「学生ファースト」を掲げる東京保健医療専門職大学キャリア支援室による就職活動全面サポート
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最終更新日:2025年7月10日
記事公開日:2025年6月10日
東京保健医療専門職大学キャリア支援室の職員の方に就職支援の取り組み内容についてお話を伺いました。
・東京保健医療専門職大学に通っていてキャリア支援室の取り組みを知りたい学生
・受験する大学を探している高校生や保護者の方
・採用活動を行っている企業や医療団体の人事担当者の方
- 本記事の構成
- 東京保健医療専門職大学キャリア支援室とは
- 第一志望への就職をサポート。キャリア支援室の想い
- 「当たり前のことを当たり前にする」ための就職支援
- 就職希望者就職率100%を誇るキャリア支援室の就職支援実績
- ファーストペンギンとして、医療界の未来を切り拓いてほしい
- 高校生に向けた東京保健医療専門職大学の魅力
- 企業の皆様に向けて
- 取材後記
東京保健医療専門職大学キャリア支援室とは
取材した方のプロフィール
「人と仕事を結ぶ仕事」一筋40年のキャリア職人。国家資格キャリアコンサルタント。
2023年6月に東京保健医療専門職大学に着任され、学生のキャリア支援にかかわる全ての業務を所管しています。
東京保健医療専門職大学キャリア支援室とは?
東京都江東区の塩浜に、理学療法士、作業療法士を養成する専門職大学として2020年に開学されました。リハビリテーション学部の中に理学療法学科・作業療法学科を設置しています。
建学の精神は「多様な人々が共生できる社会の実現と発展」です。ダイバーシティに対応できる理学療法士、作業療法士の育成を目的としています。少人数制で、長期の臨地実務実習があること、経験・実績豊富な実務家教員が多数在籍していること、保健医療の知識・技術に加え、展開科目で生活支援や社会参加を促進するための他分野の知識やチームワークや組織・マネジメントの知識についても学べることが特徴です。
キャリア支援室とは?
開学時に学生部学生課キャリア支援室として設置された後、2025年4月から学務部学生課キャリア支援室に改組されました。教員で組織するキャリア支援部会と連携して学生のキャリア形成を支援しています。
どんな学生が多いか?
__特徴的な大学だと思いますが、どのような学生が集まっていますか?
池田さん:理学療法士になりたい、あるいは作業療法士になりたいという明確な目標をもって入学してくる学生が多いです。
__やはり今までの経験の中で何かきっかけがあってそのような職種を目指しているんですか?
池田さん:そうですね。それぞれのきっかけに特徴があります。
理学療法学科には、中学・高校でスポーツに打ち込み、けがをした経験から理学療法士の支えに感謝し、自分も同じように人を支えたいと理学療法士を目指す学生が多いのが特徴です。
それに対して作業療法学科は、自分の家族や身内が作業療法士に介入してもらったことで、QOL(=クオリティオブライフ)が上がったこと、つまり、今まで通りの生活ができるようになったり、笑顔が戻ったり。そういう姿を見て作業療法士を目指したいと感じたという学生が多いです。
同じ療法士でも、目指すきっかけが一律でないのが特徴です。
第一志望への就職をサポート。キャリア支援室の想い
「学生ファースト」教員と連携した就職支援
__キャリア支援室はどのような目的を持った部署ですか?
池田さん:キャリア支援室単体で支援をするのではなく、教員と連携をして学生が希望する進路決定を支援する部署です。
__初めに少人数制というところも東京保健医療専門職大学の特徴として触れていただきましたが、40人規模のクラスにおいて担任や副担任の先生、学修ワーキンググループの教員と、たくさんの頼れる大人が近くにいることは学生にとっても心強いですね。
__キャリア支援室はどのような想いで接していますか?
池田さん:「学生ファースト」ですね。すべては学生のためにという想いで接しています。本学は理学療法士、作業療法士の養成校なので、学生は4年間の間で二つの大きな目標にチャレンジします。1つは国家試験合格、もう1つは就職を決めること。
国家試験合格の支援に関しては、専門の教員や担当の職員にお任せしています。キャリア支援室は就職を希望する学生が第一志望に内定するために、就職活動を全面的にサポートするのが役割でありミッションです。
医療・介護・福祉業界の就職活動の特徴とは
__療法士の資格を前提とした就職先に加え、一般の企業の対策もするんですか?
池田さん:1期生、2期生を輩出してきましたが、現状ではほぼ病院や福祉施設に就職しています。2期生には一般企業に就職をした学生もいましたので、一般企業対策もしました。ただ、全くかけ離れた分野ではなく、医療・福祉・介護系の一般企業ですね。1期生、2期生はそのような動きをしていました。
__そうなんですね。そうなるとやはり、療法士の資格取得を前提とした就職活動のサポートになるのですね。
池田さん:国家試験は4年生の2月中・下旬、結果発表が3月20日前後のため、3月上旬の本学卒業式時点では合否がわからないままなんです。学生の多くは4年生の10月から11月頃に内定しますが、万が一、国家試験に合格できないと、多くの場合内定は自動的に取り消しになってしまいます。
__なるほど。中には、資格前提の就職先に加えて、試験に落ちてしまった時のために、資格が必要ない一般企業の内定を保持したまま、国家試験の結果を待つ学生もいるんですか?
池田さん:1期生、2期生とも、一般企業の内定をキープしながら病院・施設に応募する学生はいませんでしたね。病院・施設が第一志望で、でも国家試験に合格できなかったのでそこから一般企業への就職に切り替えたというパターンでした。
医療業界としても複数院所への同時応募は一般的ではないようです。一般企業への就職のように、複数社にエントリーして複数社から内定をもらい、1社に決めたら他社は辞退する就職活動とは異なり、学生は第一志望の院所から応募して選考試験を受け、いただいた内定は辞退しないですね。
__これが、医療・介護・福祉業界の就職活動の特徴だということがわかりました。医療業界ではより一層、一院所に向ける選考対策が重要になっていますね。
「当たり前のことを当たり前にする」ための就職支援
キャリアガイダンスの様子
様々な就職支援取り組み
__就職支援の取り組みについて教えてください。
池田さん:大きく分けて二つ、情報面のサポートと人的な面でのサポートを提供しています。
情報面においては、求人情報をタイムリーに学生に届けることに注力しています。4年生は4月から8月の終わりまで、臨地実務実習中で大学には来ないんです。
そのため、学生が最新の求人情報を入手して就職活動を進められるように、大学が受理した求人情報をWeb掲示板にアップして配信し、学生はインターネット環境とデバイスがあればいつでもどこでも求人情報にアクセスできる環境を整えています。
人的なサポートについては、キャリア相談や応募書類の添削、面接練習など、学生の就職活動にスタートからゴールまで伴走し、第一志望合格を目指してサポートをしています。
・対象
卒業年次だけでなく全学年の学生がアクセスできる
・概要
求人情報、見学会、説明会・インターンシップ情報をタイムリーに発信
就職試験報告書を閲覧できる(卒業生の就職活動記録)
・ポイント
実習期間中で登校できなくてもいつでもどこでもアクセスできる。
学年不問の説明会・見学会情報は、Web掲示板に加えて、大学システムからも1~3年生に配信。
就職試験報告書は、「面接試験で質問されたこと」など先輩の経験に基づくアドバイス集であり、いつでも閲覧できる。
・対象
卒業年次だけでなく全学年の学生が利用できる
・概要
キャリア、就職に関わることを(関わらないことでもOK)専門スタッフ(池田さん)に相談できる
応募書類添削・面接練習・進学相談など
・ポイント
利用に際しては専用フォームに登録して予約する。電話、メール、来窓による予約にも対応。
利用回数に制限はない。1人で10回利用した学生もいる。
キャリアガイダンス
・対象
1年生:7月/2年生:6月
・概要
理学療法士、作業療法士業界の就職活動、職業理解・自己理解等
就職対策セミナー
・対象
3年生
・概要
医療業界の就職活動の進め方
求人票の見方と労働法の基礎知識
就職活動の進め方と対策について(履歴書対策、面接対策等)
面接対策の回では模擬面接をライブで体験できる
合同就職説明会
・対象
4年生
・概要
病院・施設、隣接他分野企業の採用担当者を学内に迎えて病院・施設、企業の説明、採用の状況、採用条件、応募方法や選考フロー等についての説明、質疑応答を通して病院・施設、企業と学生のマッチングの機会としている
合同就職説明会でコンタクトした病院や施設に魅力を感じた学生が応募し、採用に結びついている
__9月頃から多くの学生が就職活動を始める中で、今の時期からWeb掲示板で求人情報を発信されているとのことですが、早くから就職活動を始めている学生もいますか?
池田さん:そうですね、ただ実習期間中は実習が最優先、実習に専念し、実習中の休日に余力があれば、病院見学や説明会参加に充てるよう呼びかけています。早くから就職活動を行っている学生は、一般的に就職に対する意識が高く、上手にスケジューリングして進めているように感じます。
特徴的な取り組みとは?
__就職支援の取り組みの中で特徴的な取り組みはありますか?
池田さん:就職支援に奇襲奇策はないので、「当たり前のことを当たり前にする」だけですね。受理した求人をWeb掲示板でタイムリーに発信し、履歴書の書き方がわからない学生がいれば最初から最後まで付き合います。
__「絶対にこれだけは利用してほしい」オススメの取り組みはありますか?
池田さん:履歴書添削と面接練習はぜひ利用してほしいなと思います。学生からも好評で、多くの学生が就職活動において役立ったとアンケートに答えてくれました。
__予約の流れについて教えてください。
池田さん:全体ガイダンス等で予約方法をPRしていますので、予約フォームから予約してくれる学生もいれば、廊下ですれ違った際に声掛けしてくれる学生や直接書類をもって窓口まで来てくれる学生もいます。どのパターンでも、他の業務を調整して可能な限り学生に対応を優先しています。
就職希望者就職率100%を誇るキャリア支援室の就職支援実績
東京都
AIAI Child Care 株式会社/赤羽リハビリテーション病院/あそか病院/王子生協病院/神谷病院/かわかみ整形外科クリニック/北原リハビリテーション病院/九段坂病院/株式会社クリア江東リハビリテーション病院/慈誠会徳丸リハビリテーション病院/株式会社シャンカラ/順天堂大学医学部附属順天堂病院/白河整形外科/清智会記念病院/総合東京病院/総合福祉センターレクロス広尾/竹川病院/タムスさくら病院江戸川/東京ちどり病院/東京メディカル学院/東京警察病院/東京慈恵会医科大学附属病院/東京都台東区立台東病院
/東京都立病院機構_東京都立東部地域病院/東京品川病院/等潤病院/虎の門病院/NAORU整体/練馬高野台病院/初台リハビリテーション病院/福寿会病院/牧田総合病院/松江病院/柳原リハビリテーション病院
/株式会社 LITALICO
神奈川県
市ヶ尾病院/AIO国際病院エフィラグループ株式会社/湘南鎌倉総合病院/湘陽かしわ台病院/高山整形外科/茅ヶ崎中央病院/戸塚共立いずみ野病院/藤が丘こころのクリニック/藤沢湘南台病院/横浜聖隷病院
千葉県
柏たなか病院/行徳総合病院/千葉西総合病院/東船橋病院/富家千葉病院
埼玉県
熊谷総合病院/塩見病院/タムスさくら病院川口/とだ小林医院/丸木記念福祉メディカルセンター/西大宮病院
茨城県
茨城リハビリテーション病院/KINMAQ整体院/志村大宮病院/筑波記念病院
レベルの高い就職先と就職支援実績
__就職支援実績についてお聞かせいただけますか。
池田さん:1期生、2期生を輩出しましたが、どちらも就職希望者の就職率は100%を達成しました。
※国家試験に不合格で来年の国家試験を目指す学生は進学でも就職でもない就職準備者に区分されるため含まれません。国家試験不合格でも就職したいという学生を含めて就職希望者としています。
__国家試験に不合格になってしまった就職希望者に対するサポートについて教えてください。
池田さん:国家試験の翌日の自己採点の結果がふるわなかったため就職活動を始めた学生と、合格発表を見て不合格が確定してから療法士とは別の就職に向け就職活動を始めた学生がいました。特に後者の場合は4月の入社に合わせるために10日しかなかった状況での支援となりました。
いずれの場合も他業種・多職種への就職活動であったため、その時点で応募可能な求人情報の提供と添削、面接練習の最優先対応が決め手になりました。なお就職とは異なりますが、国家試験不合格となった場合に、卒業後「研究生」として本学に籍を置いて再度国家試験を目指すという進路選択もあります。
__その短い期間で学生が納得いく形で終われるようにサポートされたんですね。就職希望者の就職率100%達成がいかにすごいことなのか、理解しました。
キャリア支援室を利用した学生の声
実際にキャリア支援室を利用した学生の声を一部抜粋しました。
・面接、履歴書共に対策や添削ができるので役に立った。
・本当に助かりました。手厚くて嬉しかったです。
・池田さんが親身に対応して下さり、とても心強かったです。
ファーストペンギンとして、医療界の未来を切り拓いてほしい
展開科目の1つである、統合科目の様子
学生のキャリアの幅を広げていく
__本年度内の今後の予定について教えてください。
池田さん:1年生は7月、2年生は6月にキャリアガイダンスを実施します。3年生は後期に就活対策セミナーを予定しています。履歴書、面接について詳しく説明しますが、特に面接については内定4年生に協力してもらって公開模擬面接を披露します。また8月には4年生対象の合同就職説明会を学内で開催します。
__中長期的にはどのような就職支援を行っていくのでしょうか。
池田さん:本学は専門職大学として開学しました。専門職大学の特色として同じ養成校であっても他大学や専門学校にはない「展開科目」という科目があります。
一見医療には関係ない科目、例えば経営学やマーケティング、ユニバーサルツーリズムや観光学、手話など、創造的な知識や能力を伸ばすための授業科目です。展開科目を学べるから入学したという学生もいます。展開科目を学ぶことで学生はキャリア形成の視野を広げることができます。
理学療法士、作業療法士の資格を活かして働く場所は、病院、施設に加え、航空会社、ホテルなど幅広い選択肢があるよということを示し、学生がどのキャリアを選択してもサポートができる体制を整えていきたいと考えています。3年以内にはそのような体制を確立したいです。
__最後に学生に向けてメッセージをお願いします!
池田さん:うまくいかないとき、困ったとき、行き詰った時こそウェルカムです!来てくれさえすればなんとでもするぞ!という気持ちで全力でサポートします。東京保健医療専門職大学で学ぶ皆さん、”ファーストペンギン”として医療業界の未来を切り拓いてください。
高校生に向けた東京保健医療専門職大学の魅力
オープンキャンパスの様子
他の分野についての学び
__他大学や専門学校と比べた時の東京保健医療専門職大学の魅力について教えてください。
池田さん:1期生、2期生ともに就職希望者就職率が100%であること、展開科目が学べることです。理学療法士、作業療法士の資格を活かして働く選択肢の幅が圧倒的に広いと思います。
キャリア支援室から高校生へのメッセージ
__高校生に向けて最後に一言お願いいします!
池田さん:養成校として、就職率が100%であることは珍しくありませんので、どんな病院、施設に就職できているかに着目してほしいです。第一志望に就職できているか、難易度が高い大学病院、国立・公立病院等難関院所に就職できているかにも注目してほしいと思います。
企業の皆様に向けて
企業連携の1つ、ウォールペイントの様子
企業・医療団体と共同した就職支援の取り組みについて
__就職支援において、企業・医療団体様と共同した取り組みについて教えてください。
池田さん:臨地実務実習ですね。実習は本来本学の授業カリキュラムなので就職支援が主たる目的ではないのですが、結果として、1期生で43%、2期生の30%が実習でお世話になった院所に就職しました。
長い実習だと約2か月間院所のお世話になります。その間に双方が良いところもそうでないところも見せ合ったうえで「うちに来ますか?」「ぜひお願いします」というミスマッチが少ない就職活動が成立していますので、結果として就職支援につながっていますね。採用を考える院所様にとっては一番メリットがある取り組みではないでしょうか。
__確かに2か月あれば企業のことをよく理解し、そこで働く姿もイメージできそうですね。次に、地域連携について教えてください。
池田さん:江東区にある病院、施設様と提携して、実習を受け入れてもらっています。また江東区の社会福祉協議会様は学生のボランティアも受け入れていただいています。年に1回、ボランティア活動の実績に応じて学内で表彰式があり、学生にとっては履歴書の自己PRに記載できるなど、就職活動のアピール要素にもなっています。
__ありがとうございます。先ほどの取り組みにも出てきた合同就職説明会も企業様との連携になりますね。
池田さん:そうですね。卒業生アンケートから、2期生は12%が合同就職説明会でコンタクトした院所に就職を決めていました。もっとも、お世話になった実習先が合同就職説明会に来たので改めてお話を聞いたという重複ケースもありますが、やはり院所とコンタクトできる機会を提供する重要性を感じます。
キャリア支援室から企業へのメッセージ
__最後に企業様に向けてメッセージをお願いします!
池田さん:東京保健医療専門職大学の学生は、リハビリ医療の専門知識・技術に加えて、将来は現場の実務リーダーとしても活躍できるようになるべく、展開科目を通して業界に関連する他分野や経営やマーケティング等についても学びます。社会の課題を解決し、新たな価値を世の中に生み出す創造力を身に着けた本学学生の採用にご高配を賜りたく、よろしくお願いいたします。
取材後記
専門職大学の特色を活かし、多くの実務家教員のもとで専門知識・技術に加えて業界に関連する他分野やキャリア創造力を育成する展開科目も学べる東京保健医療専門職大学。
キャリア支援室が、職員、病院・施設様と連携し、学生の意思と希望を尊重して就職支援をしていることがわかりました。
東京保健医療専門職大学キャリア支援室についての詳細は以下のリンクから確認ください。
他大学の就職支援についての取材記事は以下のリンクからご確認ください。




