寿命が縮む?総合商社内定者が持つ内定後の不安

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最終更新日:2023年10月20日

寿命が縮む?総合商社内定者が持つ内定後の不安

こんにちは。
16卒の総合商社内定者です。

8月の初旬に内定を頂き、4ヶ月が経ちました。
今は残りの学生生活をエンジョイしている毎日です。しかし、来年の4月から総合商社で働くことを考えると様々なことが不安になり、内定ブルーになることが多くあります。
総合商社は今や就職人気ランキングの上位を独占するぐらいの業界なので、これが贅沢な悩みであることは重々承知していますが、憧れだけで総合商社を選択をしてしまう学生はなるべく減らしたいので今回は筆を執ることとなりました。

本選考とインターンの締め切り情報

総合商社へ就職するにあたっての懸念点

1. 配属リスク

総合商社の扱う商材は「ラーメンからミサイル」までといわれています。つまり、エネルギー部門を志望して入社したとしてもバナナのトレードの部署に配属され、バナナ漬けの日々を送ることがあるということです。だんだんと配属発表が近づいてきている私は怖くて夜も寝れません。また総合商社のキャリアは背番号制が敷かれており、基本的に最初に配属された部門から違う部門へ異動することはありません。今までの人生から全く結びつかないような部門であったり、自分の興味のない部門に配属されることのリスクは総合商社においては特に多いといえるでしょう。

参考:総合商社の配属リスクと総合商社におけるタテヨコ議論

2. 駐在リスク

配属面談の際に駐在の可能性は世界中どこでもあり得ると言われました。たとえ情勢の悪い国であっても駐在する可能性は十二分にあります。私自身は20代の独身時代はどこへ駐在したとしても経験になると考えていますが、家族ができてからアフリカや中東への駐在となるとやはり戸惑ってしまう部分があります。様々な女性にヒアリングを行いましたが、駐在先としてはアメリカ、西ヨーロッパ、妥協してもオーストラリアを選ぶ傾向にあるようです。このような状況で妻と子供をアフリカや中東に連れて行けるのか不安で仕方がありません。

3. 激務

総合商社は非常に激務な業界であると言われています。これは世界中と仕事をしているために時差の問題で交渉時間が日本のオフィスタイムのみではなく、気を抜けない瞬間が多いということから言えます。また営業のノルマおよび取引先との接待、上司との宴会など体を休める暇がありません。また場合によっては休日出勤もあり、プライベートな時間が相当削られることが考えられます。

参考:商社マン「激務」の実情とキツい営業職ランキング
 

4. お酒

宴会が最も激しい業界の一つが総合商社です。とある商社では伝統的な宴会芸があり、結婚式の二次会は違う意味で一生忘れられなくなるという話を聞いたことがあります。また入寮する際の入寮式では一発芸を披露することが必須であったり、普段の宴会でも上司に「お前なんか面白いことできるか?」といわれることは多々あるという話は聞きます。さらに取引先の業界によってはお偉さんとお酒を飲むことで仕事を取ってくるような仕事のスタイルもあるようです。

参考:学生よ、これが社畜の宴会芸だ!某総合商社にまつわる伝統芸能「お酒様」とは!?
 

5. 寿命

日本人男性の平均寿命は約77歳、日本人女性の平均寿命は約83歳。世界最長寿です。「長いな~」と思って油断してはいけません。若いときから激務をこなしてきた証券マンや商社マンの平均寿命は67歳に過ぎません。

引用:寿命管理

にもある通り、商社マンの平均寿命は日本人男性の平均寿命を10歳ほど下回っています。私の周りにも親が商社マンで突然倒れて入院したなどの案件があります。これには上述の激務とお酒によるダブルパンチの影響でストレスが溜まることが原因としてあげられるでしょう。また入院は脳梗塞、くも膜下出血が多いようです。命にも関わるような大きな症状なので心配でなりません。

最後に

ここで紹介したのは総合商社の一部でしかないと思います。また総合商社以外にも同じような悩みを持つような業界は多々あると思います。しかし憧れだけでファーストキャリアを選ぶことは非常にもったいないことなので、ぜひこのコラムを見ている読者のみなさんはどんな働き方をしたいのか考えてもらえればと思います。

photo by Davide Restivo

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15卒の外資系投資銀行内定者の方による寄稿です。外資系で重点的に聞かれたこと、日系企業で重視して聞かれたこと、なぜこのような違いが起きるのか、などなど寄稿者自身が考えるところを書いてくれています。本記事のコンテンツ・面接の違い・日系企業の面接・外資系企業の面接・日系と外資系、それぞれで大事なこと面接の違い私が思う外資系企業と日系企業の面接における一番の違いは、会社側が学生に割く時間です。外資系の企業は基本的に経団連のルールに縛られないので、始める時期も自由ですし、じっくりと採用活動を行って学生の青田買いをします。一方で、日系企業は経団連のルールに則って、一斉に面接をしなければならないので、他の企業と面接が被ってしまうリスクは外資系より高いですし、受験しにくる学生の数も外資系とは桁が違います。よって日系企業の方が社員の数は多くても、それ以上に受けに来る学生が多いので、学生に割く時間はどうしても減るので面接回数や面接時間は外資系と比べると少なくなるのです。聞かれることも外資系の方が多様性、つまり変化球が多くあるように感じます。というのも、外資系の多く(特に人数の少ない部門)は部門で働いている半分以上の方とお会いします。学生を採用する際に日系より多くの人に会うため、聞かれる質問が増えるのも当然ですし、面接官が多いために、別に自分は自由に聞きたいことを聞いてもいいだろうという風潮があるのかもしれません。日系でお会いする面接官は外資と違って、学生によって全く異なります。そのため差を作り過ぎないようにするために、マニュアルに何を最低限聞くかというのが序盤は決まっているかもしれません。そう思うほど大枠の質問は学生によってブレが少ないと感じました。またこれも推測ですが、外資系の方が、変化球が多い理由として、面接官が複数人いるかどうかが関係しているかもしれません。外資系では1:1の面接が多いです。そのため、面接官も他に聞いている人もいないし、自由に質問してみようという気持ちが働くのかもしれません。逆に日系では、1(学生):2(面接官)や1:3の面接が多いです、他に社員の方もいるので、変な質問をするなと周りに思われたくないのでオーソドックスな質問に収束するのかもしれません。ここまでは、つらつらと私が思う外資系企業と日系企業の面接の違いについて述べてきましたが、ここからは学生である皆さんが最も気になる実際に聞かれたことの違いを書きたいと思います。日系企業の面接日系企業では、以下の6つの質問が非常に多かったように感じました。もちろんここから深堀りされるのですが。①自己紹介②学生時代頑張った事③経験した挫折④強みと弱み⑤志望理由⑥最後に何かアピールしておきたいことは特に②、③、④に面接時間の多くが割かれました。このことから分かるように、日系企業の多くは、学生時代にどんな経験をしてきたのかということを非常に重視しています。例えば学生時代頑張ったことの一つをとってみても、かなり掘り下げられます。私の経験を言いますと、頑張ったこととしてスポーツサークルでの経験を話していましたが、この質問一つをとっても以下の質問が立て続けに来ました。・なぜその役職についたのか・どうやって最終的な結果を導いたのか・活動中に最も心掛けていたことは何だったか・どんな問題が発生したか・その問題が発生した時にどんな対処をしたか・その対処でもダメだった場合はどうしていたか・サポートしてくれる人はどんなサポートをしてくれたか・今その団体はどうなっているか・この経験で一番得たものは・この経験の何がビジネスに生きるかではこの質問を乗り切るためには何が一番大事なのでしょうか。個人的な意見ですが、ESを書く時だと考えています。ESを基に面接官の方々は質問をされていることが多かったので、このESを書いている時にいかにこうした質問がくることを考えて書けているか、そこが大事だと思います。起こった事実の通り話せばいいから、これなら対策をあまりする必要はないと感じる方もいらっしゃるかもしれません。しかし私はそうは思いません。同じことを伝えようとしているのに、しゃべり方・話す順番、そして使う語句を少し変えるだけで、相手への印象はガラリと変わるものです。何が一番相手の胸に響く確率が高いのかを色々な社会人の方や友達を利用して模索していくことが大事だと私は考えています。各々によって面接のやり方は変わるものだと思うので、あまりアドバイスはするべきではないと思っている人間なのですが、意外と出来ない人が多くて、私が周りと差別化できるポイントだなと思う3つのことを言わせて下さい。(1)BからAになったという話よりもAからAプラスになったという話をするべきこれは何も事実を歪曲して話せと言っている訳ではありません。ただ、同じような話をしているのに受け取られ方で損をしないためにも私はなるべく話しをする際にこのことに気を遣っていました。同じような話でも話し方一つで印象が変わるという経験は誰しもが持っていると思います。これで損をしている学生が非常に多いなと感じました。話しを綺麗に見せるために、落差を感じさせることは大事ですが、基礎能力が高いというのを見せるために、最初から基本は出来ていたけど、もっとこんなことが出来るようになりましたという話の構成で私は作っていました。自分では気づきにくいものなので、多くの周りの人に話を聞いてもらって、どんどん直す努力をしていきましょう。(2)本音で話すこれは最も大事なことだと思います。よく、面接だから良い子ぶらなければならないと思って、思ってもないことを言う人がいます。これは結構聞いている側は分かります。意外と自分の考えていることを自分の言葉にして伝えてみる方が、良い子ちゃんの言いそうな言葉より響くものです。人間の本音というのは原体験に基づいて形成されます。例えば、新興国に行ったことがない人が新興国を救いたいから御社に入りたいと言っても、新興国で1年間インターンシップを行っていた人には敵いません。原体験を思い出してみて、その時あなたが何を考えていたかを振り返ると本音が出てくるかもしれません。ちなみに、私は何も考えずに行動しているタイプの人間だったので、すぐには自分が昔何を考えていたか思い出せませんでした。でも、実際に起こった事を線で繋いでいき、「これ実際なんでこうなったんだっけ?」と考える作業を繰り返していると、「あー多分自分はこう考えていたからこういう行動をとっていたのだろうな」と見えてくるようになりました。(3)素直に元気よく笑顔で特に日系の会社でこれは大事だと思いました。短い時間に自分をアピールしなければならない面接では、自分が相手にポジティブな印象を与えられる人だと売り込まなければなりません。相手の話を聞きながら頷いたり、笑顔で聞いたりするというのは聞いている側が思っている以上に話し手側からはありがたいものです。一緒に働きたいなと思わせやすくするためにも、素直に元気よく笑顔でハキハキと面接に臨むべきだと思います。外資系企業の面接では、外資系の面接は日系の会社と比べて違う点は何があるのでしょう。上に述べたような質問は外資系の面接でも非常に聞かれますが、それ以外に以下のことが多く聞かれた覚えがあります。①将来のビジョン②仕事環境に求めるもの③具体的にどんなことをしたいか④どうしてうちがあなたを取らなければならないか特に、③の具体的にどんなことがしたいかは志望理由と合わせてかなり深くまで聞かれました。例えば、投資銀行のマーケットサイドのセールスとして働きたいなら、それはどうしてか、扱いたいプロダクトは株・債券・為替どれなのか、なぜそのプロダクトに興味を持ったのかなどが聞かれます。また、投資銀行部門の場合は興味を持ったM&Aの案件や、上場した企業の案件を聞かれます。日系の会社では聞かれたとしても、自分の意見を言えばあまり深堀りはされませんでしたが外資系はとにかくこの部分をずっと聞いてくる方がいました。多分この理由としては、学生の興味をみているのだと思います。外資系を選考が早いからという理由で受けている学生も多くいます。入社したいと本気で思っている学生は、入りたいなら興味を持って調べるはずだと会社側は考えています。そういった学生はインターネットでは分からない部分は説明会などで社員さんに聞いていて当然だと社員の方々は考えているのです。そのために、外資系の説明会は日系の説明会と違って、少人数で質問できるセッションを設けていることが多いです。もし本気で入りたいのであれば、たくさん社員の方々から話を伺って、実際の業務とイメージのギャップを埋めるようにしましょう。もちろん、夏のインターンの時期などは全然分かっていなくても許されますので、本選考までに色々な社員のお話を伺いましょう。実際私も、投資銀行と商業銀行の違いも全く知りませんでしたし、部門間の違いも全く分かっていませんでした。念のため、私が聞かれたことのある投資銀行特有の質問を挙げておきます。(1)マーケットサイド・アベノミクスをどう個人的に評価しているか。・円/ドルは今いくらで、来年いくらになっていると思うか。・日系平均株価は今いくらで、来年いくらになっていると思うか。・商業銀行と投資銀行の違い(2)投資銀行部門サイド・アベノミクスをどう個人的に評価しているか。・興味を持ったM&Aの案件・興味を持ったIPOの案件(この単語は、私は直前まで知らなかったので、今知らなくても大丈夫です。)・マーケットサイドとの違いこれらの質問に答えはありませんが、自分の意見を言えるようにしておくことは大切です。繰り返しになりますが、社員の方々は興味があるのかを見ているのです。日系と外資系、それぞれで大事なこと最後に私が思う日系と外資系の面接においてそれぞれ最も大事だと思うことを書きたいと思います。日系:ESを書く時に面接官が聞いてくる質問を予想しながら書くこと。外資系:説明会や面接での逆質問の時に面接で聞かれた質問をそのまま聞いてみること。上にも書きましたが、日系の面接では経験談を聞かれることが多いです。面接官の方はESを基に聞いてくることが多いので、ESを書く際に自分の言いたいことをうまく相手が聞いてきやすいようにすることが大切です。自分で書いたものを先輩や友達や社会人の方に見てもらい、予想される質問をどんどん出してもらいましょう。またそれに対する自分の答えも見てもらいましょう。何度も繰り返せば、全ての質問に答えられるようになりますし、答えの質も上がっていきます。準備をどれだけしたかが4月以降の自信に直結しますので、是非色々な方に自分のESを見てもらって、めんどうくさがらずに直しを加えていってください。外資系では、日系で聞かれることに加えて変化球や業務内容をしっかり理解しているかなどが問われます。正直、いくら説明会などに出ていても現場で働いたことのない学生レベルでは相手を納得させる答えを自分で考えるのが難しいこともあります。そんな時は素直に社員の方だったらどうするかを事前に聞いておきましょう。面接では、答えに詰まる質問が必ず出てくると思います。例えば私は、「お客さんが電話に全く出てくれない時、君ならどんな対応をする。」って質問をされた時に「相手の方のオフィスのロビーで待ち伏せします。」と言った時にあまり響いていないなと感じたので、この質問を何人もの社員さんに聞いたりしていました。どんなに意地悪な質問をしたと思っても、ビックリするぐらいカッコイイ答えを仰ってくださる方がいらっしゃったので、その方が仰っていた言葉をそのまま拝借していたこともありました(笑)日系と外資系の違いにフォーカスを当てましたが、本質的な面接でアピールする部分は変わりません。つまり自分という人材が相手の業界が求めている人材像とマッチしていることをアピールすることが大事になります。ESも社員の方々に事前にお話を伺っておくことも筆記試験も面接も全てもちろん重要ですが、力のいれどころが日系と外資系で少し違うのかなと就職活動を通して思いました。この記事が少しでも、日系と外資系の両方の選考を受ける方の参考になれば幸いです。読んでくださってありがとうございました。photobybenjaminescalvenzi 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「相手の立場に立って考える」だけで終わらない塾講師の受かる自己PR 「相手の立場に立って考える」だけで終わらない塾講師の受かる自己PR こんにちは、某大手金融業内定者です。予備校でのチューター経験を元にした自己PRをし、複数社から内定をいただいた私とともに、「塾講師・予備校のアルバイト」において、「」をどのように伝えていけばいいのか、確認してみましょう。本記事のコンテンツ・塾講師・予備校のよくある自己PR・1.個人として努力し、成果を挙げることができる・2.関係者と信頼関係を構築し、課題やニーズを引き出し、解決のための提案から実行まで行うことができる・3.リーダーシップを発揮し、周囲の人と目標を共有し達成することができる・4.価値観や立場の異なる人と協力して成果をあげることができる・5.今までにない仕組みや企画を提案し、周囲の協力を得た上で実現することができる・最後に塾講師・予備校のよくある自己PR塾講師・予備校のアルバイトは、序文でも述べたように多くの方がやっています。生徒に教える立場であることや課題の解決をするという性質のために、自己PRで使われることも多いです。しかしながら、就職活動をしていると、その自己PRも人によって洗練されているかどうかは異なっているように感じました。よくある自己PRとして多いのが、「私は予備校の売り上げ低迷をリーダーとして立て直しました。生徒の在籍が減っていた原因を、生徒の立場に立てていないことだと感じ、生徒一人一人とコミュニケーションをとることで解決しました。結果として校舎の売り上げを伸ばしました。」というようなイメージです。特に就職活動を始めたばかりの方だと、このような自己PRになっている方が多いのではないでしょうか?この自己PRだと・生徒の在籍が減少することに対して、生徒の立場に立てていないという見通しの甘さ・生徒の立場に立てていないとしても、生徒一人一人とのコミュニケーションだけでその解決はできるのかという疑問。・そもそもこの自己PRを通して自分の強みの何を推したいのかわからない。などなど、突っ込みどころが満載となります。社会人にもなっていない私からしても突っ込みどころ満載なので、面接官からしたら聞くに堪えない自己PRになっていると思います。とは言っても、塾講師・予備校経験から自分自身の強みを的確に表現し、仕事と結びつけ内定を得ている学生も多くいました。参考:「相手の立場で考える」という言葉は自己PRとして使えるのでしょうか。この記事では実体験をもとに解説しています。1.個人として努力し、成果を挙げることができる個人として努力し成果を挙げることができることは、ある意味大前提としての力であると思います。この力は塾講師・予備校経験から説明することはそこまで難しくはないでしょう。多くの場合は「生徒の成績を伸ばすために努力した」という話をするように思います。生徒の成績アップのために、教材の予習復習はもちろん、自分でプリントを作る人もいるでしょう。また、授業の質をあげるために、プレゼンテーションの練習をする学生もいるでしょう。私自身も面談でより効果的に生徒のニーズを引き出すために、本やスキルアップセミナーに行ったり、時には夜遅くまでロールプレイングをしていたこともあったように覚えています。また、これは私自身の見解ですが、こういった類の「成績をあげる」というアピールは割とありきたりなため、大層な工夫をしていない限りは差別化が難しいような気もしています。2.関係者と信頼関係を構築し、課題やニーズを引き出し、解決のための提案から実行まで行うことができるこれに関してもアピールしやすいように思っています。例えばですが、塾講師・予備校勤務者がよく経験するのは「生徒のモチベーション管理」であると思います。生徒と信頼関係を築き、学習していない原因を追求し、その原因に対して解決策を提示していく、ということが多くの場合の予備校勤務者の仕事だと思います。また一歩踏み込むと、保護者の方のニーズを組みとって提案していく、という場合もあるかと思います。結局、生徒が主役と言ってもお金を出しているのは保護者です。保護者がお金を出して気持ち良く生徒を通わせてくれるには何が重要なのかを考えることが大切です。例として「勉強する姿勢」や、「実際の成績が伸びていること」などが挙げられます。そういったことを汲み取り、課題提案していくことを伝えられると、さらにレベルの高い自己PRができると思います。3.リーダーシップを発揮し、周囲の人と目標を共有し達成することができる上記2つに関しては一般的な就職活動生でも行っている自己PRであるかと思いますが、これ以降は自分なりに考える必要があると思います。塾講師・予備校スタッフの多くの方は、校舎の営業成績や生徒の学習量低下について、全員で問題解決をした人も多くいると思います。また一人の生徒の成績を伸ばすために、様々な講師の方と協力して成績を伸ばすという経験をした人もいると思います。そういった中で重要なのは「コミュニケーションを重視した」というような浅い自己PRに終始してしまってはいけないということです。私自身の体験で考えても、コミュニケーションを重視しただけでは上記の問題は解決できません。実際に自分自身がどのようなリーダーシップ体験をしてきたのかということを言及すると良いかと思います。自分は周りを引っ張っていくタイプのリーダーなのか、支えるタイプのリーダーなのか、アイデアマンなのか、実行役として活躍したのか、様々なタイプがいると思います。リーダーシップというと一番最初の引っ張っていくタイプになろうとしている方が多いように感じていますが、実際の自分自身のキャラクターを明確にし、PRすることが差別化になると思います。以下はNTTコミュニケーションズ内定者の回答となっています。ぜひ参考にしてください。5年間の個別指導塾での、中学受験の講師のアルバイトを通じた経験だ。私は算数を担当していたが、講師が各生徒の他教科の授業や状況が分からない事を課題に感じた。授業の合間に「この生徒の授業、最近どう?」と聞くこと、聞かれることがあったからだ。他教科を指導している講師と、生徒の各教科の状況を共有する必要があると考えた。そこで私は担当した生徒に連絡帳を毎回持参させ、他教科の講師に、各授業の際に講評を書いてもらい、生徒の各教科の状況を共有した。当初、面倒だと他の講師に敬遠されたが、自分は毎回怠らずに実施した。またアルバイトのシフトが被っておらず、面識の薄い国語と社会の講師を巻き込む為、彼らと深い関わりのある理科の講師に協力を頼んだ。その際に「他の講師の手間が軽くなるように、文章ではなく、各項目に〇☓△で講評を書いてもらう事」「協力すれば効率的に授業が出来る事」を伝えてもらった。この取り組みにより「生徒の各教科毎の目標点が明確になった」「時間配分が下手、問題文の読み間違えが多いなどの、生徒の長所と短所を共有できた」という理由で、生徒の成績が向上し、結果、日本一難しいと言われる筑駒中に合格した。相手にとってのメリットを明確にすること、煩わしい事に対してまず自分が実行すること、そして自分一人ではアプローチ出来ない相手に対しては他人を利用する事で、周囲を巻き込むことが出来た。参考:NTTコミュニケーションズ内定者エントリーシート4.価値観や立場の異なる人と協力して成果をあげることができる「2.関係者と信頼関係を構築し、課題やニーズを引き出し、解決のための提案から実行まで行うことができる」の部分でも言及しましたが、基本的にはスタッフ、保護者、生徒の3人のステークホルダーがいると思っています。この3者の価値観についてはスタッフ:生徒の成績を上げることで保護者の満足度を満たし、売上を最大化したい。また生徒に大量に合格させることで合格実績を挙げたい。保護者:自分自身の子供の成績を、必要最低限の費用で上げることで志望校を合格させたい。生徒:必要最低限の学習で終えたい。楽に成績を伸ばしたい。となるかと思います。私自身は、3者は「第一志望合格」という共通の認識を持っていることは確かである、という前提条件を明確にした上で自己PRを作り上げていました。これも先にも言った通り、「コミュニケーションをとる」という浅いPRに終始しないようにしていただければと思います。5.今までにない仕組みや企画を提案し、周囲の協力を得た上で実現することができるこれも塾講師・予備校業務で行った人はいるような気がしています。例えば生徒同士を競わせるシステムや、特別授業など、スタッフ主体で行ったイベントが多くあると思います。基本的には①生徒・保護者・スタッフの問題点の洗い出し②その問題点の原因③解決策となる施策④その中で発揮した人間性というような流れで話していくのではないかと思います。これはただし、非常に伝えにくい自己PRになるとも思っています。自分自身の体験の整理が追いついていないと、ただただイベントを行った事実のみが残り、その中でどんな工夫をしたのか、つまり受験者が仕事でどんな人間性を発揮してくれるのかが見えなくなってしまうのです。下記のエントリーシートを参考に書いていただけるといいと思います。予備校での受験アドバイザーとして「年間営業成績で全国1位」を目指し取り組んだ。非常に困難な状況だと感じたが、この状況をポジティブに捉え取り組んだ。当初、口頭で生徒を説得するアドバイザーが大半だったが、それより自然とテストや授業を受ける量を増やせる「仕組み」が必要だと考え、生徒のニーズが勉強環境の改善であることを活かし、後述の仕組みを提案した。授業やテストを受けた回数に応じて生徒にポイントを付与し、そのポイントにより予備校の座席を指定席として利用できる、授業を優先的に予約できるようにし、授業やテストを利用する事で生徒の不満点を改善できる仕組みである。自分の思いつきだけで一方的に物事を進めないようメンバーの意見を多く反映させることや、自分のアイデアを共有・改善することを意識して会議を行い実行した。その結果、校舎の営業成績は年間ではないが開校以来初の全校1位を獲得することができた。参考:三井住友信託銀行内定者エントリーシート最後にいかがでしたでしょうか。今回は1つ1つについて説明していきましたが、実際に合格するためには「1.個人として努力し、成果を挙げることができる」ということを前提として、複数の強みをアピールすることになると思います。ここで重要なのが、何度も書いていますが「上っ面の自己PR」にならないようにすることが最も重要でしょう。「生徒の立場に立って密なコミュニケーションを取る。」このようなワードを私自身も耳が痛くなるほど聞いてきました。そういった自己PRをされている方とは、その次の面接でお会いすることはなかったと思います。内定者のESやunistyleの記事を参考に、自分自身の経験やそこで培った力をしっかりとした言語化するよう努めていただければと思います。参考:こちらの記事で内定者の回答を読み、ご自身の自己PRの参考にしてみてください。なお、自己PRに不安があるという就活生には就職エージェントneoがおすすめです。アドバイザーからは、自分の就活の軸に合った企業選びを手伝ってもらえるだけでなく、その企業のエントリーシート・面接といった選考対策のサポートを受けることができます。少しでも興味のあるという方は、下記の画像をクリックしてサービスを利用してみてください。また、基本的な自己PRの書き方を一から確認したいという方は、下記の動画も参考にしてもらえればと思います。 105,179 views

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