最短4年で課長!?実は全然社風が違うリクルートの実態!

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最終更新日:2023年10月31日

最短4年で課長!?実は全然社風が違うリクルートの実態!

本選考とインターンの締め切り情報

こんにちは。16卒の慶應生です。先日リクルート某社の方にOB訪問をしてきました。2012年に分社化し、昨年上場して話題を呼んだリクルート。巷では様々な講演会に「リクルート出身」という肩書きの人が出てきたりするのをよく目にします。ただ、そういったイメージは強いものの、実際どんな会社なの?というよりなんかリクルート◯◯っていっぱいあるけどどれがなにしてるの?というのが多くの学生の印象かと思います。なので本日は、OB訪問で伺った話を元にリクルートの実態に迫っていこうと思います。

そもそもリクルートってどんな会社?

将来を考えて意思決定する大きな 「イベント」と、日常の中にある小さな選択と意思決定を支援する。
これがリクルート各社に共通する事業内容です。ここでいう大きなイベントとは、住宅、結婚、就職、転職等、小さな選択とは旅行、飲食、美容院等のことを指します。かといって消費者に対して直接営業をする、というような手法ではありません。基本的には企業を顧客として、どうやって顧客の製品と消費者を繋げていくかを考えて提案していく、ある意味コンサルタントに近いビジネスモデルを取っています。
また元々は1つの会社だったのですが、2012年に3つの機能別に分社化されました。
人材関連事業会社:リクルートキャリア リクルートジョブズ リクルートスタッフィング
販売促進事業会社:リクルート住まいカンパニー リクルートマーケティングパートナーズ リクルートライフスタイル
機能会社:リクルートアドミニストレーション リクルートコミュニケーション リクルートテクノロジー
加えてグループ全体の中長期経営戦略・グローバル展開の戦略策定をするリクルートホールディングスがあります。

参考:リクルートジョブズ2016卒webテストレビュー


リクルート間の共通する社風

どのカンパニーの人も大きく分けると
①成長欲求がものすごく高い人
②成長を強いられる環境に耐えられる人

以上の2つに分けられるそうです。これには共通する社風からくるものがあるのかな、と考えています。リクルートでは1年目で他の会社で3〜5年目に任される仕事もやりながら、最短だと4年目にマネージャー、つまり課長職に就く人もいるとのことです。実際各社説明会でも社員の平均年齢は32歳程度と聞いており、厳しい環境で自分自身の力を磨き、新しいステージに出て行く人が多いようです。


実は全く違う雰囲気

先に共通する社風を書きましたが、社内の雰囲気は全く違うとのことです。今回はわかりやすい販売促進事業会社3社を例にとりたいと思います。
ちなみに3社の代表的なサービスは
住まいカンパニー:suumo 
ライフスタイル:Hot Pepper  じゃらん
マーケティングパートナーズ:受験サプリ ゼクシイ カーセンサー
です。

まずは住まいカンパニー。特徴は真面目な人が多いようです。顧客は住宅メーカー等であり、販売促進事業会社の中でも扱う額も大きいため、リクルートの中では人当たりが良く真面目で慎重な人が多いとのことです。所謂世間一般でイメージされているようなリクルートっぽさはそこまでないかもしれません。
次にライフスタイル。ここはアツい小綺麗な人が多い様です。顧客は美容院、飲食店、旅館等であり、他のカンパニーと比べて扱う額少額で、流行等に乗る必要があるためスピード感のある人が多いとのことです。悪く言うと少し大雑把とも言えるかもしれません。特に美容院担当の人になると、パーマをかけ、小綺麗な格好をしており社内で見ると一目でわかるくらい特徴的なようです。
最後にマーケティングパートナーズ。ここのスピード感はライフスタイルと住まいカンパニーの間くらいのようです。ただし、結婚、受験、中古車と扱う商材が雑多なカンパニーであるからこそ、結婚担当は女性ばかり、中古車担当者は硬派な男性ばかり、受験は高学歴集団と1つのカンパニーの中で雰囲気が若干異なるようです。

異なった社風から見るリクルート

各社の説明会にてどのカンパニーのどの社員の方も言ってたことがありました。「顧客の立場に立って問題を解決していく。」ということです。実際に私自身もリクルート各社説明会で、このカンパニーはなんとなく自分っぽいな、だとか、自分とは合わなそうだな、と感じることがあります。
だからこそ、成長するフィールドというベースに合う人物である上で、顧客の雰囲気にあった学生を採用しているのかな、と感じました。
会社説明会では事業内容等はわかりますが、会社内部の雰囲気まではわかりません。OB訪問をすることで現場の雰囲気が自分自身とマッチするかを肌で感じ、志望動機にも熱が増すように思えます。説明会で自分なりに考えた疑問をOB訪問にて解消していく、というような方法をとっていくのがいいのかな、と考えています。

参考:就活解禁から1ヶ月間就職活動をして今後何をすべきか悩んでいる就職活動生が今すべきこと

photo by Max and Dee Bernt

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「嵐じゃない(=0)」というのが嵐全体の考え方に見えます。特に嵐のことを詳しいわけではない一般人の私があれこれ語るのは恐縮ですが、大野さんは嵐の中でも歌が上手く・櫻井さんは司会やまとめ役・二宮さんはトーク力に優れ...といったように、メンバー一人ひとりが自分の役割を持ち、助け合いながら嵐という国民的グループを作り上げたのだと勝手に考えています。そんな中で、大野さん1人が欠けるのでも足りないピースは補い合い切れず、グループとしての意義は大きく薄れるという想いを、メンバーの方々は少なからず抱いていたのかもしれません。お互いがお互いを補い合う"n銃士"的な組織このような、個人がそれぞれの特性を活かしお互いを補い合うチームの代表格として知られるのが、フランスの小説家アレクサンドル・デュマの代表作である『三銃士』です。アトス・アラミス・ポルトスの3人は王妃を救う大冒険へ、それぞれ性格や得意技が異なる中でお互いの役割を発揮しながら足を進めていきます。今では剣裁きに関係なくとも、「切っても切り離せない友情関係」のようなものを"n銃士"として間接的に表現した作品はいくつもあります。(一番有名なのは、2009年にアカデミー賞作品賞を獲得したスラムドック$ミリオネア辺りでしょうか)私自身、小学校の時からこのn銃士的なチームには何となく憧れを抱いており、駅伝のメンバーやエース格のサークルの同期といった仲の良い友人と一緒に"四銃士"なり"六銃士"といった形で勝手に命名したりもしていました。例えば各メンバーが色分けされた戦隊モノのヒーローなんかもn銃士的な考えが一部根底にある印象もあります。「助け合い」「誰1人として欠けてはいけない」「みんながいたから乗り越えられた」といったようなチームは理屈抜きで美しく・格好良く感じるもので、組織の理想的な姿として好印象を持つ方は私に限らず多いものだと勝手ながら思っています。冒頭から触れている嵐についても、典型的なn銃士をベースとしたグループと言えるのかもしれません。考えて欲しいこと:"n銃士"とは「誰にとって」いい組織なのかさて、ここまでの内容では「個々人がそれぞれの役割を果たしながらお互いの足りないスキルや知見を補い合いながら協力できる組織」こそがいい組織なのだという結論に至りそうな形になっています。そんな中で、一つの考え方を提示する一曲を提示します。力を合わせりゃどんな困難も怖くない皆で一緒にいこうぜ!ヨーロッパ丸かじり(Hey!)出典:スタメンKiDS『スタメン七銃士』作詞:kenmochihidefumi(水曜日のカンパネラ)こちらは小学生男子メンバーによる7人組ユニットスタメンKiDSの楽曲である『スタメン七銃士』の一節になります。唐突に嵐と関係のないグループの話になりましたが、就職活動に絡めるためにビジネスにおける組織について両者を踏まえながら考察していきます。組織のメンバーが欠けることはそれなりにある嵐は「一人でも欠けたらそれは嵐ではない」という信念(=嵐の定理)から活動休止の道を選びました。当然ですが、ビジネスの現場では「〇〇さんが退職されたからこの事業部は撤退する」という決断は勝手にできるものではなく、基本的にはメンバーが欠けても全社方針に沿って事業を継続していく必要があります。メンバーシップ型の日系大企業では、本人やチームの本意/不本意に限らず突然の異動というのが発生する可能性はいつでも考えられます。そんな中で、「誰1人でも欠けてはいけない」という状況は継続的な組織運営の観点では好ましくないものであり、知識やノウハウの共有を日常的にするなどして「〇〇が欠けてはいけない」という状況からは少しでも離れた方がリスクは小さいでしょう。(近年の働き方改革の観点でも、業務量的な話で「多少誰かが休んでも仕事が回るような余裕を持った人的資源配分をすべき」という論調を耳にすることは多くなっています)みんな「で」において、やるのは「誰」か?先ほどのスタメンKiDSの楽曲の一節には「皆で一緒にいこうぜ」という言葉がありました。では、この場合の「皆で」とは誰を指すのか。これは(恐らくメンバー)"全員で"という意味でしょう。「みんなで頑張ろう」「チーム一丸となって勝ちに行こう」といった”全員主義”とも言える方針は日本人好みの考え方だと言われることがあります。個人が入学試験会場で合格点を取るかどうかで合否が分かれる大学受験ですら、「受験は団体戦」という言葉で団体意識も求められたことがあるという方もいるでしょう。しかし、個人的な意見ではありますが、この「みんな『で』」という意識と「みんな『が』」という意識には乖離があると思っています。「みんな『で』」一丸となって成果を上げるには個々人の行動が当然不可欠です。しかし、これは見方によっては「個々人がどう活躍するのかは問題ではなく、組織全体がうまくいけばいいもの」として、「みんなのうち誰かがやってくれるだろう」という当事者意識に欠けた集団になる可能性を含むものだと考えています。もちろん、ビジネスモデルによって個々人の成果が見えにくい働き方というのは多数存在していますが、「評価されにくい=行動・努力をしなくてもよい」というわけには当然いきません。「みんな『で』一丸となる」意識は必ずしも必要ではなく、個々人が「自分『が』この案件を成功させるのだ」・「自分『が』この問題を解決するのだ」という強い当事者意識から主体的に行動出来る個人の集まり。これこそが真の「組織として成果を上げることが出来るいい組織」という見方も出来るのでは無いでしょうか。馴れ合いではなく、誰かが補ってくれるだろうでもなく、誤解を恐れずに言えば「自分の力でなんとかしてしまおう」ぐらいの気概を持った個人の集合体は強固に見えます。個人で出来る仕事は個人で済ませてしまった方が意識違いといった障害や稼働を削減する効果もあり、何でもかんでも「みんな『で』取り組もう」とする姿勢は結果的に組織の成果を阻害することも考えられるでしょう。「リーダーシップは全員に」の意味リーダーシップとは、リーダーだけ必要とされる能力ではなく、チームの誰もが持っているべきものだと言えます。出典:上記記事を始めとして、unistyleでは何度も「リーダーシップとはリーダーだけが持つべき素養ではなく、メンバー全員が持つことでより良いチームとなる」という旨を述べてきましたが、ここまで本記事を読み進めた方はその意味が明らかになってきたのではないでしょうか。先述した「自分『が』」という意識・態度は、信頼関係構築や周囲を巻き込むといったリーダーシップを生み出す一因になるということを認識いただければと思います。では、実際の選考では組織論をどう活用していくべきかここまでは個人と組織の関係を一貫して考えていきました。この内容をエントリーシートや面接といった選考フローでどう活用するかは皆さん次第ではありますが、一つ例を挙げながらもう少しヒントを加えます。「チームプレー」と「チームワーク」私事ではありますが、筆者は大学時代陸上競技とダーツという二つのサークルを掛け持ちしていました。身体的な活動量が大きく異なる両者ですが、共通して言えるのがどちらも典型的な個人スポーツだというところです。(ダーツが「スポーツ」かという話は置いておいて下さい)どちらも、複数人数で戦う競技は存在します。陸上競技なら、リレーや駅伝・ダーツならダブルスやトリオスといった団体戦がそれに該当します。しかし、結局のところ団体戦とは言え、その結果はほぼ個人のタイムやスコアを積み重ねたものに過ぎません。「1+1+1」をどう高めるかよりも、1自体を高めないとチームの結果には結びつきません。かと言って、自分1人の力でどうにかなるわけでもありません。何だか個人競技なのか団体競技なのか線引きが難しいような話になりましたが、これを言語化するうえで一つのヒントとなるのが以下の言葉です。『我々の間にチームプレーなどという都合のよい言い訳は存在せん。あるとすればスタンドプレーから生じるチームワークだけだ。』出典:ITmediaエンタープライズ荒巻課長は電脳部下の夢を見るか――攻殻機動隊にみるHumanResourceManagementこちらは士郎正宗氏原作の漫画『攻殻機動隊』の有名な一節です。私自身作品自体をあまり深く知っているわけではないですが、この言葉の意味に関して様々な意見が飛び交っていること自体は認識していました。"チームプレー"とは文字通り、「チーム『で』プレーすること」です。先述したお互いが自らの役割を認識し足りないスキルや知見を補い合いながら協力していくn銃士的な側面が大きいと言えます。しかし、作中でこの言葉を残した荒巻課長は、このチームプレーを"言い訳"と表現しています。この部分が「『誰かが何とかしてくれるだろう』という当事者意識に欠けた状態」に近しいものがあると言えます。「データベース回り」といった過度な役割化は、その領域から外れたときに自分ゴトとして捉えられず、荒巻課長の言う”言い訳”に繋がります。(GDで役割決めが本質的ではないとする理由もこれに近いものがあります)チームワークとは、「チームワークを発揮しよう」という直接的な意識から生じるものではなく、個々人のスタンドプレーから結果的に生じるものという意味があると考えられます。陸上競技もダーツも、プレー中は誰かが助けてくれるわけでもなく、結局は自分の力で目の前にある道は切り開いていかなければなりません。それでも、その多くにはチームワークが存在しています。皆さんが持つ、就活ではアピールしにくいと考えがちな、「個人としての経験」。それは確かに直接的なチームプレーではないかもしれません。では、メンバー・サークル全体・バイト先の店舗といった各組織の成果に、一体どのような形で貢献しているのか。本記事を起点に、あなたなりの個人と組織の関係論を導き出していただければと思います。最後にー個人と組織は不可分。だからこそ常に向き合い続けよう最近、「いかがでしたか?」で締めを開始するような中身の無いキュレーション記事乱立の問題点が指摘されています。それらを見ても物事を解決できないことが上記では問題視されています。中身の無い内容を乱立されるメディアは価値が高いものとは言えないでしょう。一方、Webサイトに記載されている内容で解決出来る物事が限られているというのは以前からわかっていた話であり、過度にそこに解を求めるべきではありません。今回も、「こうやって個人の経験を伝えれば内定が獲得出来る」という解を提示したのではなく、個人と組織の考え方について示唆を与えたものに過ぎません。(そもそも、「〇〇すれば内定」みたいなあり得ないテクニックを語ることは適当ではないと思っています)嵐が「5-1=0」を選んだのなら、今度は1人欠けてもグループ活動を続ける道を選んだ関ジャニ∞と対比して捉えてみてもいいかもしれません。途中で述べた、役職決め・メンバー決めといったテーマで学生時代頑張ったことを書き上げてみてもいいかもしれません。unistyleは、「一人ひとりの納得したキャリア選択のための考え方を提示するメディア」であるという意味を、本記事を通して感じ取っていただければ幸いです。話が逸れましたが、個人と組織は不可分です。「個人でも稼げる時代」と言われながら、GAFAを始めとした莫大なデータを持つ組織が世界をも支配するのではという指摘もある、混沌とした時代。「個人『でも』」稼げる時代でも、「個人で稼げるような人材」の組織化は今後も続いていくでしょう。また、今回はどちらというと“n銃士”の弱点側にフォーカスして記述しましたが、あくまでそれはビジネス上の観点に過ぎません。日常生活で何が何でも組織の成果を基準に良し悪しを判断するのは息苦しいことですし、互いが互いを補い合うn銃士は理屈抜きで美しく感じます。私自身、n銃士的なチームにはこれまでの人生で何度も助けられて来ました。明確な役割は無く、チ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「就活無敗伝説?」スタバでのアルバイト経験は本当に就活で有利なのか 「就活無敗伝説?」スタバでのアルバイト経験は本当に就活で有利なのか 本記事では、スターバックスでのバイト経験が就活に有利なのかを現在自身もバリスタとして働いている目線で検証してみました。(参考)先輩スタバ就活生の就職先JAL(立教・女)電通(慶應・男)Panasonic・総合職(早稲田・女)リクルートホールディングス(明治・女)etc...スタバはなぜ有利とされているのかスタバを利用された方はわかると思いますが、店員さんからものすごい「おもてなし」精神を感じることはありませんか?世間には「スターバックス感動サービスの秘密」というような経営術を解説した本も多数あり、スタバのサービスは評価されています。それはなぜでしょうか。スタバのアルバイトでは「オーナーシップ」が求められる機会が格段に他のアルバイトより多いからです。以下、自主性が求められるチャンスを挙げていきます。【1】スタバのアルバイトには接客マニュアルがない。個々人が「接客とはなにか」を自分で考えて行動するので、利用者に心地よいサービスを提供できます。確かに人間は決められたことを従順にやるよりも、自分で主体的に思ったことを実践した方が、はるかに生き生きとして、心がこもるものだと感じます。【2】主体性を持って働く楽しさを実感できるプログラム働き続け、やる気さえあれば様々な役職に就くことができます。・バリスタトレーナー(新人教育)・ブラックエプロン(コーヒーの専門家)・シフトスーパーバイザー(店舗経営にも携わる責任者)店舗を良くするために、自身のスキルアップのためにはどう行動すればよいのか、考えて働く環境が整っています。【3】研修が充実の80時間ある基礎、実践、応用と段階的にスキルを磨けます。この研修で学んだことは、バイト以外にも活用できるので、様々なフィールドで活躍できる基礎ができます。実際にスタバでアルバイトをすることが有利なのか結論は「どちらともいえない」です。上記のように、ここでのアルバイトは「オーナーシップ」を養うチャンスは多くあります。人によっては正社員としての仕事と同様に成長できる環境にあります。ですから、スタバのアルバイトで成長できる人は就活にも有利なのかもしれません。しかし、このチャンスを活用できないまま万年働いている人もいますので、人それぞれです。大手企業に内定した先輩たちの共通点先輩たちがスタバに入社した動機は「憧れだったから」「人見知りを克服したかったから」「家に近かったから」と様々でした。しかし、皆さん共通してたのは「最終的にどういう姿で卒業していくか」という明確な目的を持って働いていました。「接客の神」「ドリンク作成のプロフェッショナル」「ブラックエプロンを取得し、店舗を引っ張る」各々のゴールから逆算して、「この時までにはトレーナーになって、ロールモデルになる。だから今日はドリンク作成のスキルを向上させよう。」という様に毎出勤、自らノルマを課して働いていました。このような行動は「常に問題意識を持って解決に努めること」なので、企業側からの評価も高く、内定に繋がったとのことです。まとめ上記のような仕事で使えるマインドが身に付くのは事実です。もちろん人によります。ですが、その部分が評価されて、いい企業に内定している人が多いと感じています。いわゆる大手企業に内定した先輩方も、スタバで活躍している人たちでした。就活に有利だという理由だけでスタバのバイトをやってもダメだと思っています。なぜなら、そういう人はオーナーシップを持って働けないのでは、と考えます。自身を成長させたい人にとって、スタバは最高の環境だと思いますので、興味のある人はチャレンジしてみてはいかがでしょうか。 103,240 views
ザッカーバーグ・スティーブジョブズが大学生に語る『人生の生き方』 ザッカーバーグ・スティーブジョブズが大学生に語る『人生の生き方』 Facebook、iPhoneなど、21世紀を代表するサービスやプロダクトを生み出してきた現代の偉人たちがこれからの時代を担う学生たちに様々な言葉を贈っています。今回は現代の偉人たちが大学の卒業スピーチで語った内容から彼らが見据える未来について考察していきます。現代の偉人たちの卒業式スピーチマーク・ザッカーバーグかの有名なハーバード大学卒業式でのスピーチです。テーマは、『世界に「目的感」を持ってもらうための3つの方法』。卒業生と10歳も離れてない立場から"僕ら世代の責任"という切り口でのスピーチは当時世界で大きな反響を呼びました。以下にポイントをまとめて解説していきます。私たちの世代のミッションは、「”誰もが”目的感を人生の中で持てる世界を創り出すこと」である。「目的」とは、・一人ひとりが、小さな自分以上の何かの一部だと感じられる感覚のこと・自分が必要とされ、そしてより良い未来のために日々頑張っていると感じられる感覚のことであり、「目的」こそが本当の幸福感をつくるもの。●世界に「目的感」を持ってもらうための3つの方法①一緒に大きくて意味のあるプロジェクトについて語ること②”平等性”を再定義して誰もがその目的に参加する自由を持てるようにすること③世界規模のコミュニティを創り出すこと①一緒に大きくて意味のあるプロジェクトについて語ること今が「私たちの世代の課題」に取り組むべき時である。具体的には、・数百万人の人々をソーラーパネルの製造と設置に巻き込み、気候変動問題を止める・すべての病気についてボランティアを募って彼らのヘルスデータと遺伝子データを集める等大きなプロジェクトは、その仕事をやった人たちに生きる目的を与えるだけでなく、国全体に、「私達は偉大なことができる」というプライドを与える。「進歩」を実現するためだけでなく、多くの人のための「目的」を創り出すために、これらの課題に取り組むべきである。②”平等性”を再定義して誰もがその目的に参加する自由を持てるようにすること今はすべての人が”起業家”である。プロジェクトを始めるのでも、役割を探していようと、他のことでも。起業家文化は、多くの新しいアイデアを簡単に試せるようになっている時に栄える。フェイスブックの前にザッカーバーグはゲーム・チャットシステム・スタディツール・音楽プレイヤーなど数多くのものを作り、失敗してきた。大きな成功は「失敗する自由」によって生まれる。だからこそ失敗者が身動きできなくなったり、汚名を着せられて社会的に抹殺されたりしない社会が必要。そして、あらゆる人にその目的を追う自由を与えることはタダではできない。富を得ることになるだろう人間がコストを支払わなくてはならない。より多くの人がそれぞれの目的を追求できたら、社会全体がよくなるから、そのためにやる。*活動例ザッカーバーグと妻のプリシラは、チャン・ザッカーバーグ・イニシアティブを始めて、財産を機会均等の推進のために使用している。③コミュニティを作ることでみんなに「目的感」を与える・世界規模の課題解決のためにはグローバルコミュニティレベルでの協力関係が必要ミレニアル世代は「繋がっている時代」に育ってきた。ミレニアル世代に、自分たちのアイデンティティを問うと、最も多い回答は「世界市民」だという調査結果がある。今目前にある問題は、都市単位や国単位でなく、グローバルコミュニティレベルでの協力関係が必要な課題である。私たちの世代は、グローバルな協力によって貧困や病気を終わらせることができる世代である。・ローカルコミュニティの再構築がグローバルレベルで変化を生む最初のステップ不安定な時代であるため、世界中にグローバリズムに取り残されたと感じている人たちがいる。ホームグラウンドでの人生に満足を感じられていない時、世界のどこか他の場所の人たちのことまで考えるのは難しい。だからこそ最善の対処法は、ローカルなコミュニティを立て直すこと。コミュニティは、・自分がより大きな何かの一員であることを、そして一人でないことを教えてくれる・帰属の安心感が自分の可能性を押し広げる強さを得ることができるしかしこの10年であらゆる社会グループが4分の1も減少した。変化はローカルに始まり、グローバルな変化も最初は小さく始まる。コミュニティを創り出すことであらゆる人が、自分の人生に目的感を感じられる世界を創り出すことができるかどうかに、僕らの最大の課題が実現できるかどうかはかかっている。【全文記事はこちらから】【全文】マーク・ザッカーバーグがハーバード大で語った「人生に目的が必要なわけ」ザッカーバーグのスピーチから、アメリカの大学生と日本の大学生の間で異なる点を何点か取り上げたいと思います。①日本で目的感を持てている人は多くないこのスピーチでは自分自身が目的をもって生きていくことは当たり前であり、全ての人がそのような目的感を持って生きていける社会を作らなければならないと主張されています。しかし、やりたいこと・なりたい姿など自分自身の「目的」自体をまだ見つけられていない就活生は多いでしょう。就活において自己分析を通して過去を振り返り、「働く目的」をしっかりと定義しましょう。自己分析については以下の記事も参考にしてください。【参考記事】②帰属する組織に対する心持ちの違いスピーチでは自分以上の大きさのものに所属していることで自分の可能性を広げる強さを持てると説いています。これは所属する組織・コミュニティに自分自身の存在意義を感じている場合に言えることです。日本社会では「会社の歯車になりたくない」という声にもあるように、多くの日本人が会社に働かされている感覚を持っています。そのため、自分以上の大きな組織はプライドを保つステータスか、時間と労力を搾取される場という認識になってしまいます。・働くことを楽しめている人が少ないという課題存在意義を自ら定義し、納得して組織に属すことで働くことが楽しくなります。しかし、日本人の6%しか働くことに楽しさを感じられていないという統計結果があります。これは国単位での大きな課題と言えます。では6%の楽しめている人はどのように考えて働いているのか。関連するインタビューがありますので参考にしてください。【参考記事】スティーブ・ジョブズアップル創業者のスティーブ・ジョブズ氏は多くの印象的な言葉を残しています。中でもアメリカのスタンフォード大学の卒業式で行ったスピーチは、自らの生い立ちから始まり闘病生活まで、人生観を余すところなく語り、伝説となっています。スピーチのテーマは、『人生で最も大切な3つのこと』。以下にポイントをまとめて解説していきます。①点と点をつなげるということ・リード大学の退学とアップルの美しいフォントの繋がり経済的に通うことが厳しくなり、退学を決めたことで、興味もない授業を受ける必要がなくなった。そして、全米でおそらくもっとも優れたカリグラフの講義を受けることができた。その知識をすべて、マックに注ぎ込んだ。大学であの講義がなかったら、マックには多様なフォントや字間調整機能も入っていなかったでしょう。将来をあらかじめ見据えて、点と点をつなぎあわせることはできず、後からつなぎ合わせることしかできない。だから、いまやっていることがいずれ人生のどこかでつながって実を結ぶだろうと信じるしかない。②愛と敗北・アップルを追われるという一番苦く、一番尊い経験アップルを創業したのは二十歳のとき、10年後には売上高20億ドル、社員数4000人を超える会社に成長。しかし30歳になったときに、アップルから解雇された。1カ月くらいは呆然とし、このまま逃げ出してしまおうかとさえ思っていた。しかし、自分が打ち込んできたことが、やはり大好きだったので、ゆっくりと何か希望がわいてきた。会社を発展させるという重圧は、もう一度挑戦者になるという身軽さにとってかわり、アップルを離れたことで、人生でもっとも創造的な時期を迎えることができた。その後NeXTという会社を起業し、ピクサーも立ち上げ。ピクサーは世界初のコンピューターを使ったアニメーション映画「トイ・ストーリー」を製作することになり、思いがけないことに、アップルがNeXTを買収し、アップルに舞い戻ることに。最悪のできごとに見舞われても、信念を失わないこと。自分の仕事を愛してやまなかったからこそ、前進し続けられた。やりがいを感じることができるただ一つの方法は、すばらしい仕事だと心底思えることをやること。偉大なことをやり抜くただ一つの道は、仕事を愛すること。好きなことがまだ見つからないなら、探し続けなくてはいけない。決して立ち止まってはいけない。本当にやりたいことが見つかった時には、不思議と自分でもすぐに分かるはず。③死について・癌の宣告で気づいた人生の時間の有限さ「もし今日が最後の日だとしても、今からやろうとしていたことをするだろうか」と33年間、鏡に映る自分に問いかけるようにしている。「違う」という答えが何日も続くようなら、ちょっと生き方を見直せということ。1年前、私はがんと診断された。その経験をしたからこそ、自分は死ぬのだと思い出すことが、敗北する不安にとらわれない最良の方法だと自信をもっていえる。あなた方の時間は限られている。何より大事なのは、自分の心と直感に従う勇気を持つこと。ハングリーであれ。愚か者であれ。【全文記事はこちらから】「ハングリーであれ。愚か者であれ」ジョブズ氏スピーチ全訳スティーブ・ジョブズのスピーチでは人生において重要な3つのことが語られています。3つの項目に共通して込められているメッセージは、「自分のやりたいことを信じてやり通すべきだ」ということでしょう。このスピーチは「感動するスピーチ」として10年以上たった今でもメディアで取り上げられ、語り継がれています。ジョブズのスピーチは聴衆にとって明快な構成となっており、その構成も賞賛されています。具体的には、冒頭でメッセージを端的に伝え、その後時系列順にジョブズ自身の人生について語っています。そして「ハングリーであれ。愚か者であれ。」という小説の一句で締めくくっています。起承転結の構成は面接などでも重要になる項目です。自己PRや志望動機の構成が改善されるだけで相手への伝わり方は変わってきます。是非動画でもスピーチを観て参考にしてみてください。最後にいかがでしょうか。21世紀を代表する会社の創業者たちが大学生におくった言葉は本質的であり、視座が非常に高いものでした。自分自身が心からやりたいと思うことを探求すること、そして誰もが目的を持って世界をより良くするための挑戦ができる社会を創ること、どちらも簡単なことではありません。ただ、世界のトップが考えていることを知るだけでも世の中の流れへの理解は深まります。「雲の上の存在」と捉えず、彼らのアウトプットを積極的に吸収しましょう。 10,725 views
上場企業本部長が語る、エリートの中で唯一英語もできない牛丼屋のアルバイトを採用した理由 上場企業本部長が語る、エリートの中で唯一英語もできない牛丼屋のアルバイトを採用した理由 こんにちは、16卒の慶應生です。先日、ゼミのOBの方で日系重電メーカーで営業本部長として活躍され、新卒採用の面接にも携わっている方にお話を聞く機会がありました。その方は文系のエースを採用する面接官で、人事と社員二人、学生一人の面接を行い、20名を約半分にして最終面接まで上げているそうです。日本を代表する企業ということもあって、その20名は全員が早慶以上、TOEICスコアは平均880点、トリリンガルや留学生も3割程度いたみたいです。ただ、その中でも、某大学のTOEIC660点、学生時代頑張ったことは牛丼屋のアルバイト、という学生を上に通したことが自分でも印象に残っている、という話をして頂いたため、本日はそのことについて書きたいと思います。本記事のアウトライン・採りたい学生とは?・絶対にする質問「いつも何してるの?」・就活生と社会人、意識の違い・現場の目線、人事の目線・多角的に自身を表現する採りたい学生とは?「こいつなら自分自身の元で働かせて育てたい。」その方が面接で見ていることはこういう学生であるかどうかということだそうです。そのための要素として、素直か、ガッツがあるか、言ったことをしっかりと自分で考えながらやれるか、仕事をやめないかの4点を上げていました。実際に新卒2年目の社員で「思っていた仕事と違った、俺がやりたいことはここではできない」と言ってつい最近やめたことがあるそうです。能力が高いことは間違い無いけれども、若い頃は下積みなのだからな…と思ったとのことです。特に重電系メーカーの製品は文系だと勉強することが多く、若手の下積み時代に言われたことをしっかりとやる、という姿勢ができていない社員が増えてきていると嘆いていました。絶対にする質問「いつも何してるの?」「例えば国際交流のイベントって期間が決まってるわけでしょ?多分準備もやって3ヶ月〜半年くらいな気がするんだけど、その他のいつもの時間って何してたの?」こういった質問をその方は必ず投げかけていたそうです。この質問を投げかけると多くの学生は、「他大学との交流だとか…」とお茶を濁したような回答をしていたようです。そうなると、「こいつは、普段はあんまなんも考えずに生活してきたのかな?」だとか、「就活のために用意してきたエピソードなのかな?」という風な印象を持ってしまうようです。就活生と社会人、意識の違い「実際大学生って基本的な生活は授業出てサークルやってバイトして飲み会して…って感じでしょ?それだったらその生活の中でその人がどんなこと考えて、どんな風に他の人と関わってるかを聞きたいんだよね。」ここまで来た学生が能力が高いことは間違いない。つまり、イベントがあってそれを何が必要で、と実行できる力があることはわかっている、だからこそそういうイベントが無い時こそ、その人がどんなことを考えてどんな人間関係を築いて、どんな問題意識を持っているか、ある意味本来のその人自身が出てくるということです。実際体育会系の学生が就職活動で強いと言われてるのは、下積みの1年生の時から、最高学年の4年生まで、どんな状況立場でも日々勝利のために試行錯誤して、自身の役割を認識し泥臭く頑張ってきている、それが特に仕事を始めたばかりの新入社員には必要なマインドだからだよ、とおっしゃっていました。現場の目線・人事の目線「牛丼チェーン店の子は、与えられたことをしっかりやりながらも、どうやったらもっといい店になるだろうかというようなことを考えていた。普段の生活、例えばゼミの話とかを聞いていてもそれが伝わってきたよ。少し抜けてる部分はあるけど、こいつなら俺が面倒みてやるから通してあげようよ、って言ったんだよね。」これが、所謂ハイスペックと言われるような学生たちがひしめく中で、先に題名でも述べた通り、英語も全くできない、吉野家のアルバイトのアピールをしてきた学生を通した理由です。参考:ただし、人事の方とは最後までもめたともおっしゃっていました。二人の意見が一致して間違いなく通そう、となった学生は20人中2人、それ以外の学生は誰を通すかで意見が割れ、吉野家の学生についても人事は△を出していたとのことです。どうやら現場と人事が見ている視点は異なっているようで、現場の人は「こいつが自分の部下なら面倒を見たい」と思う学生を、人事は「将来的に経営層として能力を発揮できるのか」という学生を評価しているようです。多角的に自身を表現する上記はあくまでも一例です。ただ特に最終面接近くにになると、その人が一貫した価値観を持っているか、ということが問われていることは私自身も感じます。今まで受けた面接でも、「君の強みとそれを生かしたエピソード何個か教えてもらえるかな?」であるとか、「さっき君ってこういう風な人間ですって言ってたけど、それって今話してたエピソードと矛盾してない?どういうこと??」というように、一貫した人物像をよく問われます。単発のイベントだけでなく、普段の日々の行動を振り返りながら一貫した自分自身を様々な角度から表現することが大切なように思います。【参考】 55,445 views

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