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私が外資系メーカーを2年で辞めた2つの理由
最終更新日:2022年03月29日
はじめまして。
私は以前某外資系消費材メーカーでマーケティング部門に所属していましたが、約2年で仕事を辞めました。
現在は国内MBA課程に入り、その後は以前とはまったく異なる職種に就くことが決まっています。
今回は私がなぜ会社を辞めたのかに関して書きたいと思います。
大きくは以下の2点に集約されます。
1. 専門性
外資系は国内企業と比べて人材の流動性が非常に高いです。例えば私が勤めている間に上司は2回変わりました。そのため新しく入ってくる人に即戦力を求めると同時にサポートのために社内でのマニュアル化も進んでいます。つまり専門的な知識やノウハウはマニュアルがあるためにすぐに学ぶことができ、重要なのは周りとのコミュニケーションを通したチームのマネジメントでした。そのためにこの会社に所属して評価されるのはマーケティングの知識はもとよりそれ以上に人材マネジメントにおけるリーダーシップであるように思います。この点に疑問を持ったのがキャリアの転機でした。短期間でのマニュアルでカバーできる知識は本当に専門知識と呼べるのか、と。
2.評価制度
外資は数字での結果がすべてと言われがちですが、やはり結果に対する評価の比重は非常に大きいです。市場が伸び、誰の目から見ても目標達成と言える成果を出せれば良いですが、昨今の日本市場の状況を見るになかなか難しいものがあります。そうした状況においては、自身のパフォーマンスを上司に報告する際に他者のサポートを密に受けたプロジェクトに対してもまるで自分がすべてをこなしたかのように数字以外の点を強調して報告することが求められる時があります。良い意味で図々しくなる必要があり、今後海外で活躍するにあたりその重要性はますます増してくるとも言われていました。私はそういった自身の見せ方を工夫するよりも根本にある知識、ノウハウを高めたいと思っていたので、この点でも少々ズレが生じていたように思います。
さいごに
もちろん勤めていてよかった点も多々あります。国内企業で働いている友人達の話を聞く限りでは、やはり個人の能力の成長の度合いは非常に大きいと思います。
具体的には
i)規模と責任の大きな仕事を若くしてまかせてもらえることによって度胸がつき、
ii)チームマネジメントの過程で多くの部門の方と関わることになるため、ビジネスにおける全般的な知識が獲得でき、
ii)日々英語でのコミュニケーションが求められるためビジネス英語スキルが向上し(それ向けのトレーニングも充実しています)、
iii)頭の回転が早くかつ論理的な思考の人が多いため、そういった人々の協力を得るために論理的思考が身に付く、
といったことが挙げられます。
私自身わずか2年ではありますがたくさんのことを学ぶことができました。
これらの情報が皆さんの就職活動において参考になれば幸いです。
photo by Alejo Manuel Avila
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