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複数内定で迷った場合に何を基準に就職先を選ぶべきか
最終更新日:2022年03月29日
16卒の就職活動も佳境を迎え、既にの内定をもらっている人も多いのではないでしょうか。中には恵まれたことに複数の内定をもらいどの企業に行こうか悩んでいる学生も少なくないと思われます。今回はそんな学生のために、複数内定で迷ったときに何を基準に判断するのがよいのか一緒に考えたいと思います。
他者の評価に委ねて就職先を選ぶ方法
あまりオススメできない方法ですが、就職人気ランキングや友人たちの間での評判、親からの評判はたまた「洗練された大企業で働く自分」や「ベンチャーでバリバリ頑張っている自分」など他者からどう見られたいかといった他者からの評価に委ねて就職先を選ぶというのはかなり一般的な方法かもしれません。人間は社会的な生き物であり、他者からの評価にすがってしまうのは仕方がないことでしょう。
この方法のデメリットは、「思っていたのと違う」といった自体に陥りやすいということです。東電やJAL、ソニー、シャープなど一昔前はエリートの就職先だったものが10年も立たないうちに羨望のまなざしで見られる就職先から状況が変わってしまうというのはよくあることです。
また「エリートで働く自分」など他者からどう見られたいかといった基準で選んだ場合も、社内にもっと優秀な人が多く、社内評価が芳しくなく、「エリート」として扱ってくれるのは大学時代の友人だけという状況にもむなしさを感じてしまうかもしれません。
いずれにせよ他者の評価という移ろいやすいものを基準に選ぶと、自分が想定していたものと違うといった状況が生まれやすくなるでしょう。
今後3年間で身につけたい技能で選ぶ方法
今後3年間で身につけたい技能で選ぶというのは、一つの方法としてよいかもしれません。技能というとプログラミングや言語などがイメージしやすいかと思いますが、外資系コンサルにいきビジネス的な思考力を培う、銀行・証券会社などに入社して金融知識を培うといったことでも選ぶことができるでしょう。マーケティングの知識を身につけたいと考えているのであれば配属の確定していない大企業に入社するよりも、Webマーケティングや小規模の広告代理店に入社した方が技能を身につけるという意味ではよいかもしれません。
この選び方はよい方法だと言えますが、一方で中途半端な知識や技能は高く評価されないので、入社した会社で鍛錬する必要があるでしょう。3年以内にそれなりの結果を出すことが出来れば転職もしやすく、転職した先でも評価される可能性が高いでしょう。中途半端な知識・技能にならないように自分の仕事や業務に興味を持てるか、楽しんで続けることが出来るかが選ぶ際に考えるポイントになると思います。
5年後、10年後のなりたい姿に基づき選ぶ方法
5年後、10年後に自分がなりたい姿を考えて、そのなりたい姿に近い人がいる企業に就職するのはよいかもしれません。なりたい姿の人が一人しかいない場合は特殊な事例として同じ道を歩むのが難しいかもしれませんが、数十人の人に会い、5年後・10年後になりたいと思える人が多い企業については同じ道を歩める可能性が高いでしょう。αブロガーのちきりんさんも最初に働く場所の選び方として下記のように語っています。
その会社の & (より大事なのは)その会社出身で、 35才あたりの人をみればいいんです。
そして 35才で、「この人は凄いな!」と思える人に、「○○さんは、そのリーダーシップをどこで身につけましたか?」、「マーケット感覚はどこで鍛えられましたか?」と聞けばいいんです。
「仕事のやり方が大きく変わったのは、いつですか? 生産性が大幅に向上したのはどの時期?」、「知識や常識に囚われず、自分のアタマで考えることができるようになったきっかけは?」と。
35才でこういう質問にきちんと答えられる人と、「へっ?」って顔になり、なんの答えも返せない人の差が、最初に書いた「決定的な格差」です。
参考:最初に働く場所の選び方
よく「成長したい」という軸を語る学生がいるのですが、「成長」の定義をもう少し細かく、①どのように成長したいのか、②成長した結果として30歳前後でどんな人になりたいのかの二つについては考えておくようにして欲しいと思います。
この選び方もよい方法の一つと言えますが、もちろん成りたい自分像が自分の境遇や考え方の変化によって変わることは十分にあり得ます。その時も一度、自分の成りたい自分というものを考えておいたことが新たに自分像を見つめ直すときにも役立つものだと言えます。専門家としてスペシャリストになる自分に憧れていたものの、仕事を進める中で自分の適性は一つの物事を突き詰めるよりも様々な人を調整しながらチームとして成果をあげる方が向いていると気づくなどして自分の進み方を微調整していくのはごく自然なことです。
最後に
多くの学生と話をしていると、物事には絶対不変の正解があり、自分の一生を左右するキャリア選択において不正解を選びたくないという意識が強いように感じます。しかし実際の世の中においては正解など存在しない中で何度も選択を迫られることになります。正解のない変化の激しい世の中において、他者のせいにせず、主体的によりよい選択をする上では自分なりの判断基準を持って、状況が変化してもその判断基準に照らし合わせて取れる選択肢を比較していくのがよいでしょう。自分なりの判断基準を持っていれば人生のやり直しは思っているよりも簡単にできます。ぜひ主体的に納得できる選択をしてもらえればと思います。
参考:入社前から辞める条件を強烈に意識しておこう!就職における損切りライン設定のすすめ
photo by Martin Thomas
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