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就活|エントリーシートや面接で使える企業のIR資料活用方法とは

就活|エントリーシートや面接で使える企業のIR資料活用方法とは

最終更新日:2022年03月29日

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エントリーシートや面接において、「当社の抱える課題と解決策について提案して下さい」なんて設問があることを知っていますか?

企業側は自社の理解が進んでおり、志望度は十分に高いのか、客観的な視点から論理的に課題を抽出して、提言することのできる能力があるか見るために聞くことがあります。

今回はこのような質問に対して答えるヒントとなる「IR資料の活用方法」について簡単に説明したいと思います。

1.IR資料とは


IR資料は、上場している企業が投資家向けに発信している企業情報のことです。上場している企業であれば、発信を義務づけられており、全ての企業にIR情報のページがあります。

IR資料にも種類がたくさんありますが、上記のような企業が抱える課題とその解決策について手助けとなるIR資料は「有価証券報告書」「決算説明会資料」の二つになります。
今回はワコールの有価証券報告書と決算説明会資料の二つを用いて、どのようにIR資料を使うのか詳しく説明したいと思います。

2.有価証券報告書の見るべき項目


企業が抱える課題について理解する上で見るべき項目はずばり、「事業等のリスク」という欄です。ここではIR発表企業が抱えるあらゆるリスクについて説明しています。

 

ワコール有価証券報告書においても18個のリスクについて詳細に説明されています。これがワコールの抱える課題と言えます。

目立った主な課題を抽出すると、
(3)消費者の嗜好を的確に予測しそれに応える能力及び高品質な商品を提供する能力が期待される成果を生み出さないリスク 

(4)激しい市場競争により当社の販売シェアや利益率が低下するリスク 

(5)SPA(製造小売)事業ネットワークの拡大が売上や利益の拡大につながらないリスク

(6)カタログ及びインターネット販売の強化による売上増加が達成できないリスク

(9)有能な人材確保ができず人材が不足するリスク 

(11)海外事業に関連して増加するリスク 

(12)買収及びその他第三者との戦略的事業提携等の成否に関するリスク

(13)新市場の開拓における投資の回収に関するリスク
上記リスクについて競合他社と比較するとより説得力のある提言ができるようになるのではないでしょうか?
例えば(6)に関して言えば、競合他社の通信販売比率はどのくらいか、衣類のインターネット販売の成功事例はないか、(11)に関連して言えば、競合他社の海外売上高比率はどうなっているのか、海外事業を成功させている競合他社は存在するのかなどを調べることで、より中身のある課題抽出と提言になるでしょう。
まずはこの18個の課題に対して、自分の経験から提言することができないか考えると大分取り組みやすくなるのではないでしょうか。

3.決算説明会資料の見るべきポイント


決算説明会資料は、企業が重点的にどのような事業に取り組みどのような成果を上げているかが書かれています。例えば上記のワコール決算説明会資料においては事業ごとの決算概況と今後の取組について書かれています。

 

決算説明資料に基づけば、ワコールの事業は下記の通りに分類されております。

1.ワコール事業国内
①ワコールブランド事業本部
②ウイングブランド事業本部
③ウエルネス事業部
④小売事業本部
⑤通信販売事業本部
⑥部門間取引他
2.ワコール事業海外
①米州事業
②欧州事業
③中国事業
3.ピーチジョン事業
4.その他事業
決算説明会資料ではそれぞれの事業の概要及び今後の取り組みについて説明されています。
これらの決算説明会資料及び先述の有価証券報告書の事業等のリスクの欄に書いてあることを頭に入れるだけで、何もデータのない所から考えるよりもよほど説得力のある意見を考えることができるのではないでしょうか。

4.最後に

いかがでしたでしょうか?

 

IR資料を用いることで、その企業が抱えている課題や、現在力を入れていることについて調べることができます。それによってしっかりとした志望動機を固めたり、選考に向けたアプローチも考えやすくなるかと思います。

 

ただし、いくら企業のことに詳しくなっても内定が近づくわけではありません。

 

企業が知りたいのは、あくまであなた自身の経験からどれだけ会社との接点が語れるか、過去にどのような経験をしてきて、それが企業で働くことにどのように繋がるかです。

企業も評論家が欲しいわけではなく、実際に課題を見つけて、それに対して人を説得し、巻き込み、課題を実際に解決していける人材を求めています。
上記の課題においても、課題を抽出して分析するだけでなく、自分自身がその課題を率先して解決できる人材であることを伝えることができるとより高い評価を得ることができるでしょう。
志望動機の本質を見誤ることなく、但し、出された課題に対しては真摯に取り組む姿勢を忘れないで欲しいと思います。

【参考】各社書類通過者の回答

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