【オープン or GCF・GFI・GM?】みずほFGでどのコースを受けるべきか

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最終更新日:2024年01月22日

【オープン or GCF・GFI・GM?】みずほFGでどのコースを受けるべきか

本選考とインターンの締め切り情報

16卒の金融機関内定者です。

現在就職活動中の方の中には金融機関への就職を目指す方もいらっしゃるのではないでしょうか。金融機関の中でもとりわけ採用人数が多く、テレビドラマの半沢直樹も放映されたメガバンクの人気は高いように感じます。

読者の方が将来メガバンクへの就職を考えたとき、入社形式について考えが及ぶと思います。具体的にはみずほフィナンシャルグループ(以下みずほFGと呼ぶ)であればオープンコースとGCF・GFI・GMコース(以下スタート特定コースと呼ぶ)が入社の入口として用意されています。

名称こそ違えど、三菱UFJ銀行であればオープンコースとグローバルCIBコース、ファイナンシャル・テクノロジーコース等が用意されています。

今回は私自身がみずほFGのスプリングジョブ選考でGCF・GFIコースを志望し、そこからオープンコースへ変えた経験を基に、その判断に至った経緯や社員の方の考え方を紹介したいと思います。

オープンコースとスタート特定コースとは?

みずほFGの採用ホームページを見ると各コースの詳細が明確に記述されているので、ここでは各コースのポイントを引用したいと思います。

《オープンコース》
<コース概要>
初期配属は国内営業店で主に法人営業を中心としたバンキング業務を担当。将来的には銀行・信託・証券その他あらゆる業務分野の中から自分の得意分野を確立し、専門性を高め、活躍を目指すコース。
<募集人数>
550名程度

 

《グローバル&コーポレートファイナンスコース(GCF コース)》
<コース概要>
入社当初の配属が、大企業営業、海外ビジネスなどの専門セクションに特定されるコース。
<募集人数>
20名程度

 

《グローバルフィナンシャルイノベーションコース(GFI コース)》
<コース概要>
入社当初の配属が、M&A、不動産、ストラクチャードファイナンスなどの専門セクションに特定されるコース。
<募集人数>
15名程度

 

《グローバルマーケッツコース(GM コース)》
<コース概要>
入社当初の配属が、マーケット、金融テクノロジー関連、アセットマネジメントビジネスを中心とした専門セクションに特定されるコース。
<募集人数>
10名程度

 

参照:【募集コース・募集要項】

コースの併願は不可能ですので、エントリー時までに自分のコースの適性を見極める必要があります。上記のHPの内容以外に特筆すべき事項として、特定コースでは入社後5年目以内を目処に海外勤務の機会が与えられると書いてありました。一方で、オープンコースでも入社3年目以降を対象とする海外トレーニー制度が存在します。

みずほFG人事部の見解

特定コースのスプリングジョブ終了後、今後の選考で特定コースで選考を受けるか、それともオープンコースに変更して選考を受けるか人事部の方とお話しする「相談会」が設けられていました。

担当してくれた方曰く、採用人数比を考えるとスタート特定コースは圧倒的に入社難易度が高いこと、スタート特定コースは初期配属がほとんど決定していることしか本質的な違いはないとのことでした。

「やりたいことが明確に決まっており、それの専門性を極めたいのであればスタート特定で応募すべき。一方で、特定分野に絞らず多様なことにチャレンジしたり、中小企業営業を担当したい場合はオープンコースに応募すべき。オープンコースにできなくて特定コースでしかできないことというのはほとんど存在しない。」というアドバイスを頂きました。

みずほFG入社5年目の社員の見解

「相談会」を終え、自分の中ではオープンコースに傾きかけていたのですが、一応人事部でない社員の方の意見も聞こうと思いOB訪問をしました。その方は自分と大学・学部が同じで、オープンコースで入社した5年目の方でした。その方にスタート特定コースの社員の待遇を聞いたところ、「エリートとして育てられるし、そうなることを期待されている。」とのこと。

具体的には、「特定コースは入社時に特定部門への配属が約束されているため、大企業営業といった花形部署に苦労なく配属される。初期配属を終えたオープンコース入社の方にとって、そういった花形部署には2割ほどしか行けないことを考えると、かなりの高待遇。オープンコースで2割に入るためには初期配属の支店の支店長や先輩との相性もあり、運要素も存在する。」とのことでした。

その方自身がオープンコースで入社したからこその意見だと思いますが、「同期で前述の2割に選出されて花形部門に配属された方は、支店でのリテール経験を武器に部門で結果を残して出世していく。」という印象を持っているようでした。

筆者の見解

以上の情報を基に、私の場合は中小企業との取引経験がその後のバンカーのキャリアの土台を支えてくれる経験になるだろうということ、自分の特性は働きながら見極めてミスマッチングを防ぎたいという思いからオープンコースに選考方法を変えました。

私の主観ですが、コースを見極るためのエッセンスを紹介したいと思います。

【オープンコース向け】
・自分の特性は入行後にじっくり見極めたい
・リテールを担当したい
・地方で働きたい
・ゼネラリストを目指したい
・出世に対してこだわりはない
・みずほFGから内定をもらえる確率を少しでも上げたい

【スタート特定コース向け】
・やりたいことが既に決まっている
・やりたいことができるのであればみずほFGでなくても構わない
・海外勤務を嘱望している
・入社当初から出世コースでキャリアを積みたい
・プロフェッショナルを目指したい

最後に

16卒の就職活動を経験した身としては、メガバンクは募集コースの種類が多いかつ複雑で、自分がどのコースで選考に参加するべきなのかわからないままとりあえず採用人数の多いオープンコースにエントリーする方が多いように思います。

周囲の友人の話によると、「(女性の場合)一般職じゃなくてなんで総合職(オープンコース)なの?」「海外志向が強いならばなんでスタート特定コースに応募しなかったの?」というような「なぜそのコースにエントリーしたのか」といったことが聞かれるようですので、しっかりとコースの適性や将来やりたいことベースでメガバンクにエントリーしてほしいと思います。

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12月にエントリー締切を迎えるインターン・本選考まとめ|業界別&締切順 12月にエントリー締切を迎えるインターン・本選考まとめ|業界別&締切順 2019年も終わりに近づき、そろそろ就活を本格的に意識し始めている方も増えてきているかと思います。21卒就活市場でも、すでに本選考を開始している企業やまだまだインターンを行っている企業などと様々です。そこで本記事では、「12月に本選考・インターンのエントリー締切を迎える企業」をまとめました。自分の志望企業が明確に決まっている就活生の方も、まだいまいち業界を絞れていないという就活生の方も本記事を有効活用し、積極的にインターンや本選考に参加してみてください。【12月に本選考のエントリー締切を迎える企業】P&G(12/1)IBM(12/2)日本テレビ放送網(12/2)J.P.モルガン(12/3)日本ロレアル(12/6)PwCコンサルティング合同会社・PwCアドバイザリー合同会社(12/19)【12月にインターンのエントリー締切を迎える企業】コンサル・シンクタンク野村総合研究所(12/2,12/20,)大和総研(12/6)総合商社・専門商社豊田通商(12/16)日鉄物産(12/23)食品・飲料メーカーアサヒビール(12/1,12/10)味の素(12/2)日清食品(12/2)サッポロビール(12/8)日清製粉(12/9,12/13)ロッテ(12/16)森永製菓(12/20)電機メーカーソニー(12/2)日立製作所(12/11)三菱電機(12/19)自動車メーカーホンダ(本田技研工業)(12/2)化学メーカー三菱ケミカル(12/1)旭化成(12/16)銀行三菱UFJ信託銀行(12/1)三菱UFJ銀行(12/2)三井住友信託銀行(SMBC信託銀行)(12/9)損保東京海上日動火災保険(12/17)損害保険ジャパン日本興亜(12/20)生保第一生命保険(12/2)住友生命保険(12/7)証券みずほ証券(12/6,12/23)政府系金融機関商工中金(12/6)日本政策投資銀行(12/9)国際協力銀行(12/13)不動産・デベロッパー東京建物(12/1)オリエンタルランド(12/2)三井不動産(12/9)三菱地所(12/10)出版・新聞・テレビ共同通信社(12/4)朝日新聞社(12/6)NHK(12/23)通信NTTドコモ(12/12)12月に本選考のエントリー締切を迎える企業ここでは、12月中にエントリー締切を迎える本選考情報を紹介します。P&GIBM日本テレビ放送網J.P.モルガン日本ロレアルPwCコンサルティング合同会社・PwCアドバイザリー合同会社P&G2021卒秋冬選考■パーソナルサイトでの応募ご登録締切12月1日(日)23:00■募集職種・マーケティング・セールス・生産統括・ヒューマンリソーシズ本選考へのエントリーはこちらP&Gの企業研究ページ(選考対策記事・本選考レポート・本選考通過者ESなど)はこちら【P&Gに関する記事】IBM早期選考(12月)■エントリーシート締切1次締切:2019年11月25日(月)9:00最終締切:2019年12月2日(月)9:00■募集職種・コンサルタント・ITスペシャリスト・データサイエンティスト・デザイナー■注意点製品開発エンジニア職は1月中旬に募集を開始し、3月に選考予定です。その他の職種については、3月以降に募集が開始される予定です。本選考へのエントリーはこちら※外部サイトに移動しますIBMの企業研究ページ(選考対策記事・本選考レポート・本選考通過者ESなど)はこちら【IBMに関する記事】日本テレビ放送網本選考総合職【スタートアップ&メディアビジネス部門】■締切WEBエントリー:2019年12月2日(月)10:00WEB課題受験:2019年12月2日(月)正午動画アップロード:2019年12月2日(月)14:00※全てを完了した方が選考の対象となります。■募集職種・スタートアップ・営業・コンテンツ事業・海外ビジネス・ICT事業・コーポレート戦略※エントリーの際、志望する分野を1つ選択してください。複数の分野を選択することはできません。本選考へのエントリーはこちら本選考総合職【放送コンテンツ部門】■締切WEBエントリー:2019年12月2日(月)10:00WEB課題受験:2019年12月2日(月)正午動画アップロード:2019年12月2日(月)14:00※全てを完了した方が選考の対象となります。■募集・バラエティ・情報・報道・スポーツ・ドラマ※エントリーの際、志望する分野を1つ選択してください。複数の分野を選択することはできません。■注意点併願については総合職【TV&ネットエンジニア部門】との併願は可能です。総合職【スタートアップ&メディアビジネス部門】との併願はできません。※【放送コンテンツ部門】または【スタートアップ&メディアビジネス部門】のどちらかにエントリーするともう一方にはエントリーできなくなります。本選考へのエントリーはこちら日本テレビ放送網の企業研究ページ(選考対策記事・本選考レポート・本選考通過者ESなど)はこちらJ.P.モルガン2021年卒アセット・マネジメント部門■締切2019年12月3日(火)23:59本選考へのエントリーはこちら2021年卒コーポレート・アナリスト・ディベロップメント・プログラム(オペレーションズ部門&コンプライアンス部門)■締切2019年12月3日(火)23:59本選考へのエントリーはこちら2021年卒トレジャリー・サービス部門■締切2019年12月3日(火)23:59本選考へのエントリーはこちらJ.P.モルガンの企業研究ページ(選考対策記事・本選考レポート・本選考通過者ESなど)はこちら【JPモルガンに関する記事】日本ロレアル本選考(マーケティング職)■締切エントリーシート締切:2019年12月6日(金)13:00■募集職種・マーケティング職■注意点選考の時期にかかわらず、職種の併願は不可となります。本選考へのエントリーはこちら日本ロレアルの企業研究ページ(選考対策記事・本選考レポート・本選考通過者ESなど)はこちら【日本ロレアルに関する記事】PwCコンサルティング合同会社・PwCアドバイザリー合同会社ビジネスコンサルタント職(通年採用/1月選考分)■締切エントリー締切:2019年12月19日(木)■注意点締切日までに、①エントリーシートの提出②WEB適性検査の受検③顔写真データの提出の3点を行う。本選考へのエントリーはこちらPwCコンサルティング合同会社・PwCアドバイザリー合同会社の企業研究ページ(選考対策記事・本選考レポート・本選考通過者ESなど)はこちら【PwCコンサルティング合同会社・PwCアドバイザリー合同会社に関する記事】コンサル・シンクタンク※これ以降の掲載情報は「12月にエントリー締切を迎えるインターン情報」になります。野村総合研究所大和総研野村総合研究所ITSOLUTION1day-job■日程東京:2019年12月14日(土)▶締切:2019年12月2日(月)9:002020年1月11日(土)▶締切:2019年12月20日(金)9:002020年1月12日(日)▶締切:2019年12月20日(金)9:00大阪:2019年12月14日(土)▶締切:2019年12月2日(月)9:00北海道:2019年12月15日(日)▶締切:2019年12月2日(月)9:00エントリーはこちら野村総合研究所ののインターンレポートはこちら野村総合研究所のインターン選考対策はこちら大和総研ITビジネス体感セミナー■締切1次募集:2019年10月21日(月)~11月17日(日)2次募集:2019年11月18日(月)~12月6日(金)■日程2日間/9:00~17:00・第1日程:2019年12月19日(木)~20日(金)・第2日程:2020年1月16日(木)~17日(金)・第3日程:2020年2月5日(水)~6日(木)・第4日程:2020年2月13日(木)~14日(金)エントリーはこちら大和総研のインターンレポートはこちら大和総研のインターン選考対策はこちら総合商社・専門商社豊田通商日鉄物産豊田通商WINTERWORKSHOP~世界が求める現実をつくる4日間~■締切エントリー締切:2019年12月16日(月)17:00■日程2020年2月4日(火)~7日(金)エントリーはこちら豊田通商のインターン選考対策はこちら日鉄物産5daysインターンシップ・WINTER■締切2019年12月23日(月)23:59■日程2019年2月12日(火)~2月18日(月)エントリーはこちら日鉄物産のインターン選考対策はこちら食品・飲料メーカーアサヒビール味の素日清食品サッポロビール日清製粉ロッテ森永製菓アサヒビール事務系インターンシップ■締切2019年12月1日(日)■日程【東京】営業コース:2020年2月3日(月)経営企画コース:2020年2月10日(月)デジタルマーケティングコース:2020年2月17日(月)【大阪】営業コース:2020年2月14日(金)経営企画コース:2020年2月18日(火)デジタルマーケティングコース:2020年2月21日(金)エントリーはこちら研究開発職インターンシップ■締切2019年12月10日(火)■日程2020年2月5日(火)~2月7日(木)2020年2月19日(火)~2月21日(木)■注意点本インターンシップは理系学生のみエントリーはこちらアサヒビールのインターンレポートはこちら味の素■締切2019年12月2日(月)正午■日程第1回:2020年1月15日(水)第2回:2020年1月16日(木)エントリーはこちら味の素のインターンレポートはこちら味の素のインターン選考対策はこちら日清食品5DaysInternship"WorkasaCreator!"マーケティング編■締切エントリーシート締切:12月2日(月)WEB適正テスト締切:12月3日(火)※エントリーシート提出、WEBテストの受験を期日までに終えて、エントリーが完了となります。■日程2020年1月~2月にて複数開催エントリーはこちら日清食品のインターンレポートはこちら日清食品のインターン選考対策はこちらサッポロビール<1Day>『ワインのマーケティング戦略を体験!』■締切申込締切:2019年12月8日(日)23:59■日程2019年12月26日(木)10:00~19:00エントリーはこちら日清製粉日清製粉グループ工学系職場受入型インターンシップ(2weeks)■締切エントリーシート、WEB適正検査締切:2019年12月9日(月)正午■日程2020年1月27日(月)~2月7日(金)エントリーはこちら日清製粉グループインターンシップ(事務系)■締切エントリーシート提出、WEB適正検査締切:2019年12月13日(金)17:00■日程東京:2020年1月15日(水)、1月16日(木)大阪:2020年1月10日(金)※いずれか1日程を選択エントリーはこちら日清製粉のインターンレポートはこちらロッテロッテの営業を知ろう!〜1dayインターンシップ〜■締切2019年12月16日(月)■日程2020年2月3日(月)・5日(水)・7日(金)※いずれか1日程を選択エントリーはこちらロッテのインターンレポートはこちら森永製菓「モノづくり(生産技術系)」体感インターンシップ2days※理系限定■締切申込締切:2019年12月20日(金)12:00■日程2020年2月エントリーはこちら森永製菓のインターンレポートはこちら森永製菓のインターン選考対策はこちら電機メーカーソニー日立製作所三菱電機ソニーBusinessMasterProgramOneday■締切2019年12月2日(月)10:00■日程▼市場創造型マーケティング戦略2020年2月5日(水)▼グローバルマーケティング(コンスーマーエレクトロニクス)2020年2月1日(土)▼グローバルマーケティング(BtoBビジネス)2020年2月8日(土)▼プロダクト&サービスプランニング2020年1月18日(土)▼事業戦略と経営管理2020年2月1日(土)エントリーはこちらソニーのインターンレポートはこちら日立製作所技術系インターンシップ■締切2019年12月11日(水)23:59■日程2019年12月15日(日)~2020年2月28日(金)■コース・業務体験コース:2~3週間・短期集中コース:1日~5日間※エントリー時に希望のコースを選択してください。エントリーはこちら技術系インターンシップ業務体験コース■締切2019年12月11日(水)23:59■日程2020年2月17日(月)~2月21日(金)エントリーはこちら日立製作所のインターンレポートはこちら日立製作所のインターン選考対策はこちら三菱電機6days職場受入れ型インターンシップ事務系■締切エントリー締切:2019年12月19日(木)23:59■日程2020年2月17日(月)~2月22日(土)エントリーはこちら三菱電機のインターンレポートはこちら三菱電機のインターン選考対策はこちら自動車メーカーホンダ(本田技研工業)ホンダ(本田技研工業)技術系HondaR&DインターンシップTYPE(1)■締切エントリーシート提出、SPI受験締切:2019年12月2日(月)9:00■日程・2020年1月27日(月)~1月31日(金):5Days・2020年1月28日(火)~1月30日(木):3Days・2020年1月29日(水)~1月31日(金):3Days・2020年2月3日(月)~2月5日(水):3Days・2020年2月4日(火)~2月6日(木):3Days・2020年2月5日(水)~2月7日(金):3Daysエントリーはこちらホンダ(本田技研工業)のインターンレポートはこちらホンダ(本田技研工業)のインターン選考対策はこちら化学メーカー三菱ケミカル旭化成三菱ケミカル事務系5daysインターンシップ■締切2019年12月1日(日)23:59■日程2020年2月17日(月)~2020年2月21日(金)エントリーはこちら三菱ケミカルのインターンレポートはこちらから三菱ケミカルのインターン選考対策はこちらから旭化成ASAHIKASEIInternship2019■締切2019年12月16日(月)23:59■日程2020年1月16日(木)エントリーはこちら旭化成のインターンレポートはこちら旭化成のインターン選考対策はこちら銀行三菱UFJ信託銀行三菱UFJ銀行三井住友信託銀行(SMBC信託銀行)三菱UFJ信託銀行コンサル&ソリューション体感インターンシップ■締切2019年12月1日(日)23:59※両日程ともに同様の締切日■日程2020年1月15日(水)~2020年1月17日(金)2020年2月12日(水)~2020年2月14日(金)エントリーはこちら三菱UFJ銀行のインターンレポートはこちら三菱UFJ銀行OnetoOneInternship■締切2019年12月2日(月)10:00■日程1月中旬から随時エントリーはこちら三菱UFJ銀行のインターンレポートはこちら三菱UFJ銀行のインターン選考対策はこちら三井住友信託銀行(SMBC信託銀行)InternshipPassport(Winterスタート)■締切2019年12月9日(月)13:00■日程2019年8月~2020年2月※最大7Visitあり、<1stVisit>に参加後、<2nd~7thVisit>に自由な順番で参加できます。エントリーはこちらSMBC信託銀行のインターンレポートはこちらSMBC信託銀行のインターン選考対策はこちら損保東京海上日動火災保険損害保険ジャパン日本興亜東京海上日動火災保険TOKIOMARINEプレミアムインターシップ【関西地区(大阪)3DAYS】■締切2019年12月17日(火)9:00■日程2020年2月12日(水)~2月14日(金)2020年2月19日(水)~2月21日(金)■注意点TOKIOMARINEプレミアム・インターンシップinSummerに応募された方は、今回はお申し込みいただけませんのでご注意ください。エントリーはこちら東京海上日動火災保険のインターンレポートはこちら東京海上日動火災保険のインターン選考対策はこちら損害保険ジャパン日本興亜SOMPOインターンシップアクチュアリーコース■締切2019年12月20日(金)15:00■日程2020年2月17日(月)~2月19日(水)エントリーはこちら生保第一生命保険住友生命保険第一生命保険基幹職(DLCOLLEGE)■締切エントリーシート締切:2019年12月2日(月)■日程札幌:2020年1月17日(金)10:00~17:00仙台:2020年1月22日(水)10:00~17:00名古屋:2020年1月15日(水)10:00~17:00福岡:2020年1月20日(月)10:00~17:00エントリーはこちら第一生命保険のインターンレポートはこちら第一生命保険のインターン選考対策はこちら住友生命保険商品開発コース■締切2019年12月7日(土)23:59■日程2020年2月3日(月)~2月7日(金)エントリーはこちらアクチュアリーコース(体感型グループワーク・コース)■締切12月7日(土)23:59※全日程締切日は同じです。■日程幕張:2020年2月3日(月)~2月4日(火)2020年2月12日(水)~2月13日(木)梅田:2020年2月6日(木)~2月7日(金)2020年2月20日(木)~2月21日(金)エントリーはこちら住友生命保険のインターンレポートはこちら住友生命保険のインターン選考対策はこちら証券みずほ証券みずほ証券ウィンターインターンシップ【グローバル投資銀行部門】■締切最終締切:2019年12月6日(月)正午■日程2020年2月17日(月)~2月21日(金)エントリーはこちらウィンターインターンシップ【リサーチ部門エコノミスト・債券アナリストコース】■締切1次締切:2019年12月6日(金)正午最終締切:2019年12月23日(月)正午■日程2020年2月4日(火)~2月5日(水)2020年2月12日(水)~2月13日(木)※いずれか2日間エントリーはこちらウィンターインターンシップ【グローバルマーケッツ部門クオンツコース】■締切1次締切:2019年12月6日(金)正午最終締切:2019年12月23日(月)正午■日程2020年2月4日(火)~2月5日(水)2020年2月12日(水)~2月13日(木)※いずれか2日間エントリーはこちらウィンターインターンシップ【グローバルマーケッツ部門セールス&トレーディングコース<債券/株式>】■締切1次締切:2019年12月6日(金)正午最終締切:2019年12月23日(月)正午■日程2020年1月28日(火)~2月20日(木)の中で日程相談【4日間】エントリーはこちら政府系金融機関商工中金日本政策投資銀行国際協力銀行商工中金冬インターシップ選考会■締切2019年12月6日(金)正午■日程2020年1月15日(水)~1月16日(木)9:00~18:00エントリーはこちら商工中金のインターンレポートはこちら日本政策投資銀行冬季インターンシップ(4Days)■締切エントリーシート提出、適性検査受験締切:2019年12月9日(月)17:00■日程A日程:2020年2月4日(火)~2月7日(金)B日程:2020年2月18日(火)~2月21日(金)エントリーはこちら日本政策投資銀行のインターンレポートはこちら国際協力銀行冬季インターンシップ■締切2019年12月13日(金)9:00■日程1回目:2020年2月4日(火)~5日(水)2回目:2020年2月6日(木)~7日(金)3回目:2020年2月13日(木)~14日(金)※応募は1人1回となります。エントリーはこちら国際協力銀行のインターンレポートはこちら不動産・デベロッパー東京建物オリエンタルランド三井不動産三菱地所東京建物現場受入型5DAYS冬季インターンシップ■締切2019年12月1日(日)23:59■日程第1ターム:2020年2月3日(月)〜2月7日(金)第2ターム:2020年2月17日(月)〜2月21日(金)エントリーはこちら東京建物のインターンレポートはこちら東京建物のインターン選考対策はこちらオリエンタルランドワーク型インターンシップ■締切2019年12月2日(月)■日程①2020年2月9日(日)~2月11日(火)②2020年2月13日(木)~2020年2月15日(土)エントリーはこちらオリエンタルランドのインターンレポートはこちらオリエンタルランドのインターン選考対策はこちら三井不動産WinterCollege~世界の未来像を具現化する~■締切プレエントリー締切:2019年12月9日(月)10:00■日程Aコース:2020年2月11日(火)~2月13日(木)Bコース:2020年2月18日(火)~2月20日(木)エントリーはこちら三井不動産のインターンレポートはこちら三菱地所WinterInternship■締切2019年12月10日(火)17:00■日程2020年2月10日(月)、2月12日(水)、2月13日(木)※原則3日間参加エントリーはこちら三菱地所のインターンレポートはこちら三菱地所のインターン選考対策はこちら出版・新聞・テレビ共同通信社朝日新聞社NHK共同通信社写真・映像記者インターンシップ■締切2019年12月4日(水)※郵送のみ■日程2019年12月19日(木)~12月20日(金)エントリーはこちら共同通信社のインターンレポートはこちら共同通信社のインターン選考対策はこちら朝日新聞社インターンシップビジネスコース(4Days)■締切1次募集締切:2019年11月18日(月)正午2次募集締切:2019年12月6日(金)正午■日程2020年1月7日~1月10日(金)エントリーはこちら朝日新聞社のインターンレポートはこちら朝日新聞社のインターン選考対策はこちらNHKNHKインターンシップC日程■締切2019年12月23日(月)14:00■日程【3~5days】▼技術③2020年2月3日(月)~2月7日(金)▼音響デザイナー2020年2月3日(月)~2月7日(金)▼放送事業のマネジメント③2020年2月4日(火)~2月6日(木)▼映像デザイナー2020年2月4日(火)~2月6日(木)▼記者⑥2020年2月11日(火)~2月13日(木)▼映像ジャーナリスト②2020年2月13日(木)~2月15日(土)▼記者⑦2020年2月17日(月)~2月19日(水)▼ディレクター2020年2月18日(火)~2月20日(木)【1day】▼放送事業のマネジメント2020年1月10日(金)▼アナウンサー2020年1月10日(金)▼映像ジャーナリスト2020年1月13日(月)▼NHKの仕事をまとめて体験(札幌)2020年1月15日(水)▼NHKの仕事をまとめて体験(名古屋)2020年1月22日(水)▼NHKの仕事をまとめて体験(広島)2020年1月27日(月)▼NHKの仕事をまとめて体験(福岡)2020年1月29日(水)▼NHKの仕事をまとめて体験(仙台)2020年1月31日(金)▼NHKの仕事をまとめて体験(松山)2020年2月14日(金)▼障害のある学生のための1dayインターンシップ2020年2月21日(金)エントリーはこちらNHKのインターンレポートはこちらNHKのインターン選考対策はこちら通信NTTドコモNTTドコモWinterInternship2020■締切2019年12月12日(木)13:00■日程東京:2020年1月10日(金)、1月14日(火)、1月15日(水)、1月16日(木)、1月17日(金)、1月18日(土)、2月7日(金)、2月10日(月)、2月14日(金)名古屋:2020年2月12日(水)大阪:2020年1月15日(水)、1月16日(木)、1月20日(月)、2月10日(月)福岡:2020年2月12日(水)エントリーはこちらNTTドコモのインターンレポートはこちらNTTドコモのインターン選考対策はこちら最後に本記事では、"12月にエントリー締切を迎えるインターン・本選考情報"を業界別&締切順にまとめてみました。冬季インターンは「本選考の優遇」に関わる場合もあるため、積極的に参加してみることをオススメします。本記事を参考に就活のスケジュールを管理し、効率の良い就活をしてみてください。【インターン・本選考対策に関する記事】エントリーシート(ES)作成に関する記事はこちらWEBテスト・筆記試験に関する記事はこちらグループディスカッション(GD)に関する記事はこちら面接に関する記事はこちら 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外資系キャリアの教訓は就活にも活かせる! 「外資系OLは見た!世界一タフな職場を生き抜く人たちの仕事の習慣」書評 外資系キャリアの教訓は就活にも活かせる! 「外資系OLは見た!世界一タフな職場を生き抜く人たちの仕事の習慣」書評 外資系OLは見た!世界一タフな職場を行き抜く人たちの仕事の習慣こんにちは。16卒マスコミ内定者です。今回、「外資系OLは見た!世界一タフな職場を生き抜く人たちの仕事の習慣」を読みましたので、その中のコラムの一つに、就活でも使えそうなものがあったので、見ていきたいと思います!そのコラムとは、「ずんずん流あなたが30歳までに学ぶべき7つの教訓」です。以下の7つです。1.金がだいたいの問題を解決してくれることを知る2.自己愛と自意識をコントロールする方法を知る3.誰もあなたのことなど気にかけていないことを知る4.自分の感情を分析する訓練をする5.身体はやばいぐらい鍛えろ6.孤独と友達になる7.自分の限界は年齢で決まるわけではないことを知る就活に照らし合わせると「あなたが就活するために学ぶべき7つの教訓」というところでしょうか。では具体的にはどうなるのか、見ていきましょう。1.金がだいたいの問題を解決してくれることを知る「就活でお金が重要?なぜ?」と思うかもしれません。簡単に言うと、「経済的な自立は心の余裕をもたらす」からです。就活には「フットワークの軽さ」が必要になってきます。就活におけるフットワークの軽さとは、・とにかくたくさんの説明会に行って話を聞く・OBに会う・その企業の商品やサービスを手に取ってみる、お店などに実際に行ってみる(独自の経験になるので面接で話すと他と差がつきます)などが挙げられます。しかしこれをするためにも、電車賃や商品を買うお金なんかが必要ですよね。ここでかつかつになってくると、心が不安定になってきて、就活全体に影響を及ぼしてきます。就活に備えてきちんとバイトをしておくか、就活に影響しないようなバイトを確保しておくことをおすすめします。2.自己愛と自意識をコントロールする方法を知るお祈りされまくると自己愛=プライドが傷つけられて、何をするのもおっくうになってきますよね。私は、某匿名掲示板の就活で見つけた名言を携帯の待ち受けに貼り付け、常に見ることで、自分を鼓舞していました。その名言とは、「メンタル強いヤツが勝つ。落ちてもへこたれないメンタル、説明会ブッチしないメンタル、頑張って企業研究や筆記勉強、自己分析、履歴書記入等をやり続けられるメンタル。学歴なくてもメンタル強ければ、超一流以外はなんとかなる」というものです。この言葉はすぐ説明会をサボりたくなる私にハッパをかけてくれました。私の場合は「言葉による暗示」でしたが、皆さんも自分を鼓舞したり、前に進む勇気をくれるメッセージやアイテム、行動を見つけ、就活のお守りにしてください。つらいとき、きっとあなたの心を支える糧になります。3.誰もあなたのことなど気にかけていないことを知る「OB訪問のメールで失敗したらどうしよう・・・だから踏み出せない」「自己PRがほかの人よりショボかったらどうしよう・・・だから書けない」ハッキリ言っておきましょう。就活では恥を捨ててください。OB訪問の礼儀なんていうものは訪問をしていくうちに鍛えられます。そこで怖気づいていたらなにも始まりません。もし少しくらいメールの敬語が間違っていても、誠意を込めて書いたのならその気持ちは先方にもきっと伝わっています。面接の自己PRにおいても同じです。自己PRで面接官の反応が悪くても、その居心地の悪さは一瞬のものです。面接中にいくらでも挽回できます。まずいのは、「自己PRなにが正解かわかんないし、書けない・・・ああ面接本番になっちゃった!なんも考えてない!」となってしまうことです。でも、そもそも、自己PRに絶対的な正解など存在するのでしょうか?しないですよね。個々の人間性というのは画一化できるものではありません。自分の中でその自己PRが50点だろうと100点だろうと、本当に点数をつけられるのは企業の面接官だけです。面接で披露することで、はじめて採点されるのです。「わからなくても、答案用紙はとにかく埋めて出せ」と教わりませんでしたか?unistyleにも自己PRを書くためのコラムが載っています。「内定レベルの自己PRが簡単に書ける自己PRのフレームワーク」ぜひ参考にして、答案を埋めた状態で、面接に臨んでほしいと思います。ささいな恐怖に自分を支配されて将来に関わる貴重な機会を逃すのは一番勿体ないことです。自分を信じ、思い切って前に進んで行きましょう。4.自分の感情を分析する訓練をする本には「人が人を攻撃するとき、だいたいにおいてその裏にあるのは『嫉妬心』」とありました。自分の中の嫉妬心を飼い馴らす訓練をしましょう。誰かが自分の欲しいものを持っている+自分はそれを手に入れるための努力や、持っている人を超えるための努力をしていないという状況の時、嫉妬心は起こります。あなたがたとえば「学歴フィルターだ!」とか「有能学生だ!」などと他の就活生に対して嫉妬している間にも、ライバル達は行動を起こし、内定をかっさらっていってしまいます。その時間はまさしく「不毛」なのです。自分は何に対して嫉妬心を感じるのか?それを克服するにはどうしたらいいのか?もし嫉妬心による怒りを感じることがあるなら、一度自分と向き合う時間をとって、考えてみてほしいと思います。自分としっかり向き合える人は自信が態度に表れます。それは面接官も気付きます。ぜひ、実践してみてください。5.身体はやばいぐらい鍛えろ本では、「最後は体力」と書かれていました。就活でもそうです。就活は内面重視とは言いますが、「健全なる魂は、健全なる肉体に宿る」という言葉があるように、体調管理は非常に重要です。早寝早起き、決まった時間の健康的な食事だけでなく、私は筋トレもおすすめします。理由は、体力がつくし、見た目も整うからです。就活の時期が後ろ倒しになり、暑い中就活するのは疲れると思います。実は、筋肉量を増やすと暑さに強くなることが研究でわかっています。また、筋肉をつけると代謝があがるので、痩せます。これは面接での見た目においてプラスのポイントになりますよね。女性は「ムキムキになるのはやだな・・・」と思うかもしれませんが、女性の場合筋トレしてもムキムキになることはないので、安心してください。見た目的にも健康的にもメリットの多い筋トレ。就活に取り入れてみるのもいいかもしれません。6.孤独と友達になる本には「(前略)孤独とよりよい友達になり、あなたの時間を食いつぶす人たちと付き合うよりも、自分を幸せにする方法(中略)をその時間を使って考えたほうがいいのではないでしょうか」とあります。これも、就活にも当てはまるのではないでしょうか。私は就活生の友達同士が目的もなくカフェでだらだらと話している時間は果たして意味があるのかと疑問に思っています(友達がいない僻みではありませんよ。けっして)。就活は結局孤独との戦いです。友達といくら話していたって、ESを書き始めるときは一人であり、面接するときもあなたはひとりで臨みますよね。隣で友達が応援してくれてるなんてことはありえません。就活では正解もない海に一人でこぎ出し、そのたびお祈りという荒波にもまれなくてはいけません。今まで友達とべったりで、あまり自分で物事を決めてこなかった人には、きつい戦いになるかもしれませんが、孤独に慣れましょう。大丈夫、あなたはひとりでも十分やっていけるはずです。7.自分の限界は年齢で決まるわけではないことを知るこれは、就活で言い換えれば1、「留年したからって就活に不利なわけじゃない」と2、「自分のできることの限界は時期で決まらない」ということになると思います。1に関しては、私は留年しました(留学などまっとうな理由でなく、普通に単位を落としての留年です)が、就活において不利だと感じたことはありませんでした。なので、留年してる人もそれを言い訳にすることなく、頑張ってほしいと思います。また、2に関しては、就活一歩手前の時期でも新しいことを始めるメリットはあるよ、ということです。私は昨年の10月からビジネスコンクールに出場することにしたり、今年の5月には好きなことをするために仲間を集め団体を立ち上げたりといった活動を行っていました。いずれの活動の話も面接で使えました。心配をかけたくなかったので親には言いませんでしたが、結局就活をしっかりやりながらも団体の活動にも励むことは心の逃げ道になりました。無理にはすすめませんが、とにかく、いつであっても、いくつであっても「迷ったらやってみる」ことは将来プラスにつながると思います。就活一辺倒でも心を病んでしまうこともあると思いますので、好きなこと、興味があることにアクションを起こしてみるのは、精神的にもいいと思いますよ。最後にいかがでしたでしょうか。みなさんにとって少しでも有用なことをお伝えできていたら嬉しいです。ここでは本の一部のみを取り上げてお話しをしてきましたが、「外資系OLは見た!世界一タフな職場を生き抜く人たちの仕事の習慣」は全体としても読みやすく面白い本なので、ぜひ手に取っていただければと思います。外資系を目指す人・迷っている人はもちろん、日系企業志望の人も将来のキャリアを考えるきっかけになると思います。photobyMartinThomas 15,307 views
加速する総合商社によるベンチャー出資、三菱商事がシリコンバレー新興企業向け投資ファンド設立 加速する総合商社によるベンチャー出資、三菱商事がシリコンバレー新興企業向け投資ファンド設立 三菱商事は2016年5月17日、前駐日米国大使でIT業界やライフサイエンス業界、新興企業への顧問業務で知られるウィルソン・ソンシーニ・グッドリッチ&ロサーティ法律事務所元CEOのジョン・ルース氏、並びに米国大手ベンチャーキャピタルであるアンドリーセン・ホロウィッツ元パートナーのアシュビン・バチレディ氏と共に、シリコンバレーの先端企業に成長資金投資を行うファンド、「GeodesicCapitalFundI」(以下、本ファンド)を設立したことを発表しました。ファンドの規模は335百万米ドルとのことです。参考:三菱商事プレスルーム米シリコンバレー域内新興企業向け投資ファンド設立についてリリースでは既に投資を開始しており、日本でも最近流行の兆しがある「Snapchat」など複数の企業に投資を実施済みであると発表しています。近年では三井物産がフリマアプリのメルカリに出資したり、伊藤忠商事が飲食店予約アプリのトレタに出資するなど、総合商社によるソフトウェア関連の企業に対する投資が話題になっています。今回は総合商社によるベンチャー企業投資について見ていきたいと思います。参考:三井物産リリーススマートフォン向けフリマアプリ「メルカリ」社に出資参画参考:伊藤忠商事ニュースリリース予約/顧客台帳サービストレタとの資本提携によりBPO分野の強化へ本記事のコンテンツ・総合商社がベンチャー企業に提供できる価値とはなにか・総合商社による企業の海外進出サポート・インターネットサービスでもローカライズが重要・最後に総合商社がベンチャー企業に提供できる価値とはなにか総合商社がこういったベンチャー企業にどのような価値を提供できるのでしょうか?各社のリリースを読んでいくと「海外展開支援」の部分が共通項として浮かび上がります。又資金提供のみならず、投資先企業の日本への進出支援を専門的に行うチームを組織し、投資先の成長促進と企業価値向上に努めてまいります。参考:三菱商事プレスルーム米シリコンバレー域内新興企業向け投資ファンド設立について三井物産は、国内最大規模の利用者数を有し、グローバル展開を志向するメルカリ社は共同で事業展開を進めるパートナーとして最適と判断し、同社に出資参画することを決定しました。三井物産は、モバイル通信インフラ事業をプラットフォームとし、モバイル決済、ECを始めとする様々なサービスの創出を目指しています。国内及び海外でのICT分野事業(例:ロシア決済事業者Qiwi社、インドネシア高速通信事業者PT.Internux社、アフリカ高速通信Afrimax社等)を通じて蓄積した知見とグローバルネットワークを活用して、各国での事業立上げに必要な機能の提供及び現地企業との提携等を通じ、新興国(含む東南アジア、ロシア、アフリカ等)を中心に、同社のグローバル展開を支援していきます。参考:三井物産リリーススマートフォン向けフリマアプリ「メルカリ」社に出資参画伊藤忠商事のネットワークを活用したアジア地域へのサービス展開も進めます。特に台湾では台湾最大手の電気通信事業者である中華電信股份有限公司(本社:中華民国台北市、董事長蔡力行、以下、「中華電信」)の販売網を活用する営業提携を検討します。参考:伊藤忠商事ニュースリリース予約/顧客台帳サービストレタとの資本提携によりBPO分野の強化へ総合商社の特徴的な強みの一つとして、世界各国に駐在員をおき常に現地の情報を収集し、現地のパートナーとの関係構築を図っていることがあげられます。この情報網とネットワークを活かし、日系企業の海外進出だけでなく、海外企業の日本進出や日本での販売にも大きく関わってきました。総合商社による企業の海外進出サポート日系企業の海外進出の事例でいえば、三菱商事はユニクロの東南アジア進出においてタイおよびインドネシイアで合弁で販売会社を設立しています。伊藤忠商事は菓子メーカーであるカルビーの中国進出やインドネシア進出に大きく関わっています。海外企業の日本進出の事例としては、住友商事が、機械工具の卸売企業である米国グレンジャー社と合弁で工事事業者向けのECサイトMonotaROを設立し、上場までさせています。このように総合商社の強みの一つとして、自社が持つ情報とネットワークを利用して、企業の海外進出をサポートできるというものがあります。商社冬の時代における「商社不要論」ではこのネットワーク機能をメーカー自身で内製化すれば商社に口銭を払う必要もないとして、商社を通さない体制を構築しようとし、実際に米国やヨーロッパではそのモデルが成功したといえます。一方で、中国や東南アジアなどの市場が成熟しきっていない国に新規で進出する際には、総合商社と提携して商社の持つ情報とネットワークを活用した方がよいといえます。そのためまだまだ総合商社が海外進出で果たす役割は大きいといえます。インターネットサービスでもローカライズが重要いまでは社会インフラの一つに成長したWebサービスと言えるfacebookの日本語版は2008年5月にスタートしましたが、大きく伸びたのはfacebookが日本法人を設立し、日本でのマーケティングに本腰を入れてからです。(もちろん映画「ソーシャル・ネットワーク」の成功も大きな要因の一つだとはいえますが)グローバルにサービスを展開する上では、進出する国のことをよく理解し、その国に合わせたローカライズが不可欠です。総合商社では様々な企業の海外進出を長年サポートしてきた経験から、Webサービスにおけるローカライズにも貢献できると考えていると思われます。三菱商事が組成したファンドにて既に投資を実施したと発表しているSNS「snapchat」も既にアーリーアダプターが日本でも使い始めていまうが、日本法人が設立され、そのサポートを三菱商事が行ったら日本でもfacebookやtwitterのようにマジョリティまで一気に広がる可能性があるといえます。最後に一つ懸念点をあげるとしたら、総合商社の社員のITリテラシーは高いわけではなく、ベンチャー企業をサポートする上ではこの点がネックになる可能性はあります。それでもここまで培ってきた海外進出のノウハウを遺憾なく発揮し、IT分野の企業のローカライズの知見も深めることができれば、総合商社の覇権はまだまだ続くといえます。総合商社志望の方や内定者の方は、今後の総合商社によるベンチャーキャピタル事業にも注目してほしいと思います。photobyMartinThomas 22,158 views
「NTT、辞めました。」ー退職ブームに沸くNTTを中の人が考察してみたー 「NTT、辞めました。」ー退職ブームに沸くNTTを中の人が考察してみたー Webメディア上の記事・コンテンツは"エントリー"と言われ、中でも退職に関して述べたものを、"退職エントリー"と呼びます。日本を代表するような大企業から新興ベンチャー企業まで、様々な企業の退職者が自身の経験を発信していますが、中でも最近ブームと言っていい程退職エントリーが量産されているのが、ズバリ"NTTグループ"になります。参考:6年勤めたNTTを退職しました元々NTT関連の退職エントリーはいくつもあったのですが、上記のエントリーがバズって以来、NTTグループの退職エントリーが世間の注目を集めています。私自身も現在NTTグループの一角の大手企業に勤めており、こういった退職エントリーブームを中の人視点からしていろいろと思うことがあります(筆者は退職しているわけではなく現在も中の人です)。本記事では、そんなNTTの退職エントリーを紹介しながら、「NTT退職エントリーブームが示唆すること」について考察していきます。NTTに限らず、「安定した日系大企業」に共通する大手で働くメリット/デメリットが浮き彫りになりました。NTTに興味がある人もない人も、ぜひご覧ください。まず、"NTT"とは何か"NTT"という言葉自体をご存知ない方はいないと思います。「電話線を引いている会社?」「ドコモのこと?」「フレッツ光の会社?」世間一般では主にC向けの代表商品に紐づいたイメージが先行していると思われますが、NTTグループ自体は2017年度現在で連結子会社922社を要する日本最大級のグループ企業となっています。詳細については以下の二記事で異なった視点から述べていますので、こちらを参考にしていただければと思います。参考:内定者経験|NTT志望者がグループ他社の社員にもOB訪問をすべき理由NTT対策の総まとめ。ーインターン攻略から内定まで主要10社を完全網羅ー一般に、"NTT"と言われるとNTT東西・NTTドコモを始めとした個別企業を差すことも多いのですが、厳密にはNTTグループの純粋持ち株会社である日本電信電話のことをNTTと言います。(日本電信電話は純粋持ち株会社として設立されていますが、実際には自社で研究活動等を行い収益をあげているという点では事業持株会社の側面を持ちます。)最近ブームとなっているNTT退職エントリーの多くは、「〇年勤めたNTTを辞めました」といったように、「NTTグループうちのどの企業について書かれているか」については書かれていません。本来のNTTである日本電信電話の場合もあれば、孫会社と言われるような企業の退職エントリーである場合もあります。(ちなみに中で勤めていると、退職エントリーで書かれている内容がどの企業について書かれているものなのか何となくわかったりもします)「なぜ、辞めないのか」ーNTTで働くメリットー退職エントリーではもちろん「退職した理由」について書かれているわけですが、基本的には前職についての悪口だけをつらつらと述べるものではありません。「〇〇という良い点も確かにあったけど、最終的にデメリットの方が多いと考えて退職しました」という形で、自分の所属組織について良かった点/悪かった点を両軸で述べている印象があります。ここでは、退職理由の前にNTTで働くメリットについて、過去の退職エントリーや私自身の就業経験に基づいて紹介します。メリット1:いい人が多く、クビにならない総じてすげーいい人が多いです。コミュ力重視の採用を長年続けていることもあり、日本語が適切に通じて、かつ人もいい人が多い気がします。良く言えば草食男子、悪く言えばキレが無い、ガツガツしていないという感じでしょうか。私が新卒の時は、ザ・パワハラ上司みたいな人たちもたまに見ましたが、今では絶滅種でほとんど良い人しか見当たりません。出典:【退職エントリ】10年以上勤めたが、いまさらNTTを辞めました。「一緒に働く人」を志望動機の一つとして語る就活生はそれなりにいますが、NTTのグループの退職エントリーでも"人"については魅力として語っているものは多かった印象があります。総じて穏やかな人が多く、理不尽な要求やそれこそパワハラといったものはほぼ無い傾向が各種エントリーから読み取ることができます(もちろん現場によりけりで、「絶対にありえない」とは言い切れないわけですが)。また、元々NTT一社時代から分社化して現在に至るNTTグループでは、高年層を中心に様々な経歴を持った社員が存在します。そのため、得意分野やスキルの異なる社員がよくわからない人員配置をされている気も個人的にはしています。・僕の成績は最低だったが、なぜかクビにならない。国家資格や社内資格に無理やり挑戦させられるも連戦連敗。パートのご婦人の方々に罵倒され、息も絶え絶えに徒然を過ごすなか、無駄に歳を積み重ねる。出典:10年勤めたNTTを退職しました(無能編)こちらの方が生々しく語っている通り、NTTグループでは非常に解雇規制が強く、会社を辞めさせられるという事態はまず起こり得ません。特に成果を上げなくても、会社にいるだけでそれなりに役職が上がったりもします。企業に所属してその対価として得る給与を生活の糧としている人がまだまだ大多数である現代社会において、雇用の安定性が確保されていることはメリットの一つとして挙げていいことだと考えます。メリット2:「ホワイト企業」の代名詞就職活動の場で"NTT"と言われると、ホワイト企業のイメージをまず真っ先に抱く方も多いと思います。『「裁量が大きい」「風通しのいい」会社とは何か?就活界の5つのマジックワードを徹底解説』でも述べた通り、「ホワイト企業」という言葉の定義は個人の価値観によって異なりますが、ここでは便宜上残業が少ない・休暇日数が多いという労働時間に紐づく一般的な定義を扱います。そのためどちらかというと、ホワイトというよりは徹底した労務管理と法令順守意識と言った方が適切かもしれません。・生産性を犠牲にしてでも守る。サービス残業なんてやると逆に上司に鬼のように怒られる。・有給消化率は部署にもよるがほぼ100%。・退職後は非常に手厚い保証。嘱託社員のおじいちゃんによく自慢された。出典:7年勤めたNTT系列を退職して2年半が経過しました(ノンキャリア編)NTTグループがホワイト企業とイメージされる要因の一つが労働組合の強さにあります。若者の過労死や働き方改革などでこの手の話は近年注目を集めるトピックの一つにはなりますが、NTTグループの多くではサービス残業や不当な長時間労働なんてのはもってのほか。法令に違反するような労務管理をしたら最後、組合からお叱りや説明の場を設けられることになります。勤務時間については、PCの使用時間・オフィスの入退出時間・入居ビルの入退出時間までが管理され、どう頑張ってもサービス残業が出来ないような体制が整っているグループ企業も存在しています。また、よくある話で私自身も実感しているところとして、毎年有給休暇の期限切れ直前となる9月には休暇を取得する人が続出し、夏季休暇も相まって人手不足で仕事がなかなか進まないということが往々にして発生します。仕事を進めることよりも、有給休暇を使い切ることを優先する。それが、NTTグループなのです。メリット3:世間で言う安定性は抜群(と思われる)「ホワイト企業」と並んで就活生が話題に挙げる話として、その企業の安定性、すなわち潰れにくいかを気にするケースは多い印象です。元々は三公社の一つの国策企業として発足したNTT。長年日本の通信インフラを支えてきた組織として安定性をイメージする方は多いと思われます。NTTの全体像をちゃんと把握している人はおそらく(私を含めて)少ない数しかいないはずです。とてつもなく大きい企業グループで、本当にいろいろなことをやって日本を下支えしています。国や公共団体の情報通信分野において利用や政策をリードしているのは間違いなくNTTで、私はNTTが終わるようなら日本も終わると思っています。出典:次々出てくる退職エントリー、それでもNTTはすごいよこちらの退職エントリーが指摘する通り、端的に言って今でもNTTグループが日本の通信インフラを支えていることは事実でしょう。MVNOや海外の有名IT企業等が参入する現在においても、結局はNTTのプラットフォームが用いられて多くの事業は行われており、NTTグループが丸ごと潰れるといったことはまず考えられないと言っていいでしょう。もちろん、「10年前は東電・シャープに入社した人は勝ち組だった」でも指摘した通り、今や「~~社に入っておけば絶対将来も安泰」といった絶対的な安定というものは存在しません。とは言え、大企業やこういった社会基盤を支える企業がそうでない企業と比較して相対的に安定していることも事実であり、「NTTが安定している企業か」と言われればYesと回答せざるを得ない面も少なからずあると思っています。あれだけ株価が下がり世間的なイメージも悪くした東京電力が、潰れるどころかむしろ数年後にあっさりと過去最高益を記録した話は記憶に新しいことかと思います。「なぜ、辞めるのか」ーNTTで働くデメリットーこのように、NTTで働くうえでは様々なメリットがある一方で、当然これだけの退職エントリーが出ている分デメリットも存在します。デメリット1:効率性・スピード感の欠如NTTの社内システムは非常に使いづらい印象を受けます。末端までセキュリティ施策を推し進めるのは結構ですが、全体最適化のために推し進められた施策が個々の部署の生産性を大きく押し下げているケースが多々あります。参考:10年勤めたNTTを退職しました(無能編)こちらについては以前unstyle内の記事「NTT東日本のイメージが変わる?OB訪問でわかった実態」でも少し触れましたが、NTTグループ全体の傾向として、リスクに対する慎重な姿勢や非効率な業務運営がなされているケースは多いという指摘が広くなされています。意思決定の遅さというのも、「スピード感に欠ける」という指摘を受ける一要素でしょう。やはり日本の通信インフラを支えている企業らしく、セキュリティーには敏感な性格は強いと言えます。コーディング規約や社内で閲覧できるWebサイトに大幅な制約があるなど、業務を進めるにあたってあらゆる制約がかかっており、結果的に効率性を欠いている面があります。その例として上記のような社内システムの使い勝手の悪さは個人的にも実感しています。情報通信分野のリーディングカンパニーである割には、会議室の予約システムや勤怠管理システムなど、効率的とは言えない面が随所に見受けられます。デメリット2:給与には満足していない社員も一定数いる就職活動におけるNTTグループの代名詞として挙げられるのが、「まったり高給」という言葉。しかし、「NTTコミュニケーションズの社員が伝えたい6つの真実」でも触れた通り、「まったり高給」とは「まったりの割には給料がそれなりに貰える」という意味合いの方が近く、いわゆる「高給取り」と呼ぶには物足りないと感じる人は多いようです。入社7年目のサラリーマンの給料(ボーナスや家賃補助など全部込み)として、僕の年収653万円という数字は先に書いたように年代平均よりは良いしこの数字を貶すのは気が引ける。その一方でここからモリモリ上がるかというと管理職昇格という狭き門を通り抜けない限り良くて800万円になるかどうかというラインを生涯さまよい続ける事になる。出典:6年勤めたNTTを退職しました四十の管理職で650万らしい。ゆ、夢がない。出典:7年勤めたNTT系列を退職して2年半が経過しました(ノンキャリア編)また、役職についても各社上詰まり感が否めない傾向はあるようで、年齢を重ねれば半自動的に課長ぐらいまでは到達できるという時代でも無くなってきているようです。現に、定年が近づいていても、いつまで経っても平社員でいる人はそれなりに見受けられます(そういった人たちが特段スキルが低いようには内部で働いていて感じないのですが...)。その昇進も、いわゆる社内政治といった業務遂行とは直接関係のない分野や、社内システムの仕様といった他企業では通用できない狭い世界のスキルで決まっている面は少なからずある印象です。NTTグループは単純に給与として受け取れる絶対値が高いというよりは、扶養手当・住宅手当といった福利厚生に関する各種手当や、休暇の多さ・残業時間の少なさなど、総合的に加味したうえで待遇の良さが語られるべきだと思っています。一般的な生活をする分には十分な給与がある程度のゆとりをもって得られる一方、若くしてがっつり稼ぎたいという方には物足りない金額なのかもしれません。デメリット3:夢ある仕事?でも実際は...貴社がこれまでに築いたネットワーク技術や膨大な顧客基盤を活かして、今よりも人のつながりが強い社会を実現したい。私の強みである【組織の足りない部分に気づく力とそれを埋めるための行動力】を活かして、隠れたニーズを顧客から引出し、多くの社内外のスペシャリストを巻き込みながら、社会に変革を与える事業に取り組みたいと考える。また多くの分野の仕事に関わるなかで、ゼネラリストを超えたスペシャリストを目指したい。参考:【内定】NTT東日本エントリーシート(総合職)NTTグループの主要事業である情報通信の分野における志望動機のよくある例として、「社会をよりよくする」というビジョンを書くケースは非常に多い印象です。「NTT東日本の新卒採用HP」にも書かれた「つながる」というキーワードから想起されるように、「○○と××を繋げて社会をよりよくしたい」といったものがその代表例です。情報化社会という言葉が誕生してからしばらく経ちますが、今や通信やITが無くては事業活動や我々の日常生活は成り立たないものとなっています。それだけ活用可能性が高い分野であれば、通信やITを用いてあらゆる分野で社会をより良くするというビジョンを掲げ、企業に入社してくるという方はそれなりに多いことでしょう。良くも悪くも、受託開発のSIerの血は根強いです。お客様に言われた仕様のシステムを確実に作って納品する。旧来型のビジネスモデルをアイデンティティにしているため、今現在も全てはお客様ありきです。つまりは、会社は私たちに、プロフェッショナル御用聞きに徹することを望んでいるのです。当社に入社した社員のほとんどは、ITを使って社会に新しい価値を提供したい、社会を変えたいというモチベーションで入社したことでしょう。しかし、全てとは言いませんが、当社の大部分の仕事は、目の前の顧客だけをみた近視眼的な仕事がほとんどです。出典:【退職エントリ】10年以上勤めたが、いまさらNTTを辞めました。しかし、現実問題として、NTTグループの事業のメインは、技術力を活かして社会に新たな価値をもたらすことではなく、お客に要求された仕様通りにシステムを作り上げることだったりもします。もちろん全社方針として海外展開や新規事業へ手を出すといった話を時おり耳にすることはありますが、この方が指摘するように、まだまだ国内の受託開発のSIerとしての性格は根強い印象です。あれだけ海外展開のイメージが強いNTTデータでさえ、国内の売上高が過半数を占めているというのが現状です。インターンシップでよくあるような、「新規事業立案」みたいなものに携われるケースはほんの一握りでしょう。「通信・ITの力で社会をよりよくする」という気概を持って入社する一方、実際に入ってみると「要求された仕様条件を満たす」ことに必死で、ほとんどの社員が自らの仕事の社会的意義のようなものには目を向けず目先の業務に注力しているというのが現実ではないでしょうか。私自身は元々そういったビジョンがあって入社したわけではありませんが、それでもやはり今の仕事をすることで誰が喜ぶのか・社会の発展にどう寄与しているのかといった実感は正直得られないまま日々を過ごしているのは否めない気もしています。こういったミスマッチが、退職者を生み出す一つの要因となっていることが想定されます。優秀な人が日系大企業を抜けているのは、何もNTTに限った話ではないこれまでの内容から、「安定した日系大企業」の典型例とも言えるNTTグループにも、実際に働くとなると様々なメリット/デメリットがあることは認識していただけたかと思います。しかし、NTT退職エントリーブームである現在では、あたかもNTTグループだけで人材流出が加速しているかのように思われるかもしれませんが、このことは日本社会全体にある程度共通している傾向だと考えています。参考:「総合商社、辞めました。」76人の商社マンの転職キャリアを追うこの記事のように、現在新卒就活の最人気業界と言ってもいい総合商社でさえ、優秀な若手の離職率増加に危機感を覚えているということです。先ほど「解雇規制が強く、会社に所属しているだけでそれなりに役職が上がったりする→相対的に雇用が安定していて良い」といった話をしましたが、裏を返せばこれは優秀な若手にとって画一化された報酬・雇用体系による大きな機会損失となる可能性を含んでいると考えることもできるでしょう。新卒一括採用・終身雇用といった日本型雇用慣行が徐々に薄れていく現代において、優秀な若手社員にも雇用の流動化の波が少しずつ押し寄せてきているように感じます。ある意味日系企業の縮図とも言えるNTTグループでそれが顕在化するというのも不思議な話ではなく、今回はたまたまNTTグループで退職エントリーとして連続したからブームのように語られているだけだと考えています。意思決定の遅さ・非効率性・解雇規制といった先述した話の多くは多くの日系大企業にも当てはまるものでしょう。NTTを特に志望していない方でも、現代のキャリア論のある種一つの象徴として今回の一件を捉えていただければと思います。退職エントリーを読む際に注意すべきことさて、今回のような退職エントリーブームとなると、何だかNTTグループ(もしくはそれに代表されるような大企業全般)は辞めることこそが正義であり、残る側の人間=能力が無く企業にしがみつくことしかできない人のような見方をする方も中にはいるかもしれません。しかし、特に就活生の皆さんにとっては、このような考え方については注意が必要です。注意点1:退職しない人は退職エントリーは書かない至極当たり前ですが、案外見落としがちな観点だと思います。退職せずに企業に残る人は、退職エントリーに限らずわざわざ自身のキャリアについてWeb上であれこれ語る割合がぐんと下がります。世界史の分野でも「歴史上のほとんどは成功者の体験により出来ている」といった指摘がありますが、Web上の世界では「大企業を辞めた人」の方が自身のキャリアについて語る割合は高いと言えます。「ひとまず大企業に就職して長期間勤め上げる」というキャリアがまだまだ一般的なモデルケースとしてみなされている現在では、"普通ではない"(と多くの人に思われている)キャリアを歩む人の声が多く発信されるのは自然なことだと考えています。また、実際にNTTグループ・大企業を退職した人の中でも、退職したことに後悔している人が退職エントリーを書くケースは稀だと考えられます。就活生の皆さんには、退職エントリーには生存者バイアスだけでなく、"退職者バイアス"のようなものがかかっていることをくれぐれも忘れないでいただきたいと思います。もちろん、この方のように「残った側の人間」が情報発信をするケースはゼロではないのですが...。参考:5年強勤めたNTTを退職する気はありません(無能編)注意点2:そもそも、NTTグループ各企業を"NTT"と一括りにして考えることが間違っている巷で出回るNTTグループの退職エントリーですが、そのほとんどは辞めた先を"NTT"と表記するだけで、NTTグループのどの企業を辞めたか明記されていないケースは多い印象です。もちろん、NTT本体(=日本電信電話)について述べた退職エントリーもありますし、中の人からすればどの企業について言っているかほぼ特定できるものも存在します。しかし一方で、先述したメリット/デメリットはNTTグループの全体的な傾向ではあるでしょうが、結局は各個別企業ごとに、更にはその中の部署ごとによって実態は異なります。私自身、先述したメリット/デメリットは6つ全て基本的に共感できる内容ですが、隣の部署の同期は連日残業続き・向かいの部署の同期は短い期間で案件を回すスピード感のある(ありそうな)事業に従事といったように、結局は行き先次第で待遇や仕事内容は大きく異なります。そのため、900社超の企業を含むNTTグループを一括りにして「NTTの退職ブーム」とされるのは個人的には若干の疑問が残ります。注意点3:「大企業に勤める=スキルが身につかない=自身の市場価値が下がる」とは思って欲しくない先ほど「他企業では通用できない狭い世界のスキルが評価される」と述べたように、NTTグループの企業に勤めていると社内でしか通用しない知識で評価されるケースも多く、その後のキャリアの選択肢を広げるには適切とは言えない環境に遭遇する確率が高いのは事実だと思っています。こういった話をすると、「スキルが身につかないような上から降ってくる仕事をただただこなすだけだから大企業はダメなんだ。やっぱり今の時代ベンチャーに就職すべき。」といった論調を時おり耳にしますが、就活生の皆さんは本件については慎重に考えるべきです。「大企業」や「ベンチャー」をそれぞれ一括りに語るべきではないというのは前提に、ではベンチャーだったら本当にスキルが身につく可能性が高いと言えるのでしょうか。例えば企業体力がないベンチャー企業では単純に一人当たりがこなすべき業務量が多く、目先の業務を終わらせることに集中してしまう一方、稼働に余裕がある大企業の方が手厚い研修や業務外の時間を活用したスキルアップの機会が多いという考え方もできるでしょう。また、大企業の場合は最悪身動きが取れなくなっても「居続ける」という選択肢が取れる可能性が高いことは現実問題として優位性の一つでしょう。特にNTTグループの場合はジョブチャレンジというグループ他社への転職という機会も設けられています。もちろん、転職市場では「年齢」というのも一つの重要な評価指標になりますので、数十年同じ企業に勤めた後でのキャリアチェンジは困難であることが多いのは事実です。一方で、伊藤忠商事を退職し起業という典型的な大企業を「辞めた側」の人間であるunistyle創業者の樋口も、新卒では大企業に就職したことが結果的に自身の市場価値を高めた一要素となったことを指摘しています。転職活動では日系大企業もいくつか受けて、起業して売却までたどり着いた経験ももちろん評価されたんだけど、同様に新卒で伊藤忠という大企業で3年半過ごしたことも評価されてるように感じた。大企業の組織、仕事の進め方に対するある程度の理解を求めているんだろうと思う。—KotaroHiguchi(@happytarou0228)2018年6月28日最後に:NTT退職エントリーブームが就活生に示唆しているものは何か長々と書いてきましたが、結局この記事で言いたいことは「NTT退職エントリーがブームだよ」といった事実報告や、大企業を退職することを肯定/否定する話ではありません。(今回のNTT退職エントリーのような)一過性のブームに踊らされず、自身が描きたいと考えるキャリアに真摯に向き合い、それに伴う就職活動をしていくべき。「自分のモノサシでキャリアを考えろ」という話は直近の記事で何度もしており、「またか」と思った方もいらっしゃるでしょうが、それだけ繰り返すほど今の時代では大切なことです。新卒の学生は大人が思っている以上に株価や直近の業績に敏感です。もちろん株価や業績が、説明会開催などの採用にかける費用に影響するためという考え方も出来ますが、世の中の「空気感」といったものを感じ取っているように思います。トヨタがリコールの対象になるといった話がでると反射的に人気ランキングが低下するといったことが起きています。世の中の空気に敏感というと聞こえはいいのですが、自分自身の企業選びやキャリアに対する考え方がしっかりしていないために世の中の流れに翻弄されてしまっているとも言えます。参考:10年前は東電・シャープに入社した人は勝ち組だった東京電力やシャープといった大企業でも大きく業績を下げた時期がありました。就活生の最人気業界である総合商社でさえ、「商社の冬の時代」と呼ばれる時期を乗り越え現在の地位まで上り詰めました。いつかは、NTTグループにもこういった苦しい時代が訪れるのかもしれません。人生一度しか使うことができない"新卒カード"。『あなたは』それをどのように使い、どのようなキャリアを歩んでいく将来を描きますか。関連記事: 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