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【理系学生向け】ガクチカで研究をアピールする書き方とは?ES例文3選付

【理系学生向け】ガクチカで研究をアピールする書き方とは?ES例文3選付

最終更新日:2021年06月29日

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ガクチカ完全攻略記事一覧
1.そもそもガクチカって何?
2.ガクチカがない人の対処法
3.ガクチカの書き方を徹底解説
4.ガクチカの例文を紹介
(1)ガクチカでゼミ活動をアピールするには
(2)ガクチカでサークル活動をアピールするには
(3)ガクチカで留学経験をアピールするには
(4)ガクチカで長期インターンシップをアピールするには
(5)ガクチカでボランティアをアピールするには
(6)ガクチカで研究(研究室)をアピールするには【理系学生向け】
(7)ガクチカで体育会系部活動をアピールするには
(8)ガクチカで資格・TOEICをアピールするには
(9)ガクチカで趣味をアピールするには
(10)ガクチカでアルバイトをアピールするには
ガクチカでカフェアルバイトをアピールするには
ガクチカで塾講師アルバイトをアピールするには
ガクチカで飲食店アルバイト(居酒屋・焼き肉・レストラン)をアピールするには
ガクチカでカラオケアルバイトをアピールするには
5.面接でのガクチカ対策と頻出質問10選

理系学生がガクチカのエピソードとして用いることの多い「研究活動(研究室)」。

研究活動をガクチカに書く際は、「どんな研究に取り組んだのか?どんな成果・実績をあげたのか?」以外の観点も非常に重要となります。

本記事では理系学生に向け、"研究活動(研究室)に特化したガクチカの書き方・大手企業内定者の例文"を通し、「企業から評価されるガクチカ」を作成するためのヒントを提供します。

研究活動(研究室)をガクチカのエピソードとして用いるメリット

研究活動(研究室)をガクチカで用いるメリット

まずは、研究活動(研究室)をガクチカのエピソードとして用いるメリットを紹介します。

そのメリットは以下の3点に大別されると考えています。

  • ガクチカにおける目標や目的を明確化しやすい
  • 面接官の興味・関心を惹きやすい
  • 業界・企業・職種の志望動機と直結する

ガクチカにおける目標や目的を明確化しやすい

一般的に、研究活動では修士論文や学会発表などが課せられており、それを集大成とする就活生も多いのではないでしょうか。

つまり、"活動における目標"が明確になっているとも言えます。

記事の後半で「ガクチカを書く際のフレームワーク」を紹介していますが、それを見てもらえればわかる通り、いくつかのポイントを押さえてストーリー構成で書くのが望ましいとされています。

研究活動ならば、「目標(修士論文の完成や学会での発表)を成し遂げるため、~のような困難を乗り越えた」などといったストーリーを立てやすいでしょう。

面接官の興味・関心を惹きやすい

理系学生の研究活動は専門的な内容を扱うことが多いですが、面接官がその研究内容に関して専門的な知見を有しているケースはあまりありません。そのため、面接官にとってはその研究内容を新鮮に感じ、知的好奇心を刺激する可能性が高いと言えます。

研究内容を説明する導入部分で、面接官の関心を上手く惹くことが出来れば、その後の核となる取り組み内容や経験を経て得た学びについても深く質問してくれるでしょう。

また、多くの就活生がガクチカで用いる「サークル・アルバイト経験」と比較しても、大学生の本文である"学業"のエピソードを用いている点で面接官の関心を惹きやすいでしょう。

毎年、就活期には「サークルの副会長・幹事が大量発生する」という噂が立つように、多くの就活生がサークル経験ガクチカのエピソードとして用いるため、面接官の中には「またサークルか…」と辟易している方がいる可能性も0ではありません。

その点、研究活動のエピソードを用いることで、学業に真面目に取り組んできたことを印象づけることができ、且つ研究内容も千差万別であるため、興味・関心を惹きやすい側面があります。

業界・企業・職種の志望動機と直結する

研究活動をガクチカのエピソードとして用いる就活生(研究室に所属している理系学生)は、自身の研究内容を活かすことのできる「業界・企業・職種」を志望する方が多い印象を受けます。

そういった方であればガクチカで研究活動のエピソードを用いることで、「研究での学びを活かして働きたい・●●職は専門分野です」などと志望動機に根拠を持たせることができます。

具体例を挙げるのであれば、ガクチカの質問で研究活動のエピソードを述べたあと、志望動機に関する質問で「研究室で▲▲を学んでいるため、研究内容と直結する御社の■■職を志望しています」というように回答することができます。

"研究内容を仕事でも活かしたい"と考えている就活生であれば、ガクチカで研究活動をアピールすることは最適でしょう。

研究活動(研究室)をガクチカのエピソードとして用いる際のポイント

研究活動(研究室)をガクチカに用いる際のポイント

研究活動(研究室)をガクチカのエピソードとして用いるメリットを紹介しましたが、「用いる際のポイント」もあります。

基本的に、ポイントは以下の3点に大別されると考えています。

  • 5W1Hを意識する
  • 成果・実績を出すことが全てではない
  • 専門ではない人にも理解できるように述べる

5W1Hを意識する

ガクチカを書く際は、「5W1H(Who・When・Where・What・Why・How)」を意識することが重要と言われています。

それは研究活動をテーマに述べる際も同様で、特に"What(何を)・Why(なぜ)・How(どのように)"を意識するといいでしょう。

研究内容をつらつらと述べるだけではそこまでアピールにはなりませんが、「研究の何を何のためにどう頑張ったのか」を具体的に伝えることができれば充分なアピールになるでしょう。

成果・実績を出すことが全てではない

上記のメリットの項にて、「研究活動はガクチカにおける目標や目的を明確化しやすい」と記載しましたが、別に成果・実績を出すことが全てではありません。

もちろん、学会や論文で大きな成果・実績を出しているのであればそれ自体が評価に値しますが、そのような理系学生はごく一部だと思います。

成果や実績の大きさも重要ではあるのですが、研究活動は成果・実績を出すことが全てではないため、「計画性・チームワーク・主体性・問題解決力」など、様々な視点から自身の研究を捉えてみると新たな発見があるかもしれません。

研究活動は上には上がいるため、出場回数や賞などによほど自信がある理系学生以外は、アピールポイントとして主張するのは控えた方が無難かもしれません(別途で記入欄があれば無理して口答で述べる必要はないという意味です)。

成果・実績はあくまで補助として述べ、頑張った過程を通して「その結果、こういった実績を上げることができ、○回の学会発表や表彰にも繋がりました。」というような表現が望ましいのではないでしょうか。

専門ではない人にも理解できるように述べる

研究活動をガクチカのエピソードとして用いることは問題ないのですが、「その内容を評価する人が専門の人とは限らない」という点は注意する必要があります。

頑張ったことについてのプロセスを伝える際、研究内容についても触れることがあると思いますが、採用担当が研究職の人とは限らないため、「研究内容を理解できずに何を伝えたいかがわからずに終わってしまう」ということはよくあるパターンです。

専門でない人が見ても(聞いても)しっかりと理解できるような内容を意識しましょう。

ただ、研究職(理系職)を志望する場合は「ESで別途研究概要を書く・面接でじっくり質問される」場合が多くあります。

研究概要に関しては、企業によっては文系でも分かるような内容を求めてくる場合もあれば、学会要旨のように専門的な内容で求められる場合もあるため、臨機応変に対応するようにしましょう。

ガクチカの基本的な書き方

ガクチカの書き方

続いては「ガクチカの書き方」を解説していきます。

ガクチカは基本的に以下のフレームワークに沿って書くと論理的な文章になると言われています。

※下記のフレームワークの6つの要素に関しては、「全ての要素を必ず盛り込まなければならない」というわけではありません。ESの設問形式や指定文字数を考慮しながら、構成を調整していただければと思います。

上記のフレームワークを見てもらえば分かるように、

(1)結論→(2)動機→(3)目標と困難→(4)取組みと結果→(5)人柄→(6)学び

といった構成でガクチカを論理展開していくと良いと考えています。

この順番に沿うことで、面接官にわかりやすく論理性を保った伝え方ができるほか、面接を想定して自分の頭の中で整理された内容に仕上げることができます。

下記の動画でもガクチカの書き方を確認できるので、参考にしてもらえればと思います。

例として、フレームワークに沿ってガクチカを整理した内定者のESを見ていきます。それぞれの項目でどのようなことを述べるのか大枠を掴んでいただければと思います。

下記は野村総合研究所(NRI)内定者のESです。フレームワークに沿ってかなりレベルの高い内容にまとめ上げられています。

(1)結論
学生時代、スポーツ科学とトレーニングに関するWebサイトを立ち上げに力を注いできた。
 ⇩
(2)動機
地方出身の私は信頼性の高いスポーツ科学情報が少ない事に疑問を感じていた。
 ⇩
(3)目標・困難
そこで「スポーツをする人に正しい知識を知ってもらい、成功体験に繋げてもらいたい」という想いで信頼性の高い情報配信サイトを作る活動を始めた。活動の中での一番の挫折経験は、団体が解散してしまった事だ。設立当初数名で活動していたが、プログラマが抜ける致命傷を受けてしまった。そこから次第に団体のガバナンスが取れなくなり、結果解散するに至った。
 ⇩
(4)取組み・工夫とその結果
しかし、ここで諦めたら諦め癖がつくと思い、サイト作成に再挑戦する決意をした。プログラミング独学によるサイト構築、周囲と協力しコンテンツ作成する事の二点が難点であったが、持ち前の勤勉さとビジョンに共感してもらう説得力で成し遂げてきた。サイトを公開と同時にSNSを通じて宣伝した結果、月に千人近くの方に利用して頂く所まで辿り着く事が出来た。
 ⇩
(5)人柄
社交的な人柄が、団体立ち上げの際に活かされた。また基本的に真面目なため、最後までやりきろうとする姿勢が周りにも伝わり、最終的なWebサイトの立ち上げに繋げることができた。
 ⇩
(6)学び
団体解散という挫折経験から窮地の時こそ冷静に対処する判断力と粘り強さ、そして何より周りを巻き込むには「絶対に成し遂げる」という情熱が大切である事を学ぶ事が出来た。
上記の野村総合研究所(NRI)内定者のESは「こちら」からご覧いただけます。

フレームワークに当てはめて内容を考えると、上記の内定者の方のようにレベルの高い伝え方をすることができます。

フレームワークの各項目の具体的なポイントは、以下に記載した記事からご覧ください。

【参考】
【ガクチカの書き方を解説】6つのポイントで魅力的なES作成を
→フレームワーク含め、「ガクチカの書き方」について網羅的に解説している記事になります。「ガクチカをうまく書けない」と悩んでいる就活生にとっては必読の記事になります。

研究活動(研究室)をエピソードにしたガクチカの書き方

研究活動(研究室)のガクチカの書き方

先ほどのフレームワークを基に、「研究活動(研究室)をエピソードにしたガクチカの書き方」を紹介していきます。

また、各項目の参考記事ではポイントをより詳細に解説しているため、そちらも参照にしつつ理解を深めていただければと思います。

今回は、以下に掲載したガクチカを具体例として解説していきます。

 考察力という長所を活かして「●●技術の開発」に取り組み、学会での発表を目指した。
 学部■年次に、自己成長の観点から従来とは異なる分野の研究室への配属を志望し、実験的なテーマを選択した。学会での発表を目指して開発に取り組む中で難しかったのが、問題に直面した際にその真因の特定および解決が困難だったことである。マイナーなテーマであるがゆえに先行研究が少なく、論文による調査が難しかった。そこで私は以下の2点において創意工夫を凝らした。1点目は「真因の特定に対して原因と考えられるものを洗い出し、検証実験によって真因を絞り込むことで効率を高めたこと」である。2点目は「真因の解決に対して、実験面だけでなく解析面からもアプローチを試み、多角的な視点から捉えることで実現可能性を高めた」ことである。
 この工夫により真因を特定して解決することができ、●●技術の開発に成功した。その結果、国内外の学会に参加して口頭発表を行う機会を得ることもできた。学生時代の研究内容、そして高い考察力という自身の長所を活かし、▲▲職として御社の成長に貢献していきたい。

以下では、「上記ESの内容が各項目のいずれに該当するか」も記載してあるため、それぞれ照らし合わせながら確認してみてください。

※下記でそれぞれ解説しているフレームワークの6つの要素に関しては、「全ての要素を必ず盛り込まなければならない」というわけではありません。ESの設問形式や指定文字数を考慮しながら、構成を調整していただければと思います。

(1)結論:何に取り組んだのか?

「学生時代に何に取り組んだのか」を結論ファーストで書き始めましょう。

この結論を見ただけで、何について取り組んだか採用側が大枠をイメージできるよう、あまり余計な説明をせず端的に述べる必要があります。

以下の記事にあるように、「目標達成能力・リーダーシップ・チャレンジ精神」の3つの側面をそれぞれアピールできるエピソードを選択できると、良い評価を得れる可能性が高まります。(もちろん、3つの側面以外にも評価される項目はありますが、上記で挙げた3つの側面は特にどの業界・企業にも応用することができると考えられます。)

【参考】
「学生時代頑張ったこと」で重視される4つの評価項目
→「ガクチカで重視される4つの評価項目」について解説している記事になります。ガクチカ作成の基本的な部分になりますので、まずはこの記事を確認していただくことをオススメします。

また、「経験自体のインパクト」が高いことも高評価に繋がりますので、インパクトのある経験や著しい成果を残した場合は、冒頭の文章からそれが伝わるよう強調しておくといいと思います。

上記で掲載したESの中で「結論」に該当する箇所は以下のようになります。

考察力という長所を活かして「●●技術の開発」に取り組み、学会での発表を目指した。

(2)動機:なぜ取り組んだのか?

次に「なぜそれに注力しようと思ったのか」という動機を示しましょう。

採用側は、この項目から「就活生がどのようなことに熱意を向けられるのか・モチベーションの源泉」を知りたいと考えています。なぜかというと、学生時代の経験で感じたモチベーションが仕事上のそれに通じるという考えが根底にあるためです。

入社してからもモチベーション高く働いてくれる人材だと見極められるために、その業界・企業の仕事に通じる動機を示すことが求められます。

下記の参考記事でも述べていますが、動機は"価値観に根ざした動機>主体的な動機>受動的な動機"の順番で評価されるため、そのことを理解して書き進める必要があるでしょう。

【参考】
「なぜ取り組んだのか」という質問の意図

→「なぜそれに取り組んだのですか?」という質問を通して面接官は何を評価しているのでしょうか。本記事では、動機の評価ポイントを内定者の回答と合わせて確認していきます。

上記で掲載したESの中で「動機」に該当する箇所は以下のようになります。 

学部■年次に、自己成長の観点から従来とは異なる分野の研究室への配属を志望し、実験的なテーマを選択した。

(3)目標と困難:どんな目標を掲げたのか?目標達成するうえでの困難は何か?

取組における目標を通じて、「あなたの志の高さ及び何を目指しているのか、そのモチベーションの源泉は何か」を見極めようとしています。

この内容が「仕事における目標の高さ・モチベーションの源泉は何か」に繋がります。

目標設定に関しては、妥当な目標よりも自ら高い目標を設定する方が評価は高くなります。

というのも、あくまでも極端な例にはなりますが「自ら高い目標を設定し、その目標の達成に向かって本気で努力した人」と「他の人と同じような妥当な目標を設定し、そこそこ努力して目標を達成した人」では、確実に前者の方が「採用したい!」と面接官は考えるためです。

「なぜその目標を設定しようと思ったのか、その目標の難易度はどの程度のものなのか」を、具体的且つ根拠を示しながら伝えましょう。

また、目標達成するうえでの困難、つまり「どの程度のことを困難と感じるのか」という質問を通して、仕事上でも困難を乗り越えられる人材かを見極めようとしています。

あなたが感じる困難について面接官が共感できなければ、取組自体がアピールにならない可能性があるため注意が必要です。

困難に関する質問では、"困難のレベル(どの程度の物事を困難だと思うのか)・その困難の背景・乗り越えるまでのプロセス・乗り越えた結果"といった項目全てが重要となります。

どんな困難なのかという事実だけでなく、「なぜそれを困難だと考えたのか」などを具体的に伝えましょう。

下記の記事でも述べていますが、困難は"困難を伴う主体的目標>主体的目標>受動的目標"という順番で評価されると言われているため、こちらも意識していただければと思います。

【参考】
目標と困難における評価ポイントと内定者の回答例

→面接においては、「物事に取り組む上でどのような目標を設定したのか、その中でどのような課題があったのか」について深く掘り下げられることが多いです。この質問に関する評価ポイントと内定者の回答例について詳しく説明しています。

上記で掲載したESの中で「目標と困難」に該当する箇所は以下のようになります。 

学会での発表を目指して開発に取り組む中で難しかったのが、問題に直面した際にその真因の特定および解決が困難だったことである。マイナーなテーマであるがゆえに先行研究が少なく、論文による調査が難しかった。

(4)取組みと結果:どのように取り組んだのか?取組みの結果はどうだったのか?

上記で述べた目標・困難に対して、具体的に取り組んだ内容について記述するようにしましょう。

この場合、必ずしも目標を達成したエピソードについて述べる必要はありませんが、「どこに問題の本質があったのか・なぜそのアプローチを取ったのか」について考える必要があります。

以下の記事にあるように、"状況把握のために行ったこと→困難の根本的な原因→原因の解決のために実行したこと"の順番で行動を記述することで、いわゆる「ファクトベースのガクチカ(活動内容が時系列に沿って書かれているだけのガクチカ)」になるのを避けることができます。

【参考】
学生時代頑張ったことの書き方|工夫・取り組みの受かる伝え方とは?

→目標や困難に対する姿勢を見ることで、その就活生の人柄が分かるため、採用担当者は「目標や困難に対してどのように取り組み、またどのような結果が得られましたか?」という趣旨の質問を往々にして繰り出してきます。本記事では「どのように取り組んだのか」という質問における面接官の意図と、評価される回答例について詳しく説明していきます。

上記で掲載したESの中で「取組みと結果」に該当する箇所は以下のようになります。 

そこで私は以下の2点において創意工夫を凝らした。1点目は「真因の特定に対して原因と考えられるものを洗い出し、検証実験によって真因を絞り込むことで効率を高めたこと」である。2点目は「真因の解決に対して、実験面だけでなく解析面からもアプローチを試み、多角的な視点から捉えることで実現可能性を高めた」ことである。この工夫により真因を特定して解決することができ、●●技術の開発に成功した。その結果、国内外の学会に参加して口頭発表を行う機会を得ることもできた。

(5)人柄:活動の中であなたのどのような性格が活かされたのか?

取組みを説明し、経験自体の記述を完結させたら、「その経験においてどのような人柄が発揮されたのか」について書きましょう。

同じ状況に直面しても、それに対しどう行動するかは人によって異なり、人柄がその選択を決定付ける一要素だという考えから問われています。

人柄はその人の立ち振舞いといった印象を構成するものであり、面接ではESで述べたキャラクターと乖離がないかどうかを確認されます。取組内容との整合性はもちろん、面接の場での印象との整合性も意識しておくべきでしょう。

上手くアピールすることで企業と自身とのマッチングの良さを伝えられたり、「一緒に働いてみたい!」と思ってもらうこともできます。

【参考】
面接で重要な人柄を探る質問の答え方|周りからの評価を聞く訳とは?

→面接では、就活生の人柄に関する質問がよくされますが、多くの就活生はそれを想定していません。本記事では多くの就活生が無視しがちな「人柄」に関する質問について、評価項目と具体的回答例について詳しく説明したいと思います。

また、上記で掲載したESの中で「人柄」に該当する箇所は特にありません。

(6)学び:取組みを通じて何を学んだのか?学びを社会でどのように活かすのか?

最後に、これまで語ったエピソードから得た学びを述べましょう。

単なる気付きや感想ではなく、「社会に出てからも活かすことができる学びであるかどうか」が見られています。

評価としては、以下の記事にあるように"組織としての方法論>個人としての方法論>個人の単なる気づき"の順番で評価されます。

【参考】
【例文付】他の就活生と差がつく!ガクチカから学んだことの書き方

→ガクチカから学んだことの書き方について解説している記事になります。例文も掲載していますので、「学びをどのようにアピールするか」という観点を確認してみてください。

上記で掲載したESの中で「学び」に該当する箇所は以下のようになります。 

学生時代の研究内容、そして高い考察力という自身の長所を活かし、▲▲職として御社の成長に貢献していきたい。

研究活動(研究室)のガクチカ例文一覧

研究活動(研究室)のガクチカ例文

最後に、「研究活動(研究室)をエピソードにしたガクチカの例文」を紹介します。

今回は、unistyleに寄稿されたESの中から以下の3つを抜粋し、解説していきたいと思います。

  • ガクチカ例文(1):トヨタ自動車内定者
  • ガクチカ例文(2):富士通内定者
  • ガクチカ例文(3):旭化成内定者

※今回解説している3つの例文はそれぞれ「設問形式・指定文字数」が異なります。そのため、「フレームワークの6つの要素をすべて満たしているES」ではありません。ESの解説に関してはフレームワークに基づいて記載していますが、「フレームワークの6つの要素を全て満たしているESでなければ評価されない・選考は通過しない」というわけではないことを認識していただければと思います。 

研究活動(研究室)のガクチカ例文(1):トヨタ自動車内定者

トヨタ自動車内定者の研究活動(研究室)のガクチカ例文

大学時代に最も力を入れて取り組んできたことについて教えてください。(400文字)

アーム自重のトルクを,バネによる補償トルクで打ち消す機構に取り組みました.アーム自重だけを対象とした補償では把持した物によってはモータの負担が大きくなり,持ち上がらなくなる事が問題です.そこで私はモータの出力アップに頼らずに,把持物に合わせて補償トルクを調整する機構の開発に挑みました.従来はアーム角度のみで補償トルクを設計できましたが,調整の為には把持物の質量に影響を受けてバネの変位も複雑に関係する為,ポンチ絵を描いて力の伝わり方を数式に落とし込み,影響するパラメータの寄与度を明確にしました.対策は一つの案に絞らず,様々な案をポンチ絵と数式で整理し,算出したトルクを比較することで高効率になる構造を検討しました.最終的に,バネの両端の位置を同時に移動させ,補償トルクを把持物に応じて調整する機構を考案しました.それによりモータの負担も5割削減し,より大型のモータと同等の仕事を達成できました.

【トヨタ自動車内定】本選考エントリーシート(研究開発職):20卒

この就活生は、「企業の業務内容(自動車メーカーの研究開発職)に直結する研究内容」をガクチカで述べています。

ガクチカの設問でこれだけ具体的に研究内容を述べることができれば、志望動機とも充分に一貫性を持たせることができるでしょう。

ガクチカのフレームワーク

【(1)結論:何に取り組んだのか?】
アーム自重のトルクをバネによる補償トルクで打ち消す機構に取り組んだ

【(2)動機:なぜ取り組んだのか?】
アーム自重だけを対象とした補償では問題があったため

【(3)目標と困難:どんな目標を掲げたのか?目標達成するうえでの困難は何か?】
目標:把持物に合わせて補償トルクを調整する機構の開発
困難:従来はアーム角度のみで設計できたが、調整の為にはバネの変位が複雑に関係すること

【(4)取組みと結果:どのように取り組んだのか?取組みの結果はどうだったのか?】
取組み:影響するパラメータの寄与度を明確にした、高効率になる構造を検討した
結果:補償トルクを把持物に応じて調整する機構を考案した、モータの負担を5割削減した

【(5)人柄:活動の中であなたのどのような人柄が活かされたのか?】
特になし

【(6)学び:取組みを通じて何を学んだのか?学びを社会でどのように活かすのか?】
特になし

上記の内定者はかなり専門的な研究に取り組んでいますが、研究内容や成果を出すまでのプロセスが非常に具体的に書かれており、分かりやすい文章になっています。

特に「問題(課題)→施策→結果」という部分が、専門ではない人でも理解できるような内容となっています。

また、今回取り上げたトヨタ自動車のESでは、上記の設問の他に「大学での研究内容・授業で興味を持った内容について教えてください」という設問が課されています。

上記の内定者はこの設問でもガクチカと同様のテーマを取り扱っていました。

おそらく、意図的に同様のテーマを用いることで"トヨタ自動車に特化した・志望動機により直結するES"を作り上げたのではないかと予想できます。

記事の冒頭で「ガクチカで研究活動を用いることは業界・企業・職種の志望動機と直結する」と紹介しましたが、その観点を重視したESと言えるでしょう。

研究活動(研究室)のガクチカ例文(2):富士通内定者

富士通内定者の研究活動(研究室)のガクチカ例文

学生時代の取り組みの中で、あなたが自信を持ってやり遂げたと言えるエピソードは何ですか?その背景と、あなた自身が取った行動、その結果をできるだけ具体的に記述してください。

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研究活動(研究室)のガクチカ例文(3):旭化成内定者

旭化成内定者の研究活動(研究室)のガクチカ例文

あなたの学生時代について自由にお書き下さい(300字)

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まとめ

ガクチカで研究をアピールするポイントのまとめ

本記事では、多くの就活生(理系学生)がガクチカのエピソードとして用いる"研究活動(研究室)のアピール方法"を解説しました。

研究活動(研究室)をガクチカのエピソードとして用いる就活生(理系学生)は多いため、他の就活生(理系学生)と差別化を図るのが難しく、それゆえに適切なアピール方法を理解しておく必要性があります。

本記事の内容を参考にし、自身の研究活動(研究室)のエピソードを魅力的にアピールしていただければと思います。

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