2つのコラムの通り、企業選びの軸やキャリアを選ぶ上で重要視していることを話した上で、正直に迷っていることを伝えれば十分でしょう。参考:無理矢理でも「第一志望です」と答えなければいけないのか参考:志望度低め・業界研究していない企業の面接の受け方内定先の満足度を徐々に切り上げる戦略内定先の満足度を徐々に切り上げてキャリアを考えようとして就職活動を勧める人気企業の内定者は少なくありません。下記のコラムの通り、ベンチャー企業の選考は面接の練習と割り切った上である程度満足のいく内定先をもらい、一社内定をもらったらそこよりも行きたいと思える企業を受けていくと、面接慣れもできるし、複数の内定先から選択することを続けることで自分が仕事に何を求めているのかリアルに考えることができます。参考:悩む暇があったら内定を取れ!広告代理店内定者が語る就職活動の極意その1三菱商事に内定するような学生でも面接慣れするまではかなり落ちる過去の多くの学生を見ていても、非常に優秀で三菱商事に内定するような学生でも面接に慣れるまでは思わぬ企業で落とされることがあります。面接を多くこなすうちに、自分のどんな話に相手は興味を持ってくれるのか、面接での話の間の取り方はどうすればいいのかといったことが体感的に理解できます。スペックも高く優秀だけど、受ける企業が少なく面接慣れしないままに第一志望業界を受けてしまったために落ちてしまう学生が例年多く存在します。前述の通り、早い段階から面接に慣れてさらに内定をもらっておくことでそうした事態を未然に防ぐことができます。内定がないと媚をうる面接になりがち残念ながらそもそも内定がない段階で、日系大企業かベンチャーかと選り好みをしても選べる立場ではありません。理想論的には就職活動は学生と企業のマッチングであり、どちらも選ぶ立場だと言えますが、現実的には人気企業であればあるほど多くの学生が受けてくるわけで、実際には学生は選ばれる立場に過ぎません。特に内定がない段階で第一志望の企業の面接を受けるとどうしても、「選ばれたい」という気持ちが前面に出てしまい、企業に媚を売ってしまい結果として評価されないということが往々にして起こります。参考:媚を売るのは辞めよう!「御社じゃなくてもいいんです」というのが最高の志望動機媚を売らず、自然体で面接を受けるためにも、「この会社なら入ってもいいかも」と思える企業の内定を持った上で選ぶ立場として面接を受けることをオススメします。複数内定をもらった上で主体的に選ぶことでリアルに将来を考えられる内定をもらわないうちから、この業界がいいとかあの業界がいいと考えても本当に働くことができるわけではなく憧れの域を出ないことが少なくありません。複数内定をもらった上で悩みながらどちらにするのか、特に大企業とベンチャーのようにキャリアの振り幅の大きい選択をすることで、リアルに自分が仕事に何を求めているのか、どういったキャリアを歩みたいのか考えることができます。総合商社やメガバンクなどの日系大企業の内定をもらいながらも、練習で受けていたベンチャー企業の魅力に押されて、ベンチャーに進路をとった学生も少なくありません。もちろん両方の内定をもらって悩んだ末に総合商社やメガバンクを選んだ学生もいます。重要なことは正反対の選択肢について真剣に悩むことで、自分が仕事に本当に求めていることは何か考えることです。だからこそある程度満足のできる就職先、特に正反対の選択肢になりうるベンチャーと大企業の両方の内定をもらった上で判断してほしいと思います。最後に日系大企業かベンチャーか、就職活動生の間でも議論になることは多いでしょう。議論して両方のメリット・デメリットに対する理解を深めるのはよいかとだと思いますが、それ以上に実際に選考を受けてどちらの企業からも内定をもらい、実体験として理解を深めた方がよいと思います。受ける前から必要以上に日系大企業だからこうだとか、ベンチャー企業はこうと決め付けすぎずに受けながら理解を深めるぐらいの余裕を持って就職活動をしてもらえればと思います。 20,059 views
総合商社内定者が就職留年を決意した訳と就職留年中にしたこと 総合商社内定者が就職留年を決意した訳と就職留年中にしたこと みなさん、はじめまして。総合商社・コンサル・ITに内定を頂いたYです。私は13卒として就活をしていましたが、就職留年することを決意して14卒としてもう一度就活を経験しました。就活において、第一希望の企業に内定をもらえる学生はそう多くないはずです。就職留年を検討している就活生も結構いるのではないでしょうか。私自身の経験を共有する事で、少しでもみなさんの参考になればと思います。なお、就職留年をしたうえで納得のいく企業を見つけたいという就活生には就職エージェントneoがオススメです。アドバイザーから、適性に合わせた企業の提案や就職留年成功のためのノウハウなど客観的にアドバイスがもらえるため、希望に近い就職先に出会えるかもしれません。少しでも興味があるという方は、下記の画像をクリックしてサービスを利用してみてください。就職留年を決意したわけと時期就職留年の理由は人それぞれですが、私は2つの理由により就職留年を決めました。1つ目は「視野が狭かった事に対する後悔」です。サークル活動に没頭して就活を始めるのが遅れた事もあり、「時間もないし業界を絞ってサクッと終わらせよう」と安易に考えていました。そして、周りの人気に流されて総合商社業界を志望する様になり、加えて友人に勧められた企業をいくつか受けたのみでした。結果として商社は全滅し、幸いにも4月中旬に別業界のある企業から内定を頂きましたが、一段落してから振り返ると、自分の進路を決めるのにも関わらず、世の中にどんな業界があるのか良く分からないまま就活してきてしまい、実はもっと自分に合う面白い業界があったのではないか、という後悔が残りました。もう1つは「親の反対」です。私が内定を頂いた企業は、親世代にはあまり馴染みのない事業内容や過去の汚職事件等のイメージから両親にとってはあまり印象が良くない様でした。とは言っても親に反対された事自体は理由ではありません。反対を押し切ってもその企業に就職したいという確固たる想いが自分の中に見出せなかった事が大きな理由です。「社会に出て自分はこういう事がしたいんだ」という志を持たないまま、内定を頂いたからというだけで就職していいのか、と悶々と考えていました。上記の理由で、もう一度広い視野と自分の考えをしっかり持ってやり直したい、と次第に思う様になりました。このままダラダラと13卒の夏採用を受け続けてもダメだと考えていたので、5月には就職留年を決意しました。就職留年のメリット/デメリットメリットに関して言えば、やはり一度就活を経験しているので、時間と経験が豊富にある事でしょう。時間がある分より多くの業界・社会人を知る事が出来ますし、就活の流れが大体どのようなものかを肌で知っている事は有利です。しかし、のんびりしている暇はありません。私も留年するまで知りませんでしたが、就活は相当早く始まっています。留年を決意した5月の末にはもう14卒向けのインターンの合同説明会があり驚いた記憶があります。デメリットは、留年した事に対する負い目(これは特に気にならない人もいるでしょう)や学費の負担増などあるかと思いますが、一番は結果の不確実性です。就活というものはペーパーテストだけで決めるものではないので、受験よりはるかに不確実なものです。面接官との相性や時代の流れなど、運も大きく関わってきます。留年して努力すれば必ず上手くいくとは決して言えないのです。なので、例えば、どうしてもこの企業にリベンジしたい、という想いだけで就職留年するのは非常にリスキーだと言えます。報われるか分からない就職留年を選択するにはそれなりの覚悟が必要です。就職留年中にしたこと私は「去年とは違う自分」になる事を意識しました。去年の自分には何が足りなかったのかを周りの意見を聞きながら考えて、しっかりと行動に移す事が大切です。私の場合は「視野の狭さ」と「英語力」を改善しました。視野の狭さに関しては前述した通り後悔していたので、14卒では飲食業界からコンサル、金融、メーカーまで、興味がない所にこそ行ってみようという姿勢でセミナーやインターンに参加しました。様々な業界を知る事で、他業界との共通点や違いがわかり、志望動機の説得力が変わってきます。「なぜうちの業界なのか」と聞かれた時に、他業界を全く知らないのでは面接官を納得させる事は中々出来ないでしょう。英語力に関しては、13卒時に、総合商社の面接官にTOEICのスコアを聞かれて「受けた事がありません」と答えたのがなんだか悔しくて、英語力を高めようと決めました。日本人が少ない語学学校を探してマルタ共和国に8月から6週間留学し、英語漬けの生活を送って秋にTOEIC930点をとりました。どういう形で自分を変えていくかは自由です。「自分は去年とは違うんだ」と心から思える事は、大きな自信に繋がります。その自信は自然と面接の受け答えにも現れてくるものです。【参考】TOEICのスコアを3週間で250点あげる3つの方法就職留年理由を面接でどう説明したか就職留年が面接でマイナス評価につながる事を懸念している人は多いですが、私の経験から言うとほとんど留年に関して突っ込まれる事はありませんでした。留学に行く人や休学する人も多いので、卒業が1年ずれる人は相当多くいます。履歴書の卒業予定年度が1年ずれてる事に気付き、それを気にする面接官は少ないのです。もちろん聞かれた事もありましたが、留年した理由を正直に語り、去年からどう変わったのかをしっかり話せれば、問題ない場合が多いはずです。面接官は現時点でのあなたを評価しています。逆に言えば留年したのに特に進歩が見られなければ当然厳しい評価がつくでしょう。おわりに就職活動は進路を考え自分と向き合う良い機会です。就職留年すれば希望の企業に入れるとは限りませんが、多くの人と話しながら自らの人生について深く考える経験は大きな財産になります。私は結局1年目の志望と同じ総合商社業界に進む事にしましたが、漠然とした憧れしかなかった1年目と、ビジネスモデルや他業界との違いを理解し自分のやりたい事も考えた上で選んだ2年目では大きな違いがあると思っています。長くなりましたが、自分の選んだ道は自分で正解にしていくものです。就職留年すると決めたのならば、悔いの残らない様に全力で取り組んでみてください。もちろん気分転換も忘れずに! 75,535 views
インターンで内定も恋人もゲット!?人見知りの私がインターンで『リクラブ』ることができた理由 インターンで内定も恋人もゲット!?人見知りの私がインターンで『リクラブ』ることができた理由 「リクラブ」とは…「リクルートラブ」の略。会社説明会への参加や就職試験などの就職活動を通して男女が知り合い、恋愛に至ること。参考:goo国語辞書「リクラブ」とは皆さんこんにちは、絶賛就活中の19卒国公立大生です。突然ですが、皆さんは「リクラブ」という言葉をご存知でしょうか。前述した通り、リクラブとは“就職活動を通して生まれる恋愛”のことをいいます。大学生であれば、誰もが一度は耳にしたことがあるリクラブ。しかし、本当にそんなものがあるのでしょうか?私自身もそんなのあるわけないと思っていました。そう、当事者になるまでは、、何を隠そう、私はリクルートラブいわゆる「リクラブ」の経験者です。今回は本当に存在していた「リクラブ」の生態について迫りたいと思います。皆さんも謎に包まれた「リクラブ」の生態を解き明かす探検にどうぞ最後までお付き合い下さい。【本記事のアウトライン】・私が経験したリクラブ・リクラブ発生のメカニズム・リクラブを起こすためには・リクラブのメリット・デメリットはじめに私が本格的に就職活動を始めたのは、大学3年の夏からです。夏休みは、ほぼ毎日どこかの企業のインターンに参加していました。そもそも、私が夏インターンに参加したのは、漠然とした就職活動に対する焦りと色々な業界をみてみたいという思いからです。とにかく、早くから動き出さなければと思い、夏のインターンに参加することにしました。参加した業界は、ITや金融、シンクタンクにコンサルと多岐に渡ります。夏休みは授業もないため、基本的に5日間程度の長めのインターンに参加するようにしていました。一言ことわっておくと、夏のインターンに応募した際は、「リクラブ」のことなど全く頭にありませんでした。そう、全く。。。実際に存在した『リクラブ』では、早速皆さんも気になっているであろう「リクラブ」について私の実体験を踏まえつつ書かせて頂こうと思います。今回、私が経験したリクラブは夏のインターン参加の際の出来事です。あれは、暑い夏の日のことだった。電車の遅延で、集合時間に遅れそうになった僕はM社のインターン会場へと急いでいた。汗に濡れた頬をハンドタオルで拭い、シャツの裾を捲り上げながら、人の波を掻き分け一心に会場へと歩みを進めた。あと少しで会場に着くというとき、急ぐあまり僕は一人の女性にぶつかった。グレーのパンツスーツを着た彼女は、慌てて謝る僕に、笑顔で微笑み返した。そうそれが、彼女との出会いだった。。なんていうロマンチックな出会いでは残念ながらありません。私の場合は、グループワーク型のインターンで同じグループになった中の一人と仲良くなり、最終的にはその人と付き合うことになりました。もう少し詳しく書くと、私の参加したインターンは5日間10:00〜18:00で開催されました。5日間毎日顔を合わせる上に一緒に昼食も食べるため、当然グループ内の仲は深まります。また、最終日には打ち上げとして飲み会も行いました。そうした中で、私は彼女と仲良くなりました。ここで、インターンの内情について詳しく知らない方に向けて簡単に説明させて頂きます。インターンはほとんどの場合、グループワーク形式で行われるため、期間が長くなればなるほどチームの仲も深まります。また、数日に渡って開催される場合、連絡先を交換したり飲み会を行ったりすることが大半で、よりチームメンバーと親しくなりやすいといえます。恋愛に発展せずとも、引き続きプライベートでも交流を持ち、就活情報の交換を行ったり飲み会を開いたりする人も少なくありません。このように、インターンはコミュニティを広げる一つのツールであるともいえ、これまで関わってこなかった人とも関係を持つチャンスといえます。就活においては、情報が命です。インターンで出会った目線の高い仲間の存在は情報戦ともいえる就活においてとても重要です。インターン後も連絡をとり、関係を保っておくことは間違いなく就活においてプラスに働くことでしょう。なぜ『リクラブ』が起きるのか続いて、なぜリクラブが起きるのかについて検討してみたいと思います。実際にリクラブがどのくらい起きているのかデータがあればそちらを参照しようと思いましたが、当然ながらそんなデータはありませんでした。そこで、自身の経験と身の回りのリクラブ経験者の話から、なぜリクラブが起きるのかについて検討していきたいと思います。検討した結果、リクラブが起きる理由として3つ挙げられます。①現状のコミュニティへの不満基本的にインターンに参加する大学3年次の夏や就活が本格化する大学4年次には、既存のコミュニティ以外の人間関係が広げにくい状況にあるといえます。サークルやバイトの人間関係が固定化した中で、新しい出会いを求めている人も少なくないと考えられます。そのような思いを抱えた人にとって、インターンはコミュニティを広げる絶好の場といえます。②辛い体験の共有インターンでは、初対面の人たちとワークをし、最終的には結果を出すことが求められます。意見が衝突したり反対に活溌に意見が出なかったり議論が進まないことも当然あります。そのような負荷の中で、チームで一つの目的に向かって取り組むことができれば、よりチームの仲が深まることは間違いないでしょう。また、インターンには「吊り橋効果」と類似の効果がありそうです。「不安や恐怖を強く感じている時に出会った人に対し、恋愛感情を持ちやすくなる効果のこと。」参考:コトバンク「吊り橋効果」とはなぜ吊り橋効果と類似しているかを説明します。皆さんも初めてインターンに参加した際は少なからず緊張したことと思います。これからどのようなワークを行うかもわからない緊張状態の中で、ワークを引っ張ってくれる存在や皆に議論を振ってくる存在は頼もしく見えるものです。このような状況が「吊り橋効果」と同様の効果を生み出しているといえます。また、多くのインターンは最終発表を行います。発表準備は時間に追われることがほとんどであるため、そのような状況の中で一体感が生まれ、恋も芽生えるのかもしれません。③価値観、考え方の類似選考のあるインターンは特に、近い学歴層の学生が参加するため考え方や価値観が近い学生が集まりやすい傾向にあるといえます。また、インターンでは議論をする機会が多いため、その人の考え方の傾向やクセも感じ取りやすいでしょう。そのため、自分と似た考え方・価値観を持つ人や自分と合った性格の人が見つかりやすいといえそうです。リクラブが起きる理由としては、以上の3つが考えられます。このようにインターンには、恋愛が起きやすい環境が揃っています。私のようにリクラブを目的としていなくても、自然と恋愛が始まってしまうことについて、皆さんにも納得していただけるかと思います。上記を踏まえて、リクラブを起こしたい人に向けて少しアドバイスをさせて頂くと、長期間(5日以上)、長時間(朝から晩まで)、選考有(ESだけでなくGDや面接)のインターンはリクラブが起きやすい傾向にあるといえます。リクラブを起こしたいのであれば、積極的にワークに取り組むだけでなく、連絡先を交換したりインターン後に飲みに行ったり、チームの仲を深めるために努力するべきでしょう。もちろん、当記事は“決して”“決して”「リクラブ」を推奨するものではありません。あくまで客観的にリクラブが起きやすい状況を分析したに過ぎません。「リクラブ」のメリット・デメリット今まで、リクラブが起きやすい状況についてまとめていきましたが、続いてはリクラブにおけるメリット・デメリットについて検討していきましょう。まず、メリットからまとめると以下の3つが考えられます。・効率よく出会うことができる(合コン、街コン、相席屋等よりコスパが良い)・企業がワークを設定してくれるため合コンのように話題に困ることがない(コミュニケーションが苦手でも問題ない)・価値観や考え方が似た人と出会いやすい(同じ学歴層が集まりやすいため)次に、デメリットとして以下の4つが挙げられます。・恋愛の継続性が乏しい(ワンナイトラブで終わってしまう可能性が高い)・同じ会社に入社した際の社内恋愛の煩わしさ(特に冬インターン、本選考は志望業界が似通う可能性がある)・片方が受かって片方が落ちるリスク(上記同様志望業界が同じ可能性があるため)・選考の案内や連絡スピードに差が出るなど企業の裏側の部分、知らないでもいいことを知ってしまう(※メリットにもなり得る)以上挙げたデメリットの下3つに関しては同じ大学、同じサークル、同じ学年で志望業界が同じでも同様のことがいえるため、インターンに限ったデメリットとはいえなさそうです。むしろ違う大学の人で志望業界が違うとデメリットにはなり得ないかもしれません。したがって、リクラブについてはデメリットよりメリットの方が大きいといえます。私の主観ではありますが、圧倒的にメリットの方が大きいです。もちろん、当記事は“決して”“決して”「リクラブ」を推奨するものではありません。最後に皆さん、最後までお付き合い頂きありがとうございます。これまで、「リクラブ」がなぜ起きるのか、そのメリット・デメリットについて見てきました。リクラブについてご存知なかった方にも、そのメカニズムについて少しはご理解頂けたのではないでしょうか。当記事が「リクラブ」を推奨するものではないことは、何度も述べてきました。「就職活動中に恋愛なんぞ不謹慎だ」というリクラブに関して否定的な意見があることも当然承知しております。もちろん、リクラブ目的でインターンに参加することは好ましいとはいえません。しかし、私のようにリクラブ目的でなくても恋愛に発展することも当然ながらあります。自分を正当化するわけではありませんが、「恋はするものじゃなくて落ちるもの」と誰かが言ったように、恋愛自体は不可抗力です。そのため、私自身はリクラブが起きてしまうことについては仕方ないと考えています。また、インターンなど早期に就職に向けて動き出すと、それだけ多くの人との出会いがあることも事実です。そして、その中から恋愛が生まれることも事実です。つまり、早期に就職活動を行うデメリットは何一つとしてありません。説明会やインターンには、新たな出会いがたくさんあります。上記でも述べたように、目線の高い仲間を作っておくことは、就活をする上で間違いなくプラスです。就職に不安がある人や現在のコミュニティに不満がある人は是非早くから動いてみてはどうでしょうか。この記事が、皆さんの就職活動へのモチベーションに少しでも良い影響を与えることができれば幸いです。今後もunistyleを是非ご活用ください。photobyPeterPham 20,409 views

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