商社ごとの違いとは?

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最終更新日:2023年10月30日

商社ごとの違いとは?

こんにちは。
16卒の総合商社内定者です。

ここ数年、就活生に絶大な人気を誇るのが総合商社業界であり、Unistyle就活意識調査においても志望業界ランキングトップ、第一志望群企業人気ランキングのトップ5を五大商社が独占しています。

私自身も五大商社の選考を受け、幸いにも数社から内定を頂くことができました。今回はその際に感じた各商社ごとの違いを語りたいと思います。

本選考とインターンの締め切り情報

企業研究に関して


ここ数年、商社業界は業績が良く、過去最高益を達成したニュースなどが新聞を賑わせていますね。では実際に商社業界がどのような状況になっているのか分析をしてみましょう。

私は企業研究をする際にホームページに穴をあける気持ちでくまなく見ていました。特にIR情報などは印刷し、赤ペン先生のごとくペンで書き込みをし、他商社比較を行っていました。

IR情報の読み解き方については下記の記事にて説明しているので参考にして下さい。
URL:最後のとどめの一手「IR情報を用いた逆質問」の考え方

2014年度当期純利益
三菱商事 4,006億円
三井物産 3,065億円
伊藤忠商事 3,006億円
丸紅 1,056億円
住友商事 ▲732億円

2014年度に関しては原油価格の下落により、資源分野での収益の下落が顕著に表れています。

また2015年度業績予想においては三井物産が資源価格下落の影響を受け収益を落とし、業績予想においては伊藤忠商事と三井物産の順位が入れ替わると言われています。

セグメント別トップ3の収益(単位:億円)
三菱商事 生活産業1,205、機械913、エネルギー823
三井物産 エネルギー1,197、金属資源609、機械・インフラ457
伊藤忠商事 食料1144、住生活・情報790、機械546
丸紅 生活産業398、輸送機256、電力・プラント223
住友商事 輸送機・建機498、メディア・生活関連478、金属325 

各セグメントにおいて安定した収益を誇っている三菱商事資源分野というタイヤで一輪車を漕いでいる三井物産非資源分野でNo.1を獲得した伊藤忠商事水や電力に強みをもつ丸紅輸送機とメディアに強みをもつ住友商事などなど...

セグメント別の収益を見ると各商社ごとに注力している分野の違いがわかりますね。特に三菱商事はどの分野においても業界上位3位以内に入り、安定した強さが光ります。

また学生の人気としては三菱商事ならばどの部門も人気が高く、三井物産なら資源分野もしくは機械・インフラ、伊藤忠商事なら食料、住生活・情報、機械、丸紅なら紙パルプ、電力、住友商事ならばメディア、輸送機の業務に携わりたいと考える学生が多いと就職活動および内定後に聞いた話からわかりました。

注力している地域

各商社のIR情報からカントリーリスクエクスポージャーという資料に辿り着き、出資額順に重点国を予想しました。また三井物産は中期経営計画に重点国を記載しています。

参考までに以下は住友商事のカントリーリスクエクスポージャーの資料です。

[三菱商事]
中南米(チリ、ペルー、ブラジル)、東南アジア(インドネシア、フィリピン、マレーシア、タイ)、ロシア、中国、インド

[三井物産]
中国、インド、インドネシア、ロシア、メキシコ、ミャンマー、モザンビーク、チリ、トルコ

[伊藤忠商事]
中国、東南アジア(フィリピン、ベトナム、インドネシア)、中南米(コロンビア、ブラジル、ベネズエラ)

[丸紅]
中国、インド、ミャンマー、南米、サブサハラ(南アフリカ、アンゴラ、ケニア)

[住友商事]
東南アジア(インドネシア、ベトナム、フィリピン)、中国、中南米(ボリビア、メキシコ、ブラジル)、マダガスカル、南アフリカ

各商社が注力している地域を見てみると中国、東南アジアに関してはどの商社も多額の投資を行っています。

ただ中南米やアフリカにおいては各商社ごとに注力している国にはバラつきがあり、まだまだこれから投資先を検討していくというように感じます。

三井物産がモザンビークを重点国として発表したように、これからはそれぞれの商社が力を入れているセグメントによって進出していく国が異なると考えられます。

内定者および社員の雰囲気


内定式も終わり、他商社の内定者と関わる機会も増えてきました。選考中にお会いした社員と選考後に会った内定者の雰囲気はそこまで相違はなかったので、それを踏まえた上で各商社の雰囲気に関して書きたいと思います。

【三菱商事「社会人デビュー」】
業界不動の一位で毎年高学歴かつ優秀な内定者を集めています。

そして今までの人生において挫折を味わった人が少ないように感じます。中学高校の試験では常に学年上位、スポーツでの入賞経験ありなど輝かしい実績を残してきており、エリート志向が非常に強い集団です。

みなさんの親の世代では「商社ならば三菱商事に入っておけば間違いない」という風に考えている人も多くいるでしょう。

一方で「三菱商事内定者」という素晴らしい看板を手にした瞬間に自分はスーパーマンであると過信し、自分にできないことはないなどと考えてしまう学生が多いようです。

よく高校デビュー、大学デビューという言い回しがあるように社会人デビューの色が強い会社です。    

【三井物産「知的体育会」】
五大商社の中でも採用人数における体育会出身者の割合が一番多いことで有名です。

しかし、ただスポーツをやってきただけでなく、チームビルディングなどの頭を使うことに慣れているスポーツマンが多いように感じます。

その為、体力のあるインテリ集団、「知的体育会」と呼ばれる人が多く属する会社といえるでしょう。「人の三井」といわれるように一人一人に魅力があり、OB訪問を通して印象に残った社員が多くいました。

【伊藤忠商事「野武士集団」】
今最も勢いのある商社といえるでしょう。お酒様など伝統的な宴会芸が語り継がれていることから宴会好きな人が多いようにも感じました。

野武士集団という意味では個の力を重視しており、その点では「人の三井」に似たものがありますが、品格があるかどうかは怪しいです。よく合コンでは「伊藤忠はとりあえず脱ぐ」などという格言があるようになんでもやってやるという人が多いように感じました。

【丸紅「俺たち商社マン」】
2014年度の業績においては業界4位になったものの、人気ではまだ業界5位であったように感じます。つまり五大商社に入りたい人がギリギリ引っかかるのが丸紅であるということです。

「商社マン=勝者マン」という言葉を信じているのかわかりませんが、自分が商社マンであることに誇りを持っているようです。しかし、情熱的な人が多く、泥水を飲む覚悟ができている人が多いように感じました。

【住友商事「石橋を叩いて崩れ落ちる」】
石橋を叩いて渡らないといわれるほど慎重な商社として知られている住友商事ですが、ついに昨年度、資源分野において大損をしました。

とはいえ住友財閥の商社であり、そのブランドの人気は根強いです。会社の場所が勝どきと都会の喧騒を外れているからかはわかりませんが、おっとりしている人が多いように感じました。

最後に

盛りだくさんの内容でしたが、いかがでしたでしょうか。

ひとえに総合商社といっても各社で雰囲気やビジネススタイルは異なり、さらには同じ会社においてもセグメントごとに雰囲気は違うと思います。

これから就職活動を迎える学生には自分の足と目を使って、会社とその中で働く社員を見極めてほしいと思います。

 

photo by Martin Thomas

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就活生が話しがちな志望動機「グローバルに働きたい」の3つの分類 就活生が話しがちな志望動機「グローバルに働きたい」の3つの分類 自分自身の海外生活経験や留学経験などから「グローバルに働きたい」という企業選びの軸を持つ学生は少なくありません。一方で、「グローバルに働く」ということについて、しっかりと定義まで考えている学生は少なく、何となくグローバルという言葉はかっこいいぐらいに使っているのではないかと思うことも多くあります。今回は実際の企業の仕事内容から、「グローバルな働き方」の3つの分類についてご紹介します。働き方その1:駐在がメインのグローバルな働き方総合商社は特に海外駐在が多いのですが、その他金融機関やメーカーにおいても海外駐在員としてグローバルに働くというのはイメージしやすいかもしれません。数年単位で、現地に駐在し、親会社の現地法人で働くというのが一般的なケースです。非常にグローバルな印象を受けますが、総合商社の人に話を聞くと、現地法人で経理の仕事などやっていると結局、日本人同士で仕事をすることが多く、働いている場所はグローバルだけど実際の働き方は果たして本当の意味でグローバルなんだろうかと思っている人もいるようです。また駐在の場合はどの国・地域に駐在するかで大きくライフスタイルが変わります。ロンドン・ニューヨークの英語圏大都市での駐在ならいいけど、ブラジルの奥地で投資先のメーカー工場に駐在するケースや、アフリカでシラミが大量に出るベッドで暮らさざるを得ない場所に駐在するケースなども存在します。総合商社であれば赴任する地域は配属によって選べない部分もあるので、運命に身を任さざるを得ないことも少なくないでしょう。働き方その2:頻繁な海外出張によるグローバルな働き方拠点は日本に置きながらも頻繁に海外出張を行ったり、時には数週間滞在して取引先と交渉を行うという出張をベースにした働き方もグローバルな働き方の一つです。総合商社や海外から資材を調達しているメーカー、販売先が海外のメーカーである素材メーカーなどはこういった頻繁な海外出張によるグローバルな働き方をしているように思います。あくまで拠点が日本であるため、生活基盤は安定させながらグローバルに各国の人々と関わることのできる働き方で、赴任先により生活スタイルが大きく変わる「駐在」よりはリスクが少ない働き方と言えます。一方で部署によっては、取引先が韓国だけだから、中国だけだからと一つの国に頻繁に出張するというスタイルもありえます。その場合は「世界を股にかけて」というイメージとは少し遠くなるかもしれません。働き方その3:チームメンバーが多国籍なグローバルな働き方最後に外資系企業に多い働き方の一つで、チームメンバーが多国籍であるという働き方があります。日系企業の多くは日本人とだけ働くことが多く、日本語で仕事をすることが多いのですが、チームメンバーが多国籍の場合は共通言語として英語を使うことが多くなります。この多国籍なチームで働くというのをイメージして総合商社に入社したけど意外と日本人だけで日本語で仕事している時間も多いと感じる人は少なくありません。一方で、チームメンバーが多国籍な企業の場合は英語でしか仕事をしないということもあり、選考の段階から高い英語力を求めることも少なくありません。例えば、世界的なタバコメーカーのフィリップモリスジャパンの選考は全て英語で行われます。参考:フィリップモリスジャパンの採用直結インターン「INKOMPASS」を徹底解説また元マッキンゼーの採用担当である伊賀泰代氏はその著書「採用基準」において、英語力が重要な採用基準の一つであると話をしています。採用基準もちろんP&Gのように入社時にはそこまで英語力は問わないものの、グローバルなチームで働くメンバーとしてふさわしいように、内定後からみっちりと英語のトレーニングがある企業もあります。このあたりは企業説明会などで質問しながら自分が受ける企業が採用時点から英語力を求めるのか、入社後に伸びればいいのか、聞いてみるのが良いかもしれません。最後に「グローバルに働きたい」といっても、駐在なのか、出張なのか、チームが多国籍なのかで3つに分けることができ、更に先進国なのか途上国なのかなどどこで働きたいのかという地域で区切ることで、その働き方は様々だということがわかります。「グローバルに働きたい」というのが就職活動生の間でマジックワードになっているからこそ、自分なりに定義して、その定義がどのように志望している企業に当てはまるのか理路整然と話すことができると評価されるでしょう。photobyLukePrice 36,278 views
「シーシーシー」”彼女は海を見る”を英語で言えるやつ、少なすぎ。 「シーシーシー」”彼女は海を見る”を英語で言えるやつ、少なすぎ。 こんにちは。くらもんです。いきなりですが、"Sheseesthesea."(彼女は海を見る。)を正しく英語で言える日本人、少なすぎ。私、16年間ニュージーランドに住んでいたため英語はネイティブなのですが、日本にきて早7年。気づいてしまったことが一つあります。"Sheseesthesea."(彼女は海を見る。)を正しく英語で言える日本人、少なすぎ。コンビニは24時間営業で素晴らしいし、世界でも最先端テクノロジーに溢れる街中に”お寺”。現代と古き良き文化の融合なんてイカしてる。ご飯はおいしいし、電車に携帯忘れても戻ってくる。日本って、本当に素晴らしい国。ただ、、、、、英語の発音が、、、、、残念です、、、、、。上記で述べた、Sheseesthesea.日本人が言うと、Sheshethesea.(彼女が海を彼女が)とか、Seeseethesee.(みるみるみる)とかに聞こえて、ネイティブからすると「Whatthehellareyoutalkingabout?(こいつ何言ってんだ?)」となります。日本語で例えると、「掃除機」と「正直」のような感じです。「正直に話さないといけないよ」と言ったつもりが「掃除機に話さないといけないよ」となる。ま、昨今IoTが叫ばれてるので、もしかしたらマジで掃除機に話さないといけないシーンだったりすると最高にCOOOOOOOOOOOOOL!!なわけですが、文脈から言いたいことは感じとってもらえたらうれしいです。ということで、「聞いてるこっちも恥ずかしい!日本人の発音違いあるあるアワード!」を勝手に開催します。ほんとにあった、怖い日本人の英語のお話。やっほー!デブ!初対面で必ず言う、"Nicetomeetyou!(初めまして!)”。言い間違いで多いのが、NicetoMEATyou!(やっほー!デブ!)。ウィットに富みすぎている日本人だと思ってもらえたら光栄ですね。今回のワード▶︎▶︎▶︎MEET(会う)/MEAT(お肉)女1:えー嘘でしょ!シーツッ!覆うものを指すSheet(シーツ)と、スラングであるShit(ちくしょう!)。ご存知だと思いますが、日本語にもスラングがあるように、英語にももちろんあります。おそらく、以下の女性は最近覚えたてホヤホヤのスラングを披露したかったのでしょう。(日本にて。私が駅で電車を待っているときの、前の日本人女性2人組の会話)~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~女1:「あれ、携帯がない」女2:「さっきのカフェに忘れたんじゃない?」女1:「あー、Sheet(シーツ)!!!」外国人の子供:「(冷たい目)」~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~おそらく、Shitと言いたかったのでしょうが、私にはSheetにしか聞こえませんでした。なんでそこだけ英語で言ったのか、はたまたなんであまり良いとされていない言葉をわざわざ使うのかその神経がわかりませんでしたが、その後もシーツ!シーツ!シーツ!と連発していたので聞いてる分には面白かったです。たまたまそこが観光地だったこともあり、周りに外国人の方がいたのですが、近くにいた親子連れの外国人の子供(7歳くらい)が女1をずっと見ていた目が非常に冷ややかだったのが印象的でした。子供って正直ですよね。少し話が逸れてしまいましたが、英語の発音がままならないのにスラングを使うことはやめましょう。そもそもShitは思春期の子が親に反抗して使うケースがほとんどで、大人でも仲の良い友達に軽口を叩く程度で使うことはありますが、いいものとされていない上に、公衆の場でいうと周りから知性のない人と思われるので控えることをオススメします。今回のワード▶︎▶︎▶︎SHEET(シーツ)/SHIT(クソッッッ)私はあなたをこするよ〜♪皆さんご存知"ILOVEYOU."。愛の言葉も要注意です。日本の曲にも"Iloveyou~♪"ってよくあると思うんですけど、♪Iloveyou(♪愛してるよ~~)じゃなくて、何回聞いても♪Irubyou(♪こするよ~~~)にしか聞こえないんですよね。本当に。ナニをこするんでしょうか。私にはわかりません。国際化が進む中で国際カップルも今後ますます増えると思われますが、ぜひLOVEとRUBの発音にはお気を付けください。今回のワード▶︎▶︎▶︎LOVE(愛する)/LUB(擦る)私、シラミが好物なんだよね!“Lice”と“Rice”。たった一文字違うだけで、おいしい「お米」が「シラミ」に。過去、私が通っていたNZの高校に日本人留学生がきた際に、NZの友人が、ーWhatfooddoyoulike?(なんの食べ物がすきなの?)と聞き、ーIliketoeatlice.(私、シラミ食べるのすきです。)と返され、”Oh,,,(えっっ、、、)”と言っていたコミュニケーションは今でも鮮明に覚えています。その後友人から、「DoJapaneseeatlice?Somethinggross!(日本人はシラミを食べるのか。やべえな。)」と言われましたが「きっと"RICE"と言いたかったんだよ。」と説明しておきました。”日本人シラミ食べる説”は私の手で抹殺しておいたので安心してNZに旅行行ってください。今回のワード▶︎▶︎▶︎RICE(お米)/LICE(シラミ)沈んじまえ!ディベートの授業を受けていた友達から聞いた話です。当時、あまり感情が読めない日本人留学生もその授業を取っていたそうなのですが、いきなり、”SINK.”と言い出し、その場が凍りついたそうです。その日本人留学生が言った言葉を日本語にすると「沈め。」です。サイコパスですね。直後、クラスの1人が「Areyoulookingforafight?(何だお前、喧嘩売ってんのかコラ)」とバトルを仕掛けようとしたそうですが、「THINK.(考えよう)」と言いたかったことが判明したためとりあえず一件落着だったそうです。感情の読めない日本人留学生だったことも相まって引き起こされた事案だとは思います。同情もします。が、通じないものは通じません。意識するしかありません。この「考える」の意でお馴染みの“think”ですが、最初の“th”を“s”と発音してしまうと、“sink(沈む)”の意になるのでご注意を。今回のワード▶︎▶︎▶︎THINK(考える)/SINK(沈む)俺、ビッチ好きなんだよね!「浜辺」の意味を持つ"Beach"と「アバズレ」の意味を持つ”Bitch"。この発音違い、意外に多いんです。しかも言い間違えたら引かれるやつです。NZは海が綺麗で観光名所にもなっているのですが、それ故に以下のようなやりとりが多くなります。ーWhichisyourfavouritespotinNZ?(ニュージーランドでのお気に入りは何?)ーumm,,,,Ilikethebitch.(うーん、アバズレ女がすきかな。)「NZの女はみんなビッチだよね~だからサイコー!」。・・・。国家への冒涜と見なされ島流し必至ですね。favouriteの意味を問うとおそらく多くの人が「お気に入りの」や「好きな」と答えるでしょう。間違っているわけではないのですが、厳密に言うと大事なポイントを見逃しているんです。実は、favouriteには“toallothers(他のどれよりも)”という意味があります。つまり、本来の意味としては「1番のお気に入り」や「もっとも好きな」というものになります。「えっ!最上級の時って”themost"って使うってならったけど?くらもんってエセ?」と思う方がいるかもしれませんが違います。口語では強調するためにつけたりしますが比較のない形容詞なのでつけません。英語には兎に角、例外が多く、これもその一つです。つい真面目な解説をしてしまいましたが、上記のことを踏まえると、favouriteで聞かれたということは「1番のお気に入りのもの」を聞かれているため、そのあとに「この上なくビッチ好きなんだよね〜」と言っていると捉えられます。やばいです。非常に。加えて、bitchという言葉は怒り狂った時につい言っちゃったレベルの言葉なので、よっぽどのことがない限り使いませんが、「追う」と「覆う」のように言葉を長めに言うか言わないで意味合いが全く異なることもあるので注意してください。(日本はアメリカ英語を習ってるからfavoriteですけど、NZだとfavouriteになります)今回のワード▶︎▶︎▶︎BEACH(海辺)/BITCH(ビッチ)持論:ネイティブの真似は、滑稽である。本記事を執筆しながら「日本人ってやたらとネイティブのように発音したがるし、それはなんでなのか?」を考えていたのですが、勝手ながらその考察結果を以下で述べますね。ここからは少し真面目。思うに、日本人の英語の発音が外国人に通じない理由は、「通じる英語の基準=アメリカ英語orイギリス英語の標準語」という認識を持っているからだと思います。今までシンガポールやインドといった、”聞きやすい”とは決して言えない人たちの英語も多く聞きましたが、彼らの英語は”聞きにくい”けど”通じます”。通じる彼らと、通じない日本人の決定的な差は、英語を自分のものだと思っていないからだと思います。つまり、ネイティブ英語への執着が日本人の英語習得にとってのボトルネックになっているのだと私は主張します。多くの日本人が「英語での標準語を習得しよう、いやするべきだ」と必要以上に考えているように感じますが、想像して下さい。今まで出会った日本語を話せる外国人のアクセントに対してそんなに気になったことはありますか?多くの人はコミュニケーションとして成り立った時点で気にならないのではないでしょうか。最後に:大事なのは発音とかテクニカルなところじゃなくって。私が本記事を通して、通じる英語を話せるようになるためのアドバイスは、「完璧な英語、ネイティブと同じでないと通じないという概念をなくす」ことです。私もポンコツ耳の持ち主のため、ネイティブを模倣した訛りがすごい英語を話されると泣きそうになります。よく、「どうやったらうまく英語を話せるようになりますか?」と年に240回くらいは質問されるのですが、私は、「ネイティブ英語じゃないと伝わらない」という考えを捨て、うまく話そうとするのではなく、「自分の言語だ」と思って伝わるように話すことを繰り返し行うことが最も大事だと思っています。ネイティブのように話したい気持ちはわかりますが、伝わってなんぼですよ! 23,295 views

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