小さな大学の大きなサポート!姫路大学のキャリア支援
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記事公開日:2025年7月3日
姫路大学キャリア支援係の職員の方に就職支援の取り組み内容についてお話を伺いました。
・姫路大学に通っていてキャリア支援係の取り組みを知りたい学生
・受験する大学を探している高校生や保護者の方
- 本記事の構成
- 姫路大学キャリア支援係とは
- 機会を逃させない!キャリア支援係の就職支援
- 就職率100%!専門性を活かして希望の就職先へ
- 「大学1年次からのキャリア形成支援」に向けて
- 高校生必見!専門職の魅力とは
- キャリア支援係は「いつでも・どんなことでも相談できる」学生の味方
- 取材後記
姫路大学キャリア支援係とは
取材した方のプロフィール

学生課でキャリア支援を担当しています。姫路大学に入職して13年、そのうち11年間はキャリア支援業務に携わっています。国家資格キャリアコンサルタントの資格を取得し、現在では進路相談、就職ガイダンスの企画・運営、インターンシップ支援、面接対策、履歴書添削、求人情報の提供などを中心に学生の支援を行っています。
姫路大学とはどんな大学?
姫路大学は兵庫県姫路市にある私立大学です。「教育の目的は人に愛される人、信頼される人、尊敬される人を育成することにある」という建学の精神のもと、地域社会に貢献できる実践的な人材の育成を目指しています。
現在は看護学部と教育学部を設置し、看護師・保健師・助産師、小学校教諭・養護教諭・幼稚園教諭・保育士などの専門職を目指す学生が学んでいます。自然に囲まれた落ち着いた環境で、学業に集中できることも姫路大学の大きな魅力です。
キャリア支援係とは?
キャリア支援係では、学生の進路決定及びキャリア形成をサポートしています。常駐スタッフは私を含め2名体制で、看護・教育の両学部に対応しています。加えて看護学部の国家試験対策や教育学部の教員採用試験対策の講座・模試なども企画・運営しています。
「人生設計の基礎を築くサポートをしたい」キャリア支援係の想い
__キャリア支援係の目的について教えてください。
藤本さん:キャリア支援係の目的は、学生が将来に向けて自立したキャリアを描けるように支援することです。単に「就職先を見つける」だけではなくて、自分自身の強みや価値観を見つめ直して、人生設計の基礎を築くサポートをしています。
__学生に対してどのような想いで接していますか?
藤本さん:「一人ひとりに寄り添う」をモットーに、学生の不安や悩みに丁寧に耳を傾ける姿勢を大切にしています。小規模大学ならではの強みを活かして、学生一人ひとりの声をしっかり受け止めながら、自己理解や社会理解を深める支援を通して、自分らしい選択ができるよう後押ししています。
機会を逃させない!キャリア支援係の就職支援

様々な就職支援取り組み
以下が姫路大学キャリア支援係が行っている主な就活サポート内容です。
・学内SNS【メリー】での個別相談
・履歴書作成/面接対策講座
・学内病院説明会
・キャリアデザインミーティング(教育学部卒業生によるキャリアイベント)
・インターンシップマッチング支援
・国家試験対策 講座・模試(看護学部)
・教員採用試験対策 講座・模試(教育学部)
・就活セミナー「Go To Hometown」(看護学部卒業生によるキャリアイベント)
「絶対にこれだけは利用してほしい」 キャリア支援係オススメな取り組み
__「絶対にこれだけは活用してほしい!」というオススメな取り組みはありますか。
藤本さん:学内SNS【メリー】の利用をお勧めしたいです。
多くの学生が利用しているラインと同じようなシステムで学内SNS【メリー】というアプリがあります。
24時間いつでも質問や相談ができ、職員が就業時間内に返信します。遅くても翌日には返信します。就職活動における些細な不安や悩みにも対応します。対面での相談には気を遣う学生も、気軽に利用できるシステムです。
__学生全員が使える学内SNSというものがあるんですね。
藤本さん:そうなんです。例えば採用面接の際に「暑さに配慮した服装で構いません」との連絡があったという学生がどのような服装で行けばよいのかという相談がありました。このような些細な質問や不安に関していつでも対応できるのは魅力だと思います。
質問内容をこまめに確認し、スピード感をもって対応しています。返信スピードは速くて一分、遅くても1日以内に返信するようにしています。
__学生にとっていつでも聞けるツールがあるというのはとても心強いですね。
それでは次に個別面談について、学生の利用状況について教えてください。
藤本さん:特に就職活動中の学生に対しては、採用試験の前に2回の模擬面接を受けるよう促しています。3月後半から5月中旬にかけては予約が集中する時期で、1日に7~8人を対応する日もあります。志望動機や自己PRがまとまらなかった学生も、2回の練習で自信をもって本番に臨めるようになるので、学生からの評価も高いと感じています。
ピーク時は予約で1日が埋まってしまうこともありますが、面談枠を夜間にも設けたり、対応人数を増やすことで、できる限り多くの学生を支援できる体制を整えています。
__学生に就職活動支援を行う上で、意識されていることはありますか?
藤本さん:いつまでという「期間」を伝えることを意識しています。機会を逃すのはよくないことだと思っているので、すでに日程が決まっている採用試験に合わせて計画的に進めてもらうために、全体のガイダンスや学内SNSを使って声掛けをしています。
__そうなんですね。進路相談は、就職前の学生はもちろんですが、自分の目標(各免許、資格を活かした仕事に就く)を達成するためにも低学年時から多くの学生に利用していただきたいですね。
藤本さん:私がキャリアコンサルタントの資格を持っています。「話を聞いてもらえてよかった」から、さらに一歩踏み込んだコミュニケーションを取ることで、相談者の行動変容を促すことを意識しています。
学生一人ひとりの顔と名前が一致するくらいの小規模な大学ですので、一人ずつの想いや希望について聞かせてほしいです。
特徴的な取り組み「卒業生を招くキャリアイベント」
特徴的な取り組みである、卒業生を招いたキャリアイベントについて紹介します。
学生から人気のある兵庫県の県立病院に入職されて3か月ほどの卒業生に講演をしていただきます。
キャリアデザインミーティング(教育学部)
各分野で活躍している教育学部の卒業生に講師を依頼し、講演をしていただきます。
今年度は6月に実施し、卒業して10年ほど経た卒業生を多くお呼びしました。
小学校教諭、養護教諭、保育教諭、児童福祉施設、公務員一般企業など、様々な職種の卒業生に集まっていただきました。
ポイント!
どちらのイベントも、現場で活躍する卒業生から、リアルな現場の話や学生時代の体験談を直接聞ける貴重な機会となっています。
__実際に働かれている方でさらに、キャリアが長い方からお話をきけるのはとても貴重ですね。実際に学生からの反応はどうですか?
藤本さん:キャリア支援で行っている取り組みの中で評判は一番いいかなと思います。普段キャリア支援の職員や教員が「大事だよ」と伝えても、やはり身近な先輩の意見にはかなわないですね。
その会をお開きにした後も学生が卒業生に質問をするために残るんですね。実にいい時間だなと見守っています。
以下、キャリアデザインミーティングに参加した学生の声を一部抜粋しました。
・小学校教諭になろうか迷っていたのですが、やっぱりやりがいがあるように感じられたので目指すことにしました。(1年生)
・教師は大変な仕事なのだということが改めて分かりました。でもそれ以上に小学校の間だけでなく、子供たちの人生に関わる、やりがいのあるということがよく分かりました。(2年生)
〈保育教諭・児童福祉〉
・やっぱり実際自分が想像しているよりもはるかにしんどい事が働いたら待ってるんだなと知ることができた。だけど、しんどい事を抜けた先に大きな幸せが待っているともわかったので、とてもいい機会だった。(1年生)
・在学中にやっておくべきことがたくさんあるなぁと思った(2年生)
学生から好評!看護師国家試験対策専門の外部講師によるバックアップ
__他に学生から好評な取り組みはございますか?
藤本さん:看護師の国家試験の対策の中で本学で3年前から開催しているものがあります。看護師の国家試験対策専門の外部講師に依頼して、国家試験の対策に悩んでいる学生を全面的にバックアップします。
本学の先生ですと普段の授業の中で厳しい一面もあったり、全員と平等に接することが必要だったり、というところで、なかなかフォローしきれません。そこで外部講師が面談を行い、モチベーションを向上させることで、前向きに頑張っていける学生も増えとても好評です。
__学生は楽しく学ぶことができ、学校としても国家試験合格率を上げられる、まさに一石二鳥の取り組みですね。
就職率100%!専門知識を活かして希望の就職先へ
看護学部
教育学部
令和6年度卒業生実績
(姫路大学HPより引用)
学生の希望に沿った就職先へ
__看護学部の学生に就職先としてお勧めする良い病院の基準はあるのでしょうか。
藤本さん:まずは学生本人の希望をしっかり聞くことから始めます。「この病院で働きたい」「この診療科に興味がある」といった明確な意思がある場合は、その希望に沿って情報提供や支援を行います。
一方で、まだ方向性が定まっていない学生に対しては、教育体制が整っていて、安心して成長できる環境の病院をおすすめしています。
特に複数の診療科に興味がある学生には、「教育体制が整った総合病院なら、働きながら自分に合う分野を見つけていけるよ」と伝えるようにしています。
また、それらの情報をアドバイザー教員、キャリア委員会、キャリア支援職員で共有しながら就職支援をしています。
__なるほど、学生一人ひとりの意思を理解し寄り添うためにはやはり、教員の方々との連携も重要になってきますね。
藤本さん:はい、その通りです。そしてもう一つ大きいのが「卒業生の声」です。
卒業後に仕事の休日に挨拶に来てくれる卒業生や転職の相談で訪ねてくる卒業生も多くいます。そうした説明会や見学会では得られないような、病院のリアルな内側の情報を話してくれます。
私自身も、そうした卒業生の声の中から信頼できる情報を選び、学生に伝えるように心がけています。
__生きた情報が聞けていいですね。
藤本さん:はい。やはり実際に働いている卒業生の話は、説得力がありますし、学生にとっても大きな支えになっていると思います。
実務経験を積みながら次年度看護師試験・教員試験に挑戦
__就職率が100%を達成しているんですね!看護師国家試験や教員採用試験の結果が振るわなかった場合に一般企業の就職に切り替える学生もいますか?
藤本さん:はい、実際にそういったケースもありますが、数としては多くありません。
特に教育学部では教員採用試験に一定数の学生が不合格となってしまいます。中でも養護教諭は受験する自治体によっては倍率が10倍以上と非常に高く、狭き門です。
そのため、不合格だった学生の多くは、卒業後に非常勤講師や臨時的任用講師として実務経験を積みながら、翌年の再受験に向け準備をしています。
看護学部では、国家試験の合格率は90~95%ほどとなっていますが、万が一不合格だった場合でも、多くの学生が卒業後に「看護助手」として医療現場で働いています。
内定をいただいていた病院に国家試験の結果を報告すると、「来年の国家試験までの間、看護助手として勤務してみませんか?」と声をかけていただけるケースが非常に多いです。
このように、次年度の合格を目指して実務経験を積める環境が整っているため、本学では就職率100%を維持しています。
「大学1年次からのキャリア形成支援」に向けて
「早期化」に合わせた計画的なサポート体制を
以下はキャリア支援係が行う今年度の主な予定です。
概要
・教育学部の中で一般就職を目指す学生向け
・計6回テーマを変えて行う(履歴書の書き方など)
・すべて参加することで就職活動を網羅できる
概要
・看護学部の学生向け
・実習先としてお世話になっている20病院程度
・コロナ禍以降は病院からいただいた動画を視聴する形で開催している
概要
・それぞれの学部で最新の就活情報を伝え、今やるべきことについて説明する
概要
・教育学部の学生向け
・9月から翌年の教員採用試験に向けて準備していく
・教員経験のある講師がセミナーを担当する
・月曜日から金曜日まで5教科の科目を1日ごとに行う
・試験が近づいたら、教職教養対策、専門試験対策、面接練習、模擬試験などを行う
__中長期的な目標についてお聞かせください。
藤本さん:今後は「大学1,2年次からのキャリア形成支援」に一層注力していきたいと考えています。早い段階から進路を意識し、計画的に準備ができるよう、より体系的な支援体制の構築を進めているところです。
就職活動の早期化が進むなか、多くの自治体では、大学3年次から教員採用試験の一次試験を受験できる制度が整ってきています。一次試験に合格すると、翌年は二次試験から受験できるため、本学の学生にもその制度を活用してもらえるよう、「3年次受験」を積極的に勧めています。
さらに、兵庫県や神戸市の教員採用試験においては「加点制度」があります。対象となるのは資格取得やボランティア活動などです。この制度を活用するためにも、早期から意識的に取り組むよう声かけを行っています。
看護学部においても同様で、低学年のうちから病院インターンシップに参加することの重要性を伝え、将来を見据えたキャリア形成を支援しています。
こうした継続的な働きかけを通じて、学生一人ひとりが自信をもって進路を選択できるようサポートしていきたいと考えています。
高校生必見!専門職の魅力とは

専門職の魅力「一生働ける」
__就職実績や他大学との違いについて教えてください。
藤本さん:姫路大学では、「免許・資格取得」と「就職支援」を両輪として、確実な進路実現をサポートしています。
特に看護学部・教育学部においては、学内外のネットワークを活かしたきめ細やかな支援体制により、地元就職を中心とした高い就職実績を誇ります。専門職への就職率の高さは、本学の大きな強みです。
保護者の皆さまにぜひ知っていただきたいのは、看護・教育どちらの部であっても、「一生食べていける専門職」に就けるという点です。
これらの職業は免許や資格がなければ従事できないため、高い専門性と安定性があります。また、仮に転職することがあっても、資格を活かして同じ職種で働き続けることができるのも大きな魅力です。
学生には、こうした将来性のある職業に就き、長く活躍していってほしいと願いながら日々支援にあたっています。
高校生に向けてキャリア支援係から最後に一言
__最後に高校生・保護者に向けてメッセージをお願いします!
藤本さん:将来を見据えた大学選びでは、「学びの質」と「就職支援」の両立がしっかりしていることがとても大切です。
姫路大学では、1年次からのキャリア支援がスタートし、学生一人ひとりの希望や目標に寄り添いながら、安心して将来の道を切り拓ける環境を整えています。
ぜひ一度、オープンキャンパスにお越しいただき、先生や在学生の雰囲気、そして私たちキャリア支援のサポート体制を直接感じてみてください。お会いできるのを楽しみにしています!
キャリア支援係は「いつでも・どんなことでも相談できる」学生の味方
人生で一番輝く時を応援できる嬉しさ
__学生と関わる上でのやりがいや想いについて教えてください。
藤本さん:この仕事をやっていて嬉しいと感じる瞬間は本当にたくさんありますが、特に感じるのは、人生で一番輝いている大学生の時期に関われることです。
大学生はエネルギーがあり、活動の幅も広がり、自分自身の可能性にワクワクしている時期でもあります。そんな大切な時間に、進路やキャリアの支援ができることに大きなやりがいを感じています。
また、就職活動で苦労している学生が、最後まであきらめず努力を続け、内定を勝ち取った瞬間に立ち会えたときは、こちらも本当に嬉しい気持ちになります。
これからも、一人ひとりの学生に寄り添いながら、その歩みを支えていきたいと思っています。
学生に向けて一言
__最後に学生に向けてメッセージをお願いします!
藤本さん:キャリア支援係は、どうしても就職活動が本格化する3年生の後期や4年生になってから意識されがちですが、実は低学年のうちから利用してほしい場所です。
私たちは「いつでも・どんなことでも相談できる」あなたの味方です。進路のこと、就職のこと、ちょっとした不安や悩みでも、気軽に話に来てくださいね。
また、本学は看護職・教職という「人を支える仕事」を目指す学生が多く在籍しています。専門的な知識やスキルはもちろん大切ですが、人間性を高めることが何よりも重要です。普段の学生生活の中でも、「相手を思いやる心」を大切にしながら過ごしてもらえたら嬉しいです。
取材後記

姫路大学キャリア支援係は、小規模の大学であるからこそ、学生一人ひとりの顔と名前を覚え、状況を把握してサポートするという、学生への温かい想いが感じられる就職支援の取り組みが魅力です。
また、学生が機会を逃さず、納得のいく就職活動ができるよう、1年次からの積極的なキャリア教育や、「期間」を意識した声掛けを行っていることが分かりました。
就職先に迷っている学生、または、今自分が学んでいることが果たして自分に向いているのか、悩んでいる学生は一度キャリア支援係に足を運んでみてはいかがでしょうか。
他大学の就職支援についての取材記事は以下のリンクからご確認ください。




