学生生活すべてがキャリアデザイン。創価大学キャリアセンターの充実した就職支援とピアサポートの魅力
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最終更新日:2025年04月10日

創価大学キャリアセンターの職員の方に就職支援の取り組み内容についてお話を伺いました。
・創価大学に通っていてキャリアセンターの取り組みを知りたい学生
・ピアサポートのスタッフ参加を検討している学生
- 本記事の構成
- 創価大学キャリアセンターとは
- キャリアセンターは「進路決定の大応援団」!
- 夢をデザインする2つの鍵!キャリア支援の成功法則
- 自分も後輩も成長できる!ピアサポートで学ぶリーダーシップ
- 「働くとは何か」を考える。学生の声と高い就職実績
- F3プログラムをもとに今後もイベントを開催していく
- 気軽に利用してほしい。フレンドリーな職員たちの想い
- 取材後記
創価大学キャリアセンターとは
取材した方のプロフィール
キャリア・就職支援課の課長。情報システム部、財務部を経て現在に至ります。
キャリア・就職支援課の職員。低学年のキャリア教育や留学生のサポート等を担当しています。
創価大学とはどんな大学?
学園都市である東京都八王子市に位置し、約870,000㎡の広大なキャンパスを誇ります。
キャンパス内には、充実した学生生活をサポートするための様々な施設が整備されており、その中でも「中央教育棟GLOBAL SQUARE」は特に注目されています。
また、2014年度に文部科学省のスーパーグローバル大学等事業「スーパーグローバル大学創成支援」の採択を受け、国際的な教育・研究の発展に力を入れています。
キャリアセンターとは?
2004年9月に従来の就職部を発展的に解消し、新たに設立されました。センターは「学生生活すべてがキャリアデザイン」というコンセプトのもと、学生一人ひとりが有意義な学生生活を送るための「情報発信基地」を目指しています。
進路や学生生活の目標、学生時代に身につけてほしい力に関するヒントや最新情報を提供し、学生が社会に出るための準備期間としての学生生活をサポートしています。
キャリアセンターは「進路決定の大応援団」!
キャリアセンターの想い
__ キャリアセンターの部署としての目的について教えていただけますか?
韓さん:主に学生のキャリア支援を行っていますが、その根底にあるのは「自分の未来をきり拓く人材を育成する」というビジョンです。具体的には、社会で活躍し、職場にとって「なくてはならない人材」を育成することを目指しています。
また、創価大学を母校として、学生が“創大スピリット”を持ち、社会貢献できる人材に成長できるようサポートしています。
__ どのような想いで接していますか?
韓さん:私たちのミッションは、学生にとっての「社会と学校の橋渡し役」となることです。これが学生に対する接し方の軸となっています。
進路決定においては、いわば「進路決定の大応援団」として学生一人ひとりに寄り添い、最適な情報やアドバイスを提供しています。学生が自分のキャリアを描けるよう、必要なサポートを惜しまず行っています。
夢をデザインする2つの鍵!キャリア支援の成功法則
特徴的な取り組みとおすすめの取り組み
__就職支援取り組みについて教えてください。
山崎さん:まず、進路相談です。学生が自分の進むべき道について悩んでいるときに、個別にアドバイスをしています。また、定期的にガイダンスを開催し、就職活動の流れや心構えについても説明しています。
それに加えて、キャリア教育科目の計画もしています。学生が学問と実社会をつなげるために、専門的な知識を学べるようなカリキュラムを提供しています。また、課外講座としては、グローバル向けの講座や、公認会計士、税理士、公務員試験に向けた講座も開講しています。
__たくさんの取り組みをされていますね!
山崎さん:ありがとうございます。さらに、卒業生との懇談会を開催して、実際の職場で活躍している先輩たちから直接話を聞ける機会も提供しています。そして、学生に役立つ情報をまとめた冊子を制作して配布し、就職活動をサポートしています。
DYDとBTFを活用しよう!
__ 絶対にこれは利用してほしい!というオススメの取り組みを教えてください。
韓さん:特にオススメしたいのが、「Design Your Dreams(卒業生懇談会)」と「Bridge to the Future(1Dayお仕事体験)」という2つのイベントです。
「Design Your Dreams」は、1・2年生対象のイベントで、社会で活躍している卒業生が、業界ごとに分かれて行う懇談会です。約30の業界から先輩が集まり、各業界のリアルな情報を直接共有してくれるため、業界研究を深める良いチャンスです。特に、自分が目指す業界の先輩と話すことで、具体的なキャリアパスが見えてきます。
もう一つのおすすめは「Bridge to the Future」です。こちらは2年生対象のイベントで、異なる3つの業界について、ワークやゲームを通して体験できるプログラムです。初めて知る業界も多く、自分の可能性を広げる絶好の機会となっています。
卒業生から直接話を聞ける「Design Your Dreams」ではリアルなキャリア像を学び、「Bridge to the Future」では実際の仕事に触れることで、より深く業界を理解できます。どちらも在学中にぜひ参加してほしい取り組みです。
離職率を下げるための取り組み
__就職後の離職率について、対策されていることがあれば教えてください。
山崎さん:キャリア教育を通じた対策を行っています。特に、低学年からのキャリア教育が重要になってきていると感じています。各学年に合わせた授業を展開しており、その内容は段階的に異なります。
例えば、3年生の場合、春学期にはインターンシップを重視しています。夏休みを利用したインターンシップを経験することで、学生が「挑戦の仕方」を学ぶ良い機会になります。
また、秋学期には就職活動の準備が本格化します。学生が自分に合った業界を見つけられるよう、業界研究や自己分析、ESの書き方を指導しながら支援を進めています。
「働くとはどういうことか」「自分に合った業界をどう選ぶか」といった教育を通じて、学生が将来を見据えた進路選択ができるようサポートしています。
自分も後輩も成長できる!ピアサポートで学ぶリーダーシップ
特徴的な取り組み「ピアサポート」
__特徴的な取り組みについて教えてください。
山崎さん:先輩が後輩をサポートする「ピアサポート」です。毎年、進路が決定した約100人の4年生が2グループに分かれて、低学年のキャリア教育と3年生の就職活動をサポートしています。
具体的には、各グループが担当する学生に対して、複数回の面談や各種イベントを通して直接サポートを行い、後輩たちの育成を助けています。これには、先輩から後輩へ実体験を基にしたアドバイスが提供されるという、創価大学ならではの伝統があります。
キャリアサポートスタッフ(CSS)とリクルートサポートスタッフ(RSS)に分かれています。
低学年をサポートするCSS
__CSSについて教えてください。
韓さん:CSSは主に低学年向けの支援スタッフです。授業担当の先生と連携して活動を行います。具体的には、定期的なミーティングを通じて、学生生活の4年間(または5年間)の計画を一緒にデザインしていきます。
自分が興味を持てる分野についてサポートできるので、スタッフ一人ひとりが自分の関心に合わせて活躍できる場です。学生と密接に関わりながら、大学生活の充実をサポートしています。
さきほどお話しした「Design Your Dreams」と「Bridge to the Future」も、CSSが中心に実施します。
3年生をサポートするRSS
__RSSスタッフについて教えてください。
韓さん:RSSは主に3年生を対象に活動しているスタッフです。通常、1名のRSSスタッフに対して、複数名の担当学生が割り当てられています。具体的には、キャリア教育科目を履修する学生を、数名のRSSが担当する形です。
RSSは、担当学生と3回の面談を実施します。面談では、進路希望の確認やESの書き方指導を行っています。なお、この面談をすべて完了しないと単位が認定されないため、学生にとっては重要なプロセスとなっています。
RSSの特徴として、担当者が1学年上の先輩であることから、学生にとって身近な存在であるため、触発を受けやすい点が挙げられます。また、RSSスタッフは「就職決起大会」やグループディスカッション(GD)の練習なども企画し、実践的なサポートをしています。
ピアサポートに参加して、後輩へバトンタッチしよう
__ピアサポートのスタッフになることでどのようなメリットがありますか?
韓さん:参加する一番のメリットは、担当学生を持つことで後輩が何を考えているのかを学べる点です。4年生になると大学に来る機会が少なくなりますが、スタッフとして活動することで大学に足を運ぶ機会が増えますし、社会人になる前の良い勉強にもなります。
__確かに、このタイミングで自身の学校の後輩に貢献という形で、社会勉強をできるのはとてもいい機会になりますね。
山崎さん:現役のメンバーも先輩のサポートを受けた経験から、自分も後輩をサポートしたいという気持ちで参加している学生が多いです。
韓さん:是非参加お待ちしております!
「働くとは何か」を考える。学生の声と高い就職実績
低学年からのキャリア教育が結んだ高い就職支援実績
__就職率について教えてください。
山崎さん:2023年度の就職率は97.6%で、10年前と比較しても高い水準を維持しています。有名企業400社にも、毎年多くの学生が採用されております。
本学では、低学年からキャリア教育科目を履修し、「働くとは何か」をしっかり考える機会があります。そうした教育を受けた学生は、質の高い就職活動を行い、より良い進路に進んでいる印象が強いです。
また、進路相談を積極的に活用している学生は、自分が納得できる進路を得られていることが多いと感じています。さらに、グローバル向けの課外講座に参加した学生の多くは、有名グローバル企業から内定を得るなど、高い成果を上げています。
各就職支援を利用した学生からの声
Design Your Dreams(卒業生懇談会)
・このような卒業生との懇談ができる機会があるのは、学生にとって有益であると思いました。どの業界に入るとしても、挑戦し続ける力が重要になってくると強く感じました。今回のお話をもとに、もう一度自分の内的・外的キャリアを見つめ直してみたいと思います。
・自分の可能性を信じること、何でも経験・挑戦すること、失敗を恐れないことが大切だと感じました。ありがとうございました。
Bridge to the Future(1Dayお仕事体験)
・実際に体験することで、どのようなことをしているのかや、アドバイザーの話など、さまざまなことを聞くことができたので、就職活動のモチベーションにもつながりました。
・それぞれの分野で働いている方々の声をダイレクトに聞くことができたのは、とても貴重で有意義な時間でした。最後に将来の進路に確信を見出すことができたので、これからはその目標に向かって頑張っていきたいです。
F3プログラムをもとに今後もイベントを開催していく
直近の今後の予定
__直近の予定を教えてください。
韓さん:新学年が始まる4月には、1年生、2年生、2027年卒、2026年卒向けのガイダンスを行います。これは毎年実施している恒例の取り組みです。
そのほかにも、4月上旬にはグローバル向け、公務員志望者、会計士・税理士を目指す学生を対象としたガイダンスも開催予定です。
就職活動に関する具体的なスケジュールとしては、秋学期に大きなイベントを予定しています。たとえば、「Design Your Dreams」は11月に開催し、「Bridge to the Future」は1月末に実施します。年によって時期は異なることもありますが、今年度および来年度はこのスケジュールで進めていく予定です。
中長期的な取り組み
__中長期的な取り組みについて教えてください。
韓さん:キャリアセンターでは、「F3プログラム」をもとに、さまざまな取り組みを展開しています。このプログラムは、学生が自分の将来を自らの力できり拓き、学生時代に人生の基盤を築けるよう支援するものです。
F3プログラムには、以下の3つの柱があります。
2.自分の力で切り拓く力をつける(Self-Frontier)
3.自身の基盤を築く(Self-Foundation)
山崎さん:私個人としては、特に3つ目の「自身の基盤を築く(Self-Foundation)」が大事だと感じています。大学の4年間が、自分の人生にとって確かな基盤になっていたと実感できることが理想ですね。
気軽に利用してほしい。フレンドリーな職員たちの想い
最後に一言
__最後に一言お願いします!
韓さん:キャリアセンターは、皆さんの進路を全力で応援する「大応援団」です!個人的な目標として、もっと気軽に利用できる場所にしたいと考えています。実は、私自身が学生の頃、キャリアセンターを利用することにちょっと緊張していた記憶があります。でも、キャリアセンターはとてもフレンドリーな場所です!ぜひ気軽に来てくださいね。
就職のことだけでなく、大学生活や留学の相談にも対応しています。キャリアセンターというと「就職」のイメージが強いかもしれませんが、実際には自由に使えるスペースがあり、キャリア・就職に関する書籍も揃っています。「キャリアセンター=進路相談」だけではないんです。どんなことでも、皆さんの力になりたいと思っています!
山崎さん:キャリアセンターといえば「怖い」というイメージがあるかもしれませんが、その印象を払拭したいですね。たとえば、イベントに合わせて飾りつけを変えているんですよ。今なら桜が飾ってあって、春らしい雰囲気です。
また、本学のキャリアセンターは他大学からも評価が高く、「就職支援に力を入れている」とほめていただくことが多いです。学生が安心して利用できるよう、これからも工夫を凝らしていきますので是非利用してみてください!
取材後記
広大な土地にそびえたつ創価大学。
校舎内にあるキャリアセンターは、学生の未来をきり拓くためのさまざまな取り組みをしています。単なる就職支援の場にとどまらず、学生一人ひとりの成長をサポートする「進路決定の大応援団」として、学生の皆さんの心強い存在です。
また、学生の皆さんと一緒に取り組むピアサポートは、社会勉強の機会になるだけではなく学生同士のつながりも強めています。キャリアセンターを利用して、是非温かさに触れてみてください。
創価大学キャリアセンターについての詳細は以下のリンクからご確認ください。
他大学の就職支援についての取材記事は以下のリンクからご確認ください。