学生生活すべてがキャリアデザイン。創価大学キャリアセンターの充実した就職支援とピアサポートの魅力

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最終更新日:2025年04月10日

学生生活すべてがキャリアデザイン。創価大学キャリアセンターの充実した就職支援とピアサポートの魅力
本記事は創価大学キャリアセンターの紹介記事になります。

創価大学キャリアセンターの職員の方に就職支援の取り組み内容についてお話を伺いました。

こんな方にオススメ

・創価大学に通っていてキャリアセンターの取り組みを知りたい学生
・ピアサポートのスタッフ参加を検討している学生

創価大学キャリアセンターとは

取材した方のプロフィール

山崎さん
キャリア・就職支援課の課長。情報システム部、財務部を経て現在に至ります。

韓さん
キャリア・就職支援課の職員。低学年のキャリア教育や留学生のサポート等を担当しています。

創価大学とはどんな大学?

学園都市である東京都八王子市に位置し、約870,000㎡の広大なキャンパスを誇ります。

キャンパス内には、充実した学生生活をサポートするための様々な施設が整備されており、その中でも「中央教育棟GLOBAL SQUARE」は特に注目されています。

また、2014年度に文部科学省のスーパーグローバル大学等事業「スーパーグローバル大学創成支援」の採択を受け、国際的な教育・研究の発展に力を入れています。

キャリアセンターとは?

2004年9月に従来の就職部を発展的に解消し、新たに設立されました。センターは「学生生活すべてがキャリアデザイン」というコンセプトのもと、学生一人ひとりが有意義な学生生活を送るための「情報発信基地」を目指しています。

進路や学生生活の目標、学生時代に身につけてほしい力に関するヒントや最新情報を提供し、学生が社会に出るための準備期間としての学生生活をサポートしています。

キャリアセンターは「進路決定の大応援団」!

キャリアセンターの想い

__ キャリアセンターの部署としての目的について教えていただけますか?

韓さん:主に学生のキャリア支援を行っていますが、その根底にあるのは「自分の未来をきり拓く人材を育成する」というビジョンです。具体的には、社会で活躍し、職場にとって「なくてはならない人材」を育成することを目指しています。

また、創価大学を母校として、学生が“創大スピリット”を持ち、社会貢献できる人材に成長できるようサポートしています。

__ どのような想いで接していますか?

韓さん:私たちのミッションは、学生にとっての「社会と学校の橋渡し役」となることです。これが学生に対する接し方の軸となっています。

進路決定においては、いわば「進路決定の大応援団」として学生一人ひとりに寄り添い、最適な情報やアドバイスを提供しています。学生が自分のキャリアを描けるよう、必要なサポートを惜しまず行っています。

夢をデザインする2つの鍵!キャリア支援の成功法則

特徴的な取り組みとおすすめの取り組み

__就職支援取り組みについて教えてください。

山崎さん:まず、進路相談です。学生が自分の進むべき道について悩んでいるときに、個別にアドバイスをしています。また、定期的にガイダンスを開催し、就職活動の流れや心構えについても説明しています。

それに加えて、キャリア教育科目の計画もしています。学生が学問と実社会をつなげるために、専門的な知識を学べるようなカリキュラムを提供しています。また、課外講座としては、グローバル向けの講座や、公認会計士、税理士、公務員試験に向けた講座も開講しています。

__たくさんの取り組みをされていますね!

山崎さん:ありがとうございます。さらに、卒業生との懇談会を開催して、実際の職場で活躍している先輩たちから直接話を聞ける機会も提供しています。そして、学生に役立つ情報をまとめた冊子を制作して配布し、就職活動をサポートしています。

DYDとBTFを活用しよう!

__ 絶対にこれは利用してほしい!というオススメの取り組みを教えてください。

韓さん:特にオススメしたいのが、「Design Your Dreams(卒業生懇談会)」と「Bridge to the Future(1Dayお仕事体験)」という2つのイベントです。

「Design Your Dreams」は、1・2年生対象のイベントで、社会で活躍している卒業生が、業界ごとに分かれて行う懇談会です。約30の業界から先輩が集まり、各業界のリアルな情報を直接共有してくれるため、業界研究を深める良いチャンスです。特に、自分が目指す業界の先輩と話すことで、具体的なキャリアパスが見えてきます。

もう一つのおすすめは「Bridge to the Future」です。こちらは2年生対象のイベントで、異なる3つの業界について、ワークやゲームを通して体験できるプログラムです。初めて知る業界も多く、自分の可能性を広げる絶好の機会となっています。

卒業生から直接話を聞ける「Design Your Dreams」ではリアルなキャリア像を学び、「Bridge to the Future」では実際の仕事に触れることで、より深く業界を理解できます。どちらも在学中にぜひ参加してほしい取り組みです。

離職率を下げるための取り組み

__就職後の離職率について、対策されていることがあれば教えてください。

山崎さん:キャリア教育を通じた対策を行っています。特に、低学年からのキャリア教育が重要になってきていると感じています。各学年に合わせた授業を展開しており、その内容は段階的に異なります。

例えば、3年生の場合、春学期にはインターンシップを重視しています。夏休みを利用したインターンシップを経験することで、学生が「挑戦の仕方」を学ぶ良い機会になります。

また、秋学期には就職活動の準備が本格化します。学生が自分に合った業界を見つけられるよう、業界研究や自己分析、ESの書き方を指導しながら支援を進めています。

「働くとはどういうことか」「自分に合った業界をどう選ぶか」といった教育を通じて、学生が将来を見据えた進路選択ができるようサポートしています。

自分も後輩も成長できる!ピアサポートで学ぶリーダーシップ

特徴的な取り組み「ピアサポート」

__特徴的な取り組みについて教えてください。

山崎さん:先輩が後輩をサポートする「ピアサポート」です。毎年、進路が決定した約100人の4年生が2グループに分かれて、低学年のキャリア教育と3年生の就職活動をサポートしています。

具体的には、各グループが担当する学生に対して、複数回の面談や各種イベントを通して直接サポートを行い、後輩たちの育成を助けています。これには、先輩から後輩へ実体験を基にしたアドバイスが提供されるという、創価大学ならではの伝統があります。

キャリアサポートスタッフ(CSS)とリクルートサポートスタッフ(RSS)に分かれています。

低学年をサポートするCSS

__CSSについて教えてください。

韓さん:CSSは主に低学年向けの支援スタッフです。授業担当の先生と連携して活動を行います。具体的には、定期的なミーティングを通じて、学生生活の4年間(または5年間)の計画を一緒にデザインしていきます。

自分が興味を持てる分野についてサポートできるので、スタッフ一人ひとりが自分の関心に合わせて活躍できる場です。学生と密接に関わりながら、大学生活の充実をサポートしています。

さきほどお話しした「Design Your Dreams」「Bridge to the Future」も、CSSが中心に実施します。

3年生をサポートするRSS

__RSSスタッフについて教えてください。

韓さん:RSSは主に3年生を対象に活動しているスタッフです。通常、1名のRSSスタッフに対して、複数名の担当学生が割り当てられています。具体的には、キャリア教育科目を履修する学生を、数名のRSSが担当する形です。

RSSは、担当学生と3回の面談を実施します。面談では、進路希望の確認やESの書き方指導を行っています。なお、この面談をすべて完了しないと単位が認定されないため、学生にとっては重要なプロセスとなっています。

RSSの特徴として、担当者が1学年上の先輩であることから、学生にとって身近な存在であるため、触発を受けやすい点が挙げられます。また、RSSスタッフは「就職決起大会」やグループディスカッション(GD)の練習なども企画し、実践的なサポートをしています。

ピアサポートに参加して、後輩へバトンタッチしよう

__ピアサポートのスタッフになることでどのようなメリットがありますか?

韓さん:参加する一番のメリットは、担当学生を持つことで後輩が何を考えているのかを学べる点です。4年生になると大学に来る機会が少なくなりますが、スタッフとして活動することで大学に足を運ぶ機会が増えますし、社会人になる前の良い勉強にもなります。

__確かに、このタイミングで自身の学校の後輩に貢献という形で、社会勉強をできるのはとてもいい機会になりますね。

山崎さん:現役のメンバーも先輩のサポートを受けた経験から、自分も後輩をサポートしたいという気持ちで参加している学生が多いです。

韓さん:是非参加お待ちしております!

「働くとは何か」を考える。学生の声と高い就職実績


創価大学キャリアセンターWEBサイトより引用

低学年からのキャリア教育が結んだ高い就職支援実績

__就職率について教えてください。

山崎さん:2023年度の就職率は97.6%で、10年前と比較しても高い水準を維持しています。有名企業400社にも、毎年多くの学生が採用されております。

本学では、低学年からキャリア教育科目を履修し、「働くとは何か」をしっかり考える機会があります。そうした教育を受けた学生は、質の高い就職活動を行い、より良い進路に進んでいる印象が強いです。

また、進路相談を積極的に活用している学生は、自分が納得できる進路を得られていることが多いと感じています。さらに、グローバル向けの課外講座に参加した学生の多くは、有名グローバル企業から内定を得るなど、高い成果を上げています。

各就職支援を利用した学生からの声

Design Your Dreams(卒業生懇談会)

・このような卒業生との懇談ができる機会があるのは、学生にとって有益であると思いました。どの業界に入るとしても、挑戦し続ける力が重要になってくると強く感じました。今回のお話をもとに、もう一度自分の内的・外的キャリアを見つめ直してみたいと思います。

・自分の可能性を信じること、何でも経験・挑戦すること、失敗を恐れないことが大切だと感じました。ありがとうございました。
 

Bridge to the Future(1Dayお仕事体験)

・実際に体験することで、どのようなことをしているのかや、アドバイザーの話など、さまざまなことを聞くことができたので、就職活動のモチベーションにもつながりました。

・それぞれの分野で働いている方々の声をダイレクトに聞くことができたのは、とても貴重で有意義な時間でした。最後に将来の進路に確信を見出すことができたので、これからはその目標に向かって頑張っていきたいです。

F3プログラムをもとに今後もイベントを開催していく

直近の今後の予定

__直近の予定を教えてください。

韓さん:新学年が始まる4月には、1年生、2年生、2027年卒、2026年卒向けのガイダンスを行います。これは毎年実施している恒例の取り組みです。

そのほかにも、4月上旬にはグローバル向け、公務員志望者、会計士・税理士を目指す学生を対象としたガイダンスも開催予定です。

就職活動に関する具体的なスケジュールとしては、秋学期に大きなイベントを予定しています。たとえば、「Design Your Dreams」は11月に開催し、「Bridge to the Future」は1月末に実施します。年によって時期は異なることもありますが、今年度および来年度はこのスケジュールで進めていく予定です。

中長期的な取り組み

__中長期的な取り組みについて教えてください。

韓さん:キャリアセンターでは、「F3プログラム」をもとに、さまざまな取り組みを展開しています。このプログラムは、学生が自分の将来を自らの力できり拓き、学生時代に人生の基盤を築けるよう支援するものです。

F3プログラムには、以下の3つの柱があります。

1.自分の未来を描く(Self-Future
2.自分の力で切り拓く力をつける(Self-Frontier
3.自身の基盤を築く(Self-Foundation

山崎さん:私個人としては、特に3つ目の「自身の基盤を築く(Self-Foundation)」が大事だと感じています。大学の4年間が、自分の人生にとって確かな基盤になっていたと実感できることが理想ですね。

気軽に利用してほしい。フレンドリーな職員たちの想い

最後に一言

__最後に一言お願いします!

韓さん:キャリアセンターは、皆さんの進路を全力で応援する「大応援団」です!個人的な目標として、もっと気軽に利用できる場所にしたいと考えています。実は、私自身が学生の頃、キャリアセンターを利用することにちょっと緊張していた記憶があります。でも、キャリアセンターはとてもフレンドリーな場所です!ぜひ気軽に来てくださいね。

就職のことだけでなく、大学生活や留学の相談にも対応しています。キャリアセンターというと「就職」のイメージが強いかもしれませんが、実際には自由に使えるスペースがあり、キャリア・就職に関する書籍も揃っています。「キャリアセンター=進路相談」だけではないんです。どんなことでも、皆さんの力になりたいと思っています!

山崎さん:キャリアセンターといえば「怖い」というイメージがあるかもしれませんが、その印象を払拭したいですね。たとえば、イベントに合わせて飾りつけを変えているんですよ。今なら桜が飾ってあって、春らしい雰囲気です。

また、本学のキャリアセンターは他大学からも評価が高く、「就職支援に力を入れている」とほめていただくことが多いです。学生が安心して利用できるよう、これからも工夫を凝らしていきますので是非利用してみてください!

取材後記

広大な土地にそびえたつ創価大学。

校舎内にあるキャリアセンターは、学生の未来をきり拓くためのさまざまな取り組みをしています。単なる就職支援の場にとどまらず、学生一人ひとりの成長をサポートする「進路決定の大応援団」として、学生の皆さんの心強い存在です。

また、学生の皆さんと一緒に取り組むピアサポートは、社会勉強の機会になるだけではなく学生同士のつながりも強めています。キャリアセンターを利用して、是非温かさに触れてみてください。

創価大学キャリアセンターについての詳細は以下のリンクからご確認ください。

 他大学の就職支援についての取材記事は以下のリンクからご確認ください。

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出世の観点から見る、高学歴の学生がメガバンクに入行する意義 出世の観点から見る、高学歴の学生がメガバンクに入行する意義 こんにちは、16卒のメガバンク内定者です。入社まであと少しとなる中で、働くことに対する不安を払拭したいという意味合いからも、就職活動を終えてから多くのメガバンクに勤務するOBに出会ってきました。今回の記事では、その中で見えてきた、メガバンクにおける出世と学歴に関する関連性について書いていきたいと思います。メガバンクにおける学歴の意味合いについては、以下の記事でも考察されているので参考にしてください。参考:「学歴がモノを言う!?メガバンク内定者が不透明な選考活動を切る」初回からエリート支店に配属される高学歴の学生筆者がOB訪問した方の中に、山手線・中央線沿線の支店で勤務する方が何人かおりました。「初回配属からが勝負?メガバンクの「内定後」の実態」では、「メガバンクに就職した場合、初回配属が地方なら出世コース」という噂が言及されていますが、当初は筆者もこれを信じていました。しかし、OB訪問した先輩に言わせてみれば「本当に出世コースに乗るやつは未来永劫首都圏もしくは海外転勤でキャリアを終える」とのこと。つまり、「本当に人事部から出世を期待されている人材は、最初から東京23区の主要地区へ配属される場合が多いのではないか」とのことでした。働く前から目の前の学生が活躍するかというのは憶測の枠を飛び越えるわけがありませんし、憶測を少しでも確かにする判断材料が就職活動時にアピールした「部活での実績」や「学歴・成績・言語能力」というスペック重視になるはずです。これまでの学生の経歴が素晴らしいものであればあるほど、その学生はエリート支店に配属される可能性が高くなると言えます。参照:「初回配属からが勝負?メガバンクの「内定後」の実態」早慶上智以上の学歴で構成される某支店「初回からエリート支店に配属される高学歴の学生」に関連して、そのような配属を行った先には、支店における社員の学歴はどのようなものになるのでしょうか。エリート支店は早慶上智以上の学歴を持つ社員で構成されるとのことでした。上記の筆者がインタビューしたOBが勤務する支店においては、総合職でMARCH以下の学歴を持つ社員は現在いないとのことです(ちなみにその支店は社員数80人ほどと中規模の支店です)。以前に学歴MARCHの総合職の男性が1人いらっしゃったようですが、その方は大学時代に駅伝部で重要ポストに就き、全国駅伝大会での走行経験があるという輝かしいキャリアを持ち合わせていたようです。官庁に出向し、着実にキャリアを形成していく東大OBさて極めつけは、日本の最高学府である東大を卒業したメガバンク社員はどのようなキャリアを歩むかについて述べます。「メガバンクは滑り止め!?慶應生による慶應生の就職活動の実態」に書かれている内容から考えると、「せっかく東大出たのにメガバンク入社かよ」と考える学生も少なくないのではないでしょうか。では、自ら志望してメガバンクに入社した東大卒OBはどうなるのか。3名の東大卒OBにお会いして話を聞きましたが、キャリアの変遷は以下のようになります。東大卒OB①:中京地域の主幹支店→東京の主幹支店東大卒OB②:東京の主幹支店→ニューヨーク支店東大卒OB③:東京の主幹支店→人事部→某官庁出向花形中の花形とも思われるキャリアを若手のうちから歩むことができることがわかります。参照:「メガバンクは滑り止め!?慶應生による慶應生の就職活動の実態」学歴が高くても仕事ができない社員は、いつ見放されるのかこの記事をここまで読み進めてきた方の中には、「高学歴で最初は下駄を履かせてもらっても、ずっと有利に立ち回れるわけではない」と考える方もいるでしょう。実際にそうであると考えられますが、問題は「高学歴の社員がいつどのような形で見放されるのか」ということです。既に某メガバンクを退職した、人事部で長く勤務された方のお話では、「入社後10年ほど(体感としては部署・支店異動を三度ほど)でもあまり見込みがない社員には、メンツを潰さないように役職を与えた上で地方に配属することもあった」とのことでした。これは裏を返せばGMARCHクラスの学歴を持つ社員の方でも、10年を目処に高学歴の社員に対して逆転のチャンスが与えられると言い換えられます。高学歴の社員は、どこまで上りつめることができるのかでは、入社後継続的に良い評価が下された場合は順当に出世していくわけですが、問題はどこまで出世できるのかということです。例として、メガバンク3行の直近三代頭取の学歴を見てみましょう。三菱東京UFJ銀行永易克典氏(東京大学法学部卒)→平野信行氏(京都大学法学部卒)→小山田隆氏(東京大学経済学部卒)三井住友銀行西川善文氏(大阪大学法学部)→奥正之氏(京都大学経済学部)→国部毅氏(東京大学経済学部)みずほ銀行齋藤宏氏(東京大学経済学部)→佐藤康博氏(東京大学経済学部)→林信秀氏(東京大学経済学部)東大・京大卒の就活生にとっては希望を持つことができ、早慶の学生にとっては自らの限界を悟ってしまう頭取の学歴の系譜となっております。では最終学歴が早慶以下の社員は頭取になれないのかということは誰にもわかりませんが、筆者の聞く話では出世を期待された某メガバンク勤務のGMARCHの社員は、自身の学歴を塗り替えるべく現在某有名大学院入学のための勉強を始めたようです。頭取にこだわらず、取締役・執行役の学歴という観点で見れば、最終学歴が早慶という方も見受けられます。出世コースに乗り続けた先に待つ闇出世することが全てでないと考える人もいれば、何が何でも出世してやると意気込む人もいるでしょう。留意すべきは、出世した先・出世コースから外れた先に何が待っているのかということです。出世コースから外れた先というのは、ドラマ半沢直樹を見て印象が強い出向によって、40代・50代で銀行の融資先に赴くというケースが想定されます。出向に関する考え方については、「初回配属からが勝負?メガバンクの「内定後」の実態」の「いつ何時も配属された先での評価が次の配属先を決める」の章や「半沢直樹で誤解して欲しくない!「出向」の現実と総合商社における出向の具体例」を参考にしていただけたらと思います。一方で、出世した先はどうかというと、一例として銀行員の花形出世コースとして人事部配属というキャリアがあります。定年まで銀行で働き続けられる理想的なキャリアとされますが、そこでの仕事内容は「同期に出向を命じる」ということが一つとしてあります。上記の既に退職した人事部勤務経験の方は、これが一番辛かったとのことでした。自分が出世の階段を上りつめるにつれて、ふと振り返ってみると他の同期を蹴り落としてきたからこそ今の自分があることを実感させられるとのことでした。参照:「初回配属からが勝負?メガバンクの「内定後」の実態」参照:「半沢直樹で誤解して欲しくない!「出向」の現実と総合商社における出向の具体例」最後に:メガバンク入行を目指す就活生へメガバンクにおける出世と学歴の関係について述べて参りました。高学歴の学生にとっては学歴によって下駄を履かせてもらえるという側面があるものの、同時に高学歴というプレッシャーと常に闘っていく必要があります。競争社会という意味合いが強い金融業界で働く意味をしっかり考えて頂き、読者の方が納得のいく就職活動を送って頂ければ幸いです。photobyMartinThomas 128,489 views
【厳選】すべての就活生が読んでおくべき4冊の必読書 【厳選】すべての就活生が読んでおくべき4冊の必読書 かつて伊藤忠商事で社長・会長を歴任した丹羽宇一郎氏も、著書『死ぬほど読書(幻冬舎新書)』のなかで「本はいってみれば、人間力を磨くための栄養です。草木にとっての水のようなものといえます」と綴っています。本記事では、就職活動を控えた方や、真っただ中の方に向けて、選りすぐりの必読書・4冊をご紹介します。また、記事の最後ではそれとは別に、経営者の3冊の名著や就職活動の各フェーズで効果を発揮する5冊の選考対策本も紹介していますので、こちらも併せて参考にしてください。▼目次クリックで展開【本記事のトピック】■就活生が本を読むべき2つの理由■必読書・4選└内田和成『仮説思考』└杉野幹人『超・箇条書き』└伊賀泰代『採用基準』└橘玲『幸福の資本論』■付録①:経営者の名著・3選└一勝九敗著者:柳井正└ルールを変える思考法└藤田晋の仕事学自己成長を促す77の新セオリー■付録②:【完全版】おすすめ選考対策本・5選└【テスト対策】『これが本当のSPI3だ!』└【GD・ケース対策】『東大生が書いた問題を解く力を鍛えるケース問題ノート』└【GD・ケース対策】『現役東大生が書いた地頭を鍛えるフェルミ推定ノート』└【自己分析】『さあ、才能(じぶん)に目覚めよう新版ストレングス・ファインダー2.0』└【業界研究】『日経業界地図2025年版』■最後に:就活生よ、本を読もう!就活生が本を読むべき2つの理由まずは導入として、「なぜ就活生は本を読むべきなのか」、この問いについて少しだけ検討してみましょう。就活生の皆さんが(これまでにも増して)活字を読むべき理由は、2つあります。①キャリアを考えるための土台になる1つめに、あなたの幸福なキャリアを深く考えるための土台ができるためです。就職活動とは、数ある選択肢のなかから、あなた自身の幸福を最大化するようなファーストキャリアを選び取るプロセスです。さまざまな考え方や知識をインプットして見識を広め、改めてあなたの価値観を見つめなおすには、最適なタイミングのひとつであるといえるでしょう。②選考で評価されやすくなる2つめに、思考法や伝え方の原則を学ぶことで選考で評価されやすくなるためです。効率のよい思考法や相手が理解しやすい伝え方を心得ているだけで、就職活動の選考でのパフォーマンスは大きく改善されます。とりわけ、ビジネスの現場で活躍している著者の書籍を読み、そこから彼らの思考法やコミュニケーションスキルを学び取ることは、企業の選考で課される面接やグループディスカッション(GD)に直接的に活きてくるはずです。これらの理由から、読書は就職活動で納得のいく結果を手にするための最強のソリューションのひとつだと言えます。必読書・4選前置きが長くなりましたが、以下、unistyleから学生のみなさんに推奨したい4冊を紹介します。必読書①:内田和成『仮説思考』トップファームのひとつ、ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)でディレクターまで上りつめた内田和成氏が、短時間で高い成果を出すための思考法を分かりやすく解説した一冊です。仮説思考BCG流問題発見・解決の発想法「仮説」とは、「まだ証明はしていないが、最も答えに近いと思われる答え」(本書より抜粋)のことであり、これを用いた思考法のことを「仮説思考」と呼んでいます。これは、絶対的な解が存在しないビジネスの世界において、高い成果を出すためには欠かせない思考法のひとつだといえます。これを会得し、実践することは、面接で高く評価されるような魅力的な経験・エピソードにつながるほか、GDやケース面接での議論にも活きてくるはずです。また、中長期的なメリットとして、入社後に実際のビジネスの現場で活躍するための素地をつくることにもつながるでしょう。必読書②:杉野幹人『超・箇条書き』トップティアのコンサルティングファーム、A.T.カーニーでマネジャーを務める杉野幹人氏の著書。超・箇条書き―――「10倍速く、魅力的に」伝える技術「短く、魅力的に伝える」ための必須スキル「BulletPoints(箇条書き)」について、実践的なテクニックまでが詳細に解説されています。皆さんがどんなに魅力的なアピールポイントを持っていたとしても、それを正しく企業側に伝えることができなければ、残念ながら何の意味もありません。本書が指南する「超・箇条書き」というスキルは、ESの作成はもちろん、面接でのアピールやGD・ケース面接でのディスカッションなど、就職活動のあらゆるフェーズで劇的な効果を発揮するはずです。必読書③:伊賀泰代『採用基準』マッキンゼー・アンド・カンパニーの採用マネジャーを12年のあいだ務めた伊賀泰代氏が、社会から本当に必要とされる優秀な人材像を明らかにした一冊です。採用基準「マッキンゼーが求める人材」は、実は「いまの日本社会が必要としている人材」とまったく同じであるとしたうえで、その条件(採用基準)となるたった1つの資質を解説しています(その資質が何であるかは、ぜひ実際に著書を手に取って確認してください)。マッキンゼーのようなコンサルティングファームを志望する学生だけでなく、これからビジネスのフィールドで活躍したいと考えているすべての学生が読むべき内容になっています。なお、本書については、unistyleにおいて以下の記事でも言及しています。■必読書④:橘玲『幸福の資本論』作家・社会評論家である橘玲氏が、「これからの社会で”幸福に生きる”ためには、どのように人生を設計すべきか」という本質的な論点を検討した一冊です。幸福の「資本」論―――あなたの未来を決める「3つの資本」と「8つの人生パターン」橘氏は、人間が手にすることのできる資本を「金融資産(資本)」「人的資本」「社会資本」の3つに分けて定義したうえで、すべての人間の「幸福」な人生パターンはこれら3つの組み合わせによって説明できるとしています。ファーストキャリアとする企業を選び、社会人生活のエントランスをくぐる前に、ぜひ本書をヒントに「自分にとって”幸福な人生”とは何か」を考えてみてください。付録①:経営者の名著・3選以下では大手企業の社長・経営者が著者となっている本を紹介します。一勝九敗著者:柳井正著者:柳井正(ファーストリテイリング代表取締役会長兼社長)この本はユニクロの創業者である柳井正が創業より現在までの歩みを綴ったもので、柳井正の考えを大いに知れる経営のバイブルとなっています。経営の基本となる経験や、ユニクロを育ててきた失敗談とその失敗から学んだことが書かれているので、ESや面接でもよく聞かれる「失敗から学んだこと」を考える際に、書き方を参考にしてみると就活にも活かせるのではないかと思います。ルールを変える思考法著者:川上量生(ドワンゴ社長)この本はドワンゴの川上社長自身によるゲーマー体験から導き出されたビジネス思考法が学べる本で、ユニークな視点が魅力です。ビジネスでの成功論やニコニコ動画・生放送がどのような考えで生まれ、育っていったのか、川上さんの思考法・価値観が書かれています。そのため、この本を読むことで自分の価値観とは違う新しい価値観に触れることができるのではないでしょうか。就活では価値観に関する質問をされることも多いと思うので、多くの価値観に触れておくことは非常に重要だと言えます。藤田晋の仕事学自己成長を促す77の新セオリー著者:藤田晋(サイバーエージェント代表取締役社長)この本は、サラリーマン(特に若手)向けに自身の仕事哲学を解説した一冊で、ビジネスの世界で腐らず成長し続けるための方法を本音で教えてくれています。仕事に行き詰まった時、仕事を始める前の心構えとして、知っておいた方が良いアドバイスや、起業などを通じて得たであろう成果の上げ方、マネジメント論、社内制度の工夫などを、たくさんの事例を交えてわかりやすく紹介しているのでとても読みやすい本となっています。付録②:【完全版】おすすめ選考対策本5選ここまで紹介してきた必読書とは別に、自己分析や業界研究、面接対策など、実際の選考に向けて具体的な対策を行うための5冊のおすすめ就活本も挙げておきます。書店の就活コーナーには大量の書籍が並べられており、どれを買えばいいか分からなくなってしまう方も多いかと思いますが、ひとまずは以下の5冊を選べば間違いはありません。【テスト対策】『これが本当のSPI3だ!』主要3方式<テストセンター・ペーパー・WEBテスティング>対応】これが本当のSPI3だ!【2027年度版】SPIの主要3方式(テストセンター・ペーパーテスト・WEBテスティング)すべてに対応したテスト対策問題集。(もちろん、個人の得手・不得手にもよりますが)これ一冊をしっかりと解き込んでおけば、一般的な水準のテスト対策としては十分でしょう。▼テスト対策については、以下の記事もご覧ください。■■【GD・ケース対策】『東大生が書いた問題を解く力を鍛えるケース問題ノート』東大生が書いた問題を解く力を鍛えるケース問題ノート50の厳選フレームワークで、どんな難問もスッキリ「地図化」本来は外資コンサルなどの選考で課されるケース問題対策本ですが、グループディスカッション(GD)対策としても高い効果を発揮します(なぜなら、GDとケース問題の違いは「与えられた問題を複数人で解くか、ひとりで解くか」にすぎないため)。また、以下の記事にもあるように、最近では総合商社を始めとした日系大手企業でもケース問題が課される機会が増えています。■シンプルなフレームワークの助けを借りながら例題に取り組めば、みるみる実力がつくはずです。コンサル志望者はもちろん、グループディスカッションに苦手意識がある日系大手志望の方も今すぐ取り組みましょう。▼GD対策については、以下の記事もご覧ください。■■■【GD・ケース対策】『現役東大生が書いた地頭を鍛えるフェルミ推定ノート』現役東大生が書いた地頭を鍛えるフェルミ推定ノート――「6パターン・5ステップ」でどんな難問もスラスラ解ける!上記の『ケース問題ノート』と併用したいのが、こちらの『フェルミ推定ノート』です。フェルミ推定とは、「日本全国にマンホールはいくつ存在するか」など、正確に求めるのが難しい数値を論理的に概算することをいいます。ビジネスライクな数的思考力を鍛えられるほか、ケース問題やグループディスカッションのなかで売上推定を行うときなど、ケースワークに取り組むうえで大いに役立ちます。本書は数学が苦手な文系学生でも親しみやすいよう、具体的な例題を交えながらシンプルに書かれており、効率よく学習を進めることができます。すべての就活生におすすめしたいワークブックです。【自己分析】『さあ、才能(じぶん)に目覚めよう新版ストレングス・ファインダー2.0』さあ、才能(じぶん)に目覚めよう新版ストレングス・ファインダー2.0あなた自身の強みを知るために一役買う、ベストセラー本です。一冊ごとに固有のシリアルナンバーが付属しており、Web上でこれを入力して〈ストレングス・ファインダー2.0〉という診断テストを受けると、あなた自身が持つ「5つの資質」を知ることができます。独力での自己分析に行き詰まってしまったとき、新しい視点から自分を顧みたいときなどに活用するとよいでしょう。ただし、こうした書籍はあくまでツールに過ぎません。「やって満足」で終わらないよう、戦略的に自己分析を進めましょう。▼自己分析については、以下の記事を必ずご覧ください。■■【業界研究】『日経業界地図2025年版』日経業界地図2025年版日経新聞社が毎年リリースしている業界地図も、さまざまな業界を広く・浅く俯瞰するのには役立ちます。志望業界の見当がつかない方や産業構造を広く知りたい方などは、本書を入り口にして業界研究を始めるとよいでしょう。(もちろん、より本格的な業界研究を行う際は、また別の手段を講じる必要があります。)▼業界研究については、以下の記事を必ずご覧ください。■最後に:就活生よ、本を読もう!本記事では、unistyleが学生の皆さんにおすすめしたい4冊の必読書、さらに付録として5冊の選考対策本をご紹介しました。以下、ラインナップを再掲しておきます。【4冊の必読書】■内田和成『仮説思考』■杉野幹人『超・箇条書き』■伊賀泰代『採用基準』■橘玲『幸福の資本論』【付録:5冊の選考対策本】■『これが本当のSPI3だ!』■『東大生が書いた問題を解く力を鍛えるケース問題ノート』■『現役東大生が書いた地頭を鍛えるフェルミ推定ノート』■『さあ、才能(じぶん)に目覚めよう新版ストレングス・ファインダー2.0』■『日経業界地図2018年版』就職活動というタイミング、そして本記事で挙げた4冊の良著をきっかけにして、ぜひたくさんの本を読んでみてください。読破した本たちはきっと、皆さんの人生の肥やしになるはずです。下記には、その他各業界志望者におすすめの書籍を紹介した記事へのリンクもありますので、併せて参考にしてみてください。参考: 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