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16卒の総合商社人気は三菱>伊藤忠>=三井>住友>丸紅?メディアに左右される学生たち

16卒の総合商社人気は三菱>伊藤忠>=三井>住友>丸紅?メディアに左右される学生たち

最終更新日:2017年09月25日

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はじめに

16卒の総合商社内定者です。
内定式も終わり、他商社の内定者と交流する機会が増えてきました。内定者同士で話をしていると、今年の総合商社人気はタイトルの通り三菱>伊藤忠>=三井物産>住友>丸紅の順位だったように思います。先輩方の話では、三井物産が三菱商事に並んで人気だった時期が長いようですが、今年は伊藤忠の人気が高く、三菱商事や三井物産の内定を蹴ってまで伊藤忠にいく人が多かったようです。今回はその原因を考え、五大商社の分析を学生の立場から行っていきたいと思います。

 

企業の業績や報道に踊らされる学生たち

学生の目線からすると資源で失敗をして業績を大きく落とした住友商事と、資源の収益比率が高く非資源分野に目立った事業がない三井物産のイメージが例年より悪かったように思います。日経新聞などで資源価格の下落によって資源分野に注力している商社の業績が伸び悩んでいることが頻繁に報じられていたため、学生が目にする機会も多く、就職人気に影響したものと考えられます。

住友商事と三井物産の説明会に参加した際には、他の総合商社と比べても社長、専務などが登壇してイメージの回復を図っていたように感じました。しかしながら学生目線では、自社の業績やイメージ回復のために偉い人やセミナーで説明していても、日経新聞を中心とした報道の影響が大きく、社長や専務などの偉い人の登壇が大きなイメージアップに繋がったとは思いませんでした。

特に今年、就活生に大きい影響を与えたのはダイヤモンド社の週刊誌「商社の勝者」でしょう。ダイヤモンド社の編集長は伊藤忠商事のセミナーでも人事部長と対談を行っており、雑誌の中身も伊藤忠商事目線になっていました。今後、伊藤忠商事が総合商社業界の横綱といわれる三菱商事、三井物産にどう下克上を仕掛けていくのか、伊藤忠商事は今が入社するべきタイミングであるというスタンスで書かれていました。この記事に大きく左右された就活生は多かったでしょう。伊藤忠商事から内定をもらった友人によると最終面接の控え室にもこの雑誌が置いてあったようです。

資源価格が下落したことによって資源分野による収益比率が8割を超える三井物産、シェールガスで痛手を負った住友商事が敬遠されたようです。先輩の話では数年前までは資源は稼ぎ頭で、エース部門であったようですが、ここ最近は資源分野の人気は落ちています。

 

不動の横綱、三菱商事

総合商社の業務は多岐に渡りますが、セグメント別の純利益を見たときにどの分野においてもトップに君臨しているのが三菱商事です。組織の三菱といわれるように、三菱の看板を後ろ盾として安定したビジネスを行う三菱商事は役員の誰が次世代の社長を担ったとしても会社が傾かないといわれるほどの安定感を誇ります。
非資源分野の純利益も非資源商社No.1を掲げ、実現した伊藤忠商事に抜かれるまでは一位を維持していました。
しかし営業よりもコーポレートの力が強く、営業への牽制機能が強く働いているため、新しいビジネスを生み出したいと考えている学生は敬遠する傾向にあります。

 

資源偏重で人気が大幅下落の三井物産

こちらは資源一本足打法と言われる三井物産。人の三井といわれるほど人材育成に力を入れており、研修のサポート体制は総合商社内でも群を抜いています。
営業が実権を握っており、自らが会社の利益に貢献したいと考えている学生に人気で、三菱商事と三井物産ならば三井物産を選ぶという学生も多かったようです。

一方で資源分野の業績が悪化し、2015年度の業績予想によると長年守ってきた業界二位というポジションを明け渡すことになりそうです。その為に同じく個の力に軸を置いている学生は伊藤忠商事に気持ちが傾いているように感じられます。

 

非資源分野でブランディングに成功した伊藤忠

商社御三家へ、非資源商社No.1を掲げ、実際に実現してきた伊藤忠商事。今年は笑福亭鶴瓶と同社の新入社員を起用したCMなども作成し、徹底したブランディングを行っていました。数年前までは業界四位が定着しており、例年の内定者のうち3割が三菱商事、三井物産に流れてしまっていたようですが、今年は内定者がそこまで流れなかったと聞きました。

また伊藤忠商事は先決め採用方式という部門別採用を唯一取り入れている商社であり、配属リスクの大きい総合商社へ入社する時点でのリスクを軽減できるという意味でも人気が急上昇しています。

unistyle独自の人気企業ランキング(下記テクニック参照)ではまた三井物産を抜くまでにはいっていないものの、非資源商社No.1のブランディングにより、伊藤忠商事から三菱商事、三井物産に流れる内定者を抑えているようです。

unistyle就職活動意識調査結果

一方で中国中信集団に前代未聞の大投資を行っている伊藤忠商事は中国の景気によって収益が左右されるようにも感じられます。中国との国家レベルでの友好関係、景気の変動次第では就活生の人気も再び下降する可能性もあります。

 

減損で大きくマイナスの住友商事

米国のタイトオイル、シェールガス、ブラジルの鉄鉱石の減損によって一気に減損処理を行った住友商事。3月に行ったセミナーにおいても中村社長が自ら登壇し、業績に関しては心配ないなどの話をするなどブランドの建て直しを早速図っていました。実際に2015年度の業績予想では2300億円と三井物産に100億円まで迫るようです。

しかし、850億円の営業赤字に終わった2014年度の打撃は大きく、そこに本社が勝どきにあるという立地面のマイナスもあり、財閥系総合商社ではあるものの学生からの人気は、三菱商事、三井物産、伊藤忠商事に比べると高くない印象を受けます。

 

ガビロンの大型投資が失敗?社風もまったりで異色の丸紅

2012年に約2800億円で買収した米国の穀物メジャー・ガビロン、北海やメキシコ湾のシェールオイル、豪州の石炭事業において多額の減損処理を行った丸紅。
丸紅EXPOという同社市場最大規模のセミナーを行い、社長、副社長、人事部長などが登壇しブランドの建て直しを図ったものの、結果としては内定者が大量に他商社に流れることとなりました。今年は住友商事が営業赤字となったことから業界四位へ浮上しましたが、学生の人気向上には直結しなかったように感じられます。

 

学生は就職もメディアに左右される

学生が目にするメディアは限定されており、日経新聞、週刊誌、就活メディアなどで志望企業の好意的な記事があれば志望度は高まり、ネガティブな記事があると人気は落ちるという傾向にあります。良くも悪くもメディアの報道に左右されるのが新卒一括採用の環境下に身を置いている日本の就活生の宿命でしょう。

 

最後に

かつては総合商社を滑り止めにしてメガバンクを目指す学生が多かったように、学生の人気というものは年々変遷していきます。自分が将来成し遂げたいことはなんであって、そこに対して自分が就職活動で持つべき企業選びの軸はどこにあるのかを考えた上でこれから就活に向かっていって欲しいと思います。また私の個人的な意見としては報道だけでなく、実際に自分の足を使って社員と会い、社風や企業の方向性感じとっていくことが重要だということを述べておきたいと思います。

photo by The Elite Ayrshire Business Circle

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